【たぱぞうさん推奨のコアETF】VTIとVOOを徹底比較【2023年1月】

ETF

コア・サテライト戦略を考えた際にコアになり得る米国のETFとしてこのブログではVTIとVOOを紹介してきました。

私はこの2つのETFについてたぱぞうさんからも学ばせていただきました。
また以前にはたぱぞうさんもこの2つを比較していたんです。

ですが時期が違う場合は市場変化があります。
また10年サイクルを考えるとアメリカがブルマーケットになることは予想しづらいと言われています

一方では人口増加や企業の成長性などを考慮すると長期で米国株への投資は選択肢になることも確か。ですので2023年現状ではどちらをコアにするのがベターかをデータをみながら比較していこうと考えました。

ということで「VTIとVOOを市場状況をふまえて比較」してみます。

【この記事をみて分かること】
・基本情報(比較)
・運用会社
・組入れ銘柄
セクター比較
・株価比較
・配当比較

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それでは「VTI・VOO」を比較していきますね。

基本情報(比較)

ティッカーVTIVOO
名称バンガード・トータル・ストック・マーケットETFバンガードS&P500ETF
運用会社バンガードバンガード
ベンチマークRSP USトータル・マーケット・インデックスS&P500
銘柄数4026503
投資対象米国株式市場全体を投資対象とする。時価総額ベースでウエートを算定。四半期ごとに時価総額加重平均を用いて保有銘柄をリバランスする。
経費率0.03%0.03%
配当月年4回 3/6/9/12月年4回 3/6/9/12月
直近配当利回り(ブルームバーグ)1.95%1.83%
設定日2001年5月31日2010年9月9日
(2023年1月16日現在)

基本情報を比較して気づく点ですが一番は銘柄数ですよね。

VTI:4026銘柄 VOO:503銘柄

明らかにVTIのほうが分散ができているのが分かります。
また2023年1月時点ではブルームバーグのデータではVTIの配当利回りが若干ですが勝っている程度ですね。

さらに比較を進めていきますが2つのETFは運用会社が同じです。
次の章で念のために解説をしておきますね。

運用会社

運用会社はともにバンガードです。
創業者はジャック・ボーグル氏で「インデックス・ファンドの父」とも呼ばれるほど歴史も知名度もある会社です。

1975年にアメリカのペンシルバニア州で創業され、2018年12月31日には世界に18カ所の拠点で約549兆円(約4.9兆米ドル)の資産を運用している世界最大級の運用会社になりますね。

またバンガードの最大の特徴としては経費率の低さがあります。

具体的にVTIとVOOはともに0.03%でそれ以外のETFは下記でご確認下さい。

【VTI以外の代表的なVシリーズと経費率】

①VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
⇒経費率:0.09%

②VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
⇒経費率:0.06%

③VIG(バンガード・米国増配株式ETF)
⇒経費率:0.06%

一般的にETFの経費率の平均が約0.2〜0.4%と言われています。
上記ETFと比較すると分かるようにVTIもVOOはとても経費率が低いことが分かりますよね。

ぜひ覚えておいて下さい。
では次は組入銘柄もみていきますね。

組入れ銘柄

次の比較は組入れ銘柄について。
まずはあらためてですが銘柄数からです。

VTI:4026銘柄 VOO:503銘柄

分散銘柄数ではVTIが圧勝です。
ともにアメリカ国内企業を対象にしているのでエリアは関係なく単純に企業数となります。

✓上位10社も比較

VTIセクターVOOセクター
1アップルテクノロジーアップル情報技術
2マイクロソフトテクノロジーマイクロソフト情報技術
3アマゾン一般消費財アマゾン一般消費財
4アルファベット通信バークシャー・ハサウェイ金融
5バークシャー・ハサウェイ金融アルファベット通信
6アルファベット通信ユナイテッドヘルス・グループヘルスケア
7テスラ一般消費財アルファベット通信
8ユナイテッドヘルス・グループヘルスケアジョンソン・エンド・ジョンソンヘルスケア
9ジョンソン・エンド・ジョンソンヘルスケアエクソンモービルエネルギー
10エクソンモービルエネルギーJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー金融
2023年1月16日現在

上位10社を比較するとほとんどですが差がありませんでした。
上から3社は全く同様で1社以外は順序が違うだけですね。

具体的にはVTIにはテスラがVOOにはJPモルガン・チェース・アンド・カンパニーが入っている点が違うくらいですね。

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では次はセクターも比較してみていきますね。

セクター比較

VTIVOO
1テクノロジー24.10%テクノロジー26.40%
2ヘルスケア14.30%金融11.60%
3一般消費財13.90%一般消費財10.40%
4産業13.40%産業8.40%
5金融11.90%通信7.50%
6生活必需品5.80%生活必需品7.00%
7エネルギー5.30%エネルギー5.10%
8不動産3.40%公共事業3.00%
9通信2.40%不動産2.70%
10素材2.20%素材2.70%
2023年1月16日現在

前章で組入れ銘柄をご紹介しました。
またその中で上記10社のセクターはみていきましたがこの章では全体の比率でみていきます。

全体のセクター比率についても大きな違いはなかったと感じます。
しいて言うならになりますがVTIのほうがヘルスケア・一般消費財の比率が高いので多少ですが景気に左右されずらい銘柄を入れていると分かります。

一方でVOOはVTIに比べてテクノロジーや金融の比率が高い分で攻めているイメージです。
とはいえですがほとんど違いは感じない程度かなと。

上位銘柄やセクター構成比に大きな違いはないとなると銘柄数の違いが株価や配当にどのように反映してくるかをみていきますね。

まずは株価からみていきますね。

株価比較

VTI(ブルー)+13.31% VOO(イエロー)+12.88% 

直近の1年で比較するとVTIの勝ちでした。

ですがチャートの波はほとんど同じ動きです。

VTIのほうが小型株にも分散投資をできますが大型株がVOOと差がないためチャートの波が同じようになるのではないでしょうか。

またもう少し長期の5年でもみていきます。

VTI(ブルー)+38.81% VOO(イエロー)+41.91% 

5年での比較ですと僅差ではありますが今度はVOOの勝ちになりました。

1年比較と同様にほぼ波は同様でした。

最後に設定来チャートも確認しておきますね。

VTI(ブルー)+245.68% VOO(イエロー)+259.27%

ちなみに設定についてはVTIが2001年5月でVOOは2010年9月になります。
また設定来のチャートをみると5年比較と同様で僅差ですがVOOの勝ちでした。

ここから分かる点としてVOOが大型株中心で構成されているのでちょうどGAFAMの台頭などブルマーケットの時期に重なった点からリターンがよかったと予想できますね。

ですが直近1年については逆の市場になったためVTIが優勢になったと考えられます。
そのように考えると今後の10年近くはVTIのほうが分散ができるETFのためアウトパフォームできる可能性がありそうですね。 

では次は配当もみていきますね。

配当比較

VTIVOO
20221.91%1.36%
20211.21%1.58%
20201.43%1.80%
20191.83%2.42%
20182.16%1.93%
20171.82%2.13%
20162.09%2.21%
20152.18%2.09%
20141.74%2.06%
20131.75%1.54%
平均1.81%1.91%

配当利回りについても僅差にはなっています。

6回がVOOが利回りが上回っていて平均をみてもVOOが高いことが分かります。
ですが株価同様で2022年ではVTIが株価も配当利回りも上回りました。

2023年については利下げの予想もされていますので少しずつですが米国株も上がると予想できます。
一方では大型株(テック企業)はピークデジタルの現状からレイオフなどを行っているので大きな成長が期待できない側面があります。

ですので中・小型株までリスク分散ができいているVTIに個人的には期待したいと考えています。
皆さんはいかがでしょうか。

直近ではVTIを軸に考える

今回はコアになり得るETFとしてVTIとVOOを比較してみました。
ちなみにそれぞれの紹介記事は下記から確認できるのでぜひあわせて読んでみて下さい。

【VTIの紹介記事】

【VOOの紹介記事】

ここで今回VTIとVOOをコアとして比較した理由についてをあらためて説明しますね。

VTIをご紹介した記事でも解説しましたが上記のデータからも分かるようにアメリカは2100年までに先進国の中でも人口増加が予想されています。

さらに米国がエネルギーや農業の世界的な一大供給国でることから米国がイノベーション(技術革新)と資本主義経済の進展における中核を担っていく流れになると予想できますよね。

その米国の大型から小型銘柄までを幅広く分散できるVTIと大型・中型に集中したVOOの比較はコアを選ぶのに参考になると考えました。

そして結果は株価・配当について2021年あではVOOが勝っていましたが2022年からの結果をみるとVTIのほうが分散されているためGAFAMのような大型株の下落による打撃が少ないのだと考えられます。

さらに1株あたりの株価がVTIのほうが安いので積立・買い増ししやすい点もあります。
ぜひVTI(もちろんVOOも)をコアに検討してみるのはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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セカユタ

サラリーマンをしながら副業や投資をして資産形成中。
主に米国株を中心とした資産形成の基礎知識や市場の現状についてまた節約や副業についての情報も一部ですが発信しています。
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