【新NISAで購入可能なETF】VTI(全米)・VOO(S&P)の比較【2024年2月】

ETF

2024年1月はマイナススタートではありましたが終わってみたら米国三指数ともにプラスで着地しましたよね。実際にGooglefinanceで年初来リターン(2024年2月1日時点)を確認してみましたがS&P500が+2.17%となっていました。

またアノマリー通りであれば1月がプラスで着地した場合はSBI証券の過去記事「好スタートとなった米国株式(S&P500)1月に上昇した年の勝率は?」では平均+12.0%のリターンになっていたとされていました。

ですので2024年も米国市場への期待を持っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では全米に投資可能なVTIとS&P500に連動するVOOの2つのETFを比較して最新の情報を解説していきます。今年よりはじまった新NISAの成長投資枠で購入も可能になるのでぜひ参考に最後まで読んでみて下さいね

ということで今回は「VTI(全米)・VOO(S&P)の比較【2024年1月】」についてです。

【この記事をみて分かること】
・人気ランキング
・基本情報
・運用会社
・株価比較
・組入銘柄とセクター比率
・配当比較

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人気ランキング

楽天証券(ランキング)より

まずは楽天証券で取り扱っている投資信託のうち、毎月分配銘柄を対象として、表示期間内に買付金額が多かった順のランキングを確認しておきます。

楽天証券の買付代金ランキング(2024年1月1日~2024年1月31日※更新日2024年2月1日更新)ではVTIが3位でVOOが4位になりました。多くの方がこの2つのETFに投資資金を預けていました。

楽天証券(ランキング)より

また同期間の保有残高ランキングも確認しておくとVTIが2位でVOOが4位とこちらも上位になっていました。ここ最近の買付だけでなく保有についてとなると長期保有をしている方が多い証拠になりますよね。

このように長期で人気がわかるVTIとVOOを比較して解説していこうと思います。ではまずは基本情報を次章でみていきますね。

基本情報

ティッカーVTIVOO
名称バンガード・トータル・ストック・マーケットETFバンガードS&P500ETF
運用会社バンガードバンガード
ベンチマークRSP USトータル・マーケット
インデックス
S&P500
銘柄数4026503
投資対象米国株式市場全体を投資対象とする。
時価総額ベースでウエートを算定。
四半期ごとに時価総額加重平均を用いて
保有銘柄をリバランスする。
経費率0.03%0.03%
配当月年4回 3/6/9/12月年4回 3/6/9/12月
直近配当利回り
(ブルームバーグ)
1.95%1.83%
設定日2001年5月31日2010年9月9日

■銘柄数

VTI:3710銘柄
VOO:500銘柄

VTIは米国全体に分散投資が可能だけあり約3700銘柄になっていて、一方でVOOはS&P500に連動しているため500社への分散になると分かります。

■経費率

VTI:0.03%
VOO:0.03%

どちらも経費率の低さが特徴のバンガードが運営するETFになりますので経費率がとても低い設定になっていました。一般的にETFの経費率の平均はインデックスETFが0.1%〜0.4%程度でアクティブETFが0.5〜0.8%程度と言われていまので低さがよく分かりますよね。

また楽天の保有残高ランキングでも上位になる理由にもなりますが多くの方が長期保有がしやすい水準で安心できるのではないでしょうか。

■配当利回り

VTI:1.63%   (2023年1月⇒1.95%)
VOO:1.59%(2023年1月⇒1.83%)

上記はBloombergで2024年2月3日に確認したデータになりますがどちらも1.5%程度となっていました。また2023年1月にも比較記事を出しましたがその際との比較も確認するとともに配当利回りは落ちているのが分かります。

運用会社

VTI・VOOともにバンガード社が運用しているETFになります。ちなみにバンガード・グループはペンシルベニア州に本社を置くアメリカ合衆国の登録投資顧問・資産運用会社です。世界初のインデックス型投資信託(インデックスファンド)を個人投資家に提供していて2020年1月31日時点の運用総資産額は7.1兆米ドル(約765兆円)。

【特徴】
経費率の低さで年々下がっている傾向があり長期保有にも安心して購入ができるETFを多く運用しています。VTI・VOOの経費率がどちらも0.03%と低い設定になっているのが理解できるのではないでしょうか。

では次章は購入時にとても重要になる株価について解説していきますね。

株価比較

GoogleFinanceより

まずはGoogleFinanceで直近1年の比較をしておこうと思います。

チャートの変動についてはそこまでの違いはありませんでした。またリターンを比較するとVOOが若干ですが勝っていましたね。それではそれぞれの2024年2月3日現在の株価チャートをYahoo FinanceでリターンをBloombergのデータでまとめておきます。

■VTI

Yahoo Financeより

【株価(2024年2月3日現在)】
245.18ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:+16.26%
1年:+19.36%
3年:+8.83%
5年:+13.70%

※最新の株価などの情報はこちらより

■VOO

Yahoo Financeより

【株価(2024年2月3日現在)】
454.28ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:+16.89%
1年:+21.02%
3年:+10.84%
5年:+14.53%

※最新の株価などの情報はこちらより

比較してみてみると株価はVTIのほうが約半額に近くリーズナブルである点からも買付代金ランキングが高い理由が分かりますよね。一方でリターンは長期目線でも若干ではありますがVOOが勝っていました。長期での運用を検討する際はリターンについては僅差であることから考えるとVTIのほうが買い増ししやすい価格ですので検討しやすいのではないでしょうか。

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組入銘柄とセクター比率

あらためてですが組入銘柄数をまとめておきます

銘柄数
VTI:3710銘柄
VOO:500銘柄

■上位10社の比較

VTIセクターVOOセクター
1アップルテクノロジーアップル情報技術
2マイクロソフトテクノロジーマイクロソフト情報技術
3アマゾン一般消費財アマゾン一般消費財
4アルファベット通信バークシャー・ハサウェイ金融
5バークシャー・ハサウェイ金融アルファベット通信
6アルファベット通信ユナイテッドヘルス・グループヘルスケア
7テスラ一般消費財アルファベット通信
8ユナイテッドヘルス・グループヘルスケアジョンソン・エンド・ジョンソンヘルスケア
9ジョンソン・エンド・ジョンソンヘルスケアエクソンモービルエネルギー
10エクソンモービルエネルギーJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー金融

多少の比率は違いますが1〜9位までは同じ銘柄でマグニフィセントセブンが主に組入れられてますね。違っていたのは10位でVTIは糖尿病薬「マンジャロ」が有名なイーライリリーでVOOは米国ニューヨークに本社を置く世界有数のグローバル総合金融サービス会社のJPモルガン・チェースでした。

ではもう少し全体的にセクターの比率も確認をしておこうと思います。

■セクター比率

VTIVOO
1テクノロジー24.10%テクノロジー26.40%
2ヘルスケア14.30%金融11.60%
3一般消費財13.90%一般消費財10.40%
4産業13.40%産業8.40%
5金融11.90%通信7.50%
6生活必需品5.80%生活必需品7.00%
7エネルギー5.30%エネルギー5.10%
8不動産3.40%公共事業3.00%
9通信2.40%不動産2.70%
10素材2.20%素材2.70%

【VTI】
・組入れは3710銘柄と多くリスク分散がされている
・セクター比率はバランス重視で安定している

【VOO】 
・組入れは500銘柄とVOOと比べて少ない
・セクター比率はバランス重視で安定している

組入れ銘柄数は圧倒的にですがVTIが多いですがセクター比率はほとんど違いがないように感じます。過去1年のチャートをみても分かったようにほとんど同様の動きになっているのはそのためではないでしょうか。この点は検討する際の参考にしていただければと思います。

配当比較

VTIVOO
20221.91%1.36%
20211.21%1.58%
20201.43%1.80%
20191.83%2.42%
20182.16%1.93%
20171.82%2.13%
20162.09%2.21%
20152.18%2.09%
20141.74%2.06%
20131.75%1.54%
平均1.81%1.91%

【過去10年の年平均配当利回り】
VTI:1.86%
VOO:1.95%

配当については比較してみても若干ですがVOOの利回りが高いですがほとんど差がないことが分かりますよね。ですのでこの点は覚えておくくらいで大丈夫だと思います。

とはいえもちろんどちらも配当が出続けている点はメリット捉えられるではないでしょうか。

比較(VTI/VOO)のまとめ

今回は楽天の人気ランキングでも上位のVTI(全米)・VOO(S&P)を最新情報で比較してみました。

■VTI

【ポイント】
・株価:VOOに比べてリーズナブル
・分散:銘柄数が多く分散可能
・経費率:低い
経費率が低く分散ができていて長期ホールドしやすい安定型

ちなみにVTIの詳細はこちらの記事でまとめていますのであわせて読んでみて下さい。

■VOO

【ポイント】
・株価:VTIに比べて高め
・分散:500社と分散できているがVTIより少ない
・経費率:低い
経費率が低く分散は比較的にできていて長期ホールドしやすい安定型

ちなみにVOOの詳細はこちらの記事でまとめていますのであわせて読んでみて下さい。

また比較してみると一番の違いは組入れ銘柄数と株価になりますね。組入れ数で考えるとVTIが圧倒的で分散ができていて、株価も安くチャートの動きがそこまでの差がない点からも長期目線で考えると検討しやすいのではないでしょうか。

とはいえS&P500に大きな期待をしているのであればVOOのほうが厳選に選ばれた500銘柄に絞って投資ができますよね。上記の内容をよく鑑みて検討していただけるといいのではないでしょうか。

ちなみに2023年1月のVTIとVOOの比較もしていましたのであわせて読んでみて下さいね。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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詳しくはこちらの記事でまとめていますのでぜひあわせて読んでみて下さいね。

プロフィール
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セカユタ

サラリーマンをしながら副業や投資をして資産形成中。
主に米国株を中心とした資産形成の基礎知識や市場の現状についてまた節約や副業についての情報も一部ですが発信しています。
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