2023年の特に前半についてAIのベビーバブルと言われていてマグニフィセント・セブンが米国市場を牽引してきたと言っても過言ではありませんでした。さらにAIの対応により一番恩恵を受けたのがエヌビディアだったのではないでしょうか。
実際に2024年1月1日にGoogleFinanceで直近1年のリターンを確認しておくと254.94%と脅威のリターンでした。また米国は経済が底堅く、2024年にはFRBにより政策金利は利下げを予想できる状況になってきましたのでグロース株への注目が高まっています。
そこでマグニフィセント・セブンやエヌビディアなどのグロース株にまとめて分散投資が可能なETFとして経費率も抑えられるバンガード・グロースETFのVUGをご紹介をしておこうと思います。
ということで今回は「【経費率もリーズナブル】グロース株へまとめて分散投資ができるバンガード・グロースETFのVUG」についてです。
【この記事をみて分かること】
・2024年のグロース株の見通し
・基本情報
・株価について
・組入銘柄とセクター比率
・過去10年の配当実績
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・バークシャー・ハサウェイ (バフェット)
・ブリッジ・ウォーター (レイ・ダリオ)
・アーク・インベスト(キャッシー・ウッド)
2024年のグロース株の見通し
ダウ・ジョーンズ社が発行する米国の投資週刊誌『バロンズ』の中から日本の投資家にも役立つ記事を厳選し、日本語で抜粋・要約したレポートのブロンズ・ダイジェスト(2023年12月17日)に「ハイテク株は2024年も値上がりする」が出ていました。
①FRBの政策金利の政策金利への期待
②ハイテク企業のコスト削減への注力
③人口知能(AI)
レポートでは上記の3つの要因から上昇を予想。
またハイテク株に特化したヘッジファンドのエンデュランス・キャピタルを率いるデビッド・リーダーマン氏は絶好の買い場がくると予想を述べていました。
リーダーマン氏はAIまたはクラウド関連銘柄がさらに上昇すると考えていてその筆頭になるのはエヌビディアでマグニフィセントセブンの予想株価収益率(PER)を依然として下回っているためAIブームの恩恵を受けるとしています。
さらに同じく半導体分野からアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)とクアルコムなどまたクラウド事業からはマイクロソフトやアマゾンなども名前をあげていました。
またAIブームについては広瀬隆雄さんが2023年12月4日のトウシルの記事で「AIへの期待 生産性の向上と株式市場」で1990年代後半のインターネットの登場による「生産性の向上」が背景にありました。いまAIという生産性を向上させるかもしれないツールを得て、再びソフトランディングへの期待が高まっていると述べています。
このように期待が集まるAIブームのトレンドを考慮した場合にグロース株に注目が集まるのも理解ができるのではないでしょうか。またこのグロース株(特に大型銘柄)にまとめて投資ができるETFになるVUGの詳細について解説をしていきますね。
基本情報
ティッカー | VUG |
名称 | バンガードグロースETF |
運用会社 | バンガード |
ベンチマーク | CRSP USラージキャップ グロース・インデックス |
銘柄数 | 219 |
投資対象 | CRSP USラージキャップ・グロース・インデックス に連動する投資成果を目指して全資産を インデックス構成銘柄に同比率で投資。 |
経費率 | 0.04% |
配当月 | 年4回 3/6/9/12月 |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 0.75% |
設定日 | 2004年1月30日 |
大型グロース銘柄の約200社へ分散投資を行える特徴を持ちながら経費率が0.04%と低い設定にしている点はさすがバンガードですね。
この点は検討材料として覚えておいていただければと思います。
また配当は年4回(3・6・9・12月)となるのはETFの特典は得られるので検討材料にはなりますが直近配当利回りについてですがBloombergで確認すると0.75%となる点から考慮するとグロースの特徴としてインカムではなくキャピタルでの資産拡大を狙うETFになるのではないでしょうか。
このキャピタルに関わる株価についても比較しながら次章で解説していきますね。
株価について
【株価】
310.88ドル(2024年1月2日現在)
【トータルリターン】
3ヶ月:+14.38%
1年:+46.83%
3年:+7.73%
5年:+19.16%
チャートをみておくと2023年10月末を起点に上昇がはじまっていて、現在は50日移動平均線の上を推移しています。またグロースの特性や昨年1年のリターン40%をを考えるなら利下げが期待できる点からも調整局面はありながら今後も上昇が期待できるのではないかと考えることもできるのではないでしょうか。
ではその株価を構成する銘柄について次章で解説していきます。
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組入銘柄とセクター比率
上記銘柄は2024年1月1日現在のBloombergのデータです。
1位:アップル(12.98%)
2位:マイクロソフト (12.95%)
3位:アマゾン(6.24%)
4位:エヌビディア(5.05%)
5位:アルファベット(3.62%)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
6位以下をみてもマグニフィセント・セブンが上位を締めているのが分かります。また興味があるのがイーライリリーが9位に入っていて肥満治療薬などの広がりが今後の期待になる点からも面白いなと思います
■セクター比率
【上位5セクター】
1位:情報技術(53.40%)
2位:一般消費財(20.90%)
3位:資本財(8.80%)
4位:ヘルスケア(7.90%)
5位:金融(2.50%)
大型グロースと言われるのが分かるように情報技術が約5割になっていました。セクターローテーションでみると情報技術は景気回復期の初期で一般資本財が景気回復期の後期になります。この2セクターで約7割となる比率になります。
この点についてはローテーション時期を考慮する必要があるのではないでしょうか。
それでは次章で配当についても解説してきますね。
過去10年の配当実績
年度 | 配当金(ドル) | 利回り(%) |
2023年 | 1.77 | 1.09% |
2022年 | 1.64 | 1.11% |
2021年 | 1.51 | 1.13% |
2020年 | 1.39 | 1.16% |
2019年 | 1.28 | 1.19% |
2018年 | 1.18 | 1.23% |
2017年 | 1.09 | 1.25% |
2016年 | 1.01 | 1.38% |
2015年 | 0.95 | 1.44% |
2014年 | 0.88 | 1.41% |
平均 | 1.21 | 1.26% |
まず配当月についてですが年4回(3・6・9・12月)となっています。
また2023年の利回りは1.09%となるのでインカムはプラスαで検討しておくといいのではないでしょうか。ですのでキャピタルを利下げ時期など株価上昇が考えられる場合に購入してある程度の期間をみて売りも検討するといいのではと思います。
VUGについてのまとめ
今回はバンガードの大型グロース株にまとめて投資ができるETFでバンガードのVUGを解説してきました。
2023年よりAIブームがはじまり、このブームは2024年も継続してくとの予想があることをバロンズダイジェストで確認がきました。このブームはマグニフィセント・セブンが底上げをしていることも分かりました。またFRBが2024年には利下げをする可能性が高まってきている点からも大型グロースの上昇は期待できると理解はできますよね。
そこでVUGの上昇も期待できる点からもこの時期にご紹介をしておこうと思いました。詳細をみていくと株価の上昇は期待だが配当についてはプラスαでの検討がいいと分かりました。
米国は経済が底堅くさらに利下げについてはまだ確定ではないですが可能性が高いこの時期に大型グロース株へ幅広く分散投資が可能なVUGを検討してみるのはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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