2024年も第1四半期が終わりましたが半導体セクターの時期であったと言っても過言ではないですよね。エヌビディアが驚異の上昇をみせてくれたことで個人投資家の我々も恩恵を受けた方も少なくはなかったのではないでしょうか。
ですが現在では株価も大きく上がって来た点からも高値掴みはしたいくないと考える方やここから暴落があるのではなどネガティブに捉える方もいるかと思います。
では半導体市場はこれからどうなのか?そしてこれからでも半導体セクターへ投資をするならどんな選択肢があるのか?このような疑問に対する1つの回答になり得るであろうETFを今回はご紹介をさせていただきます。
ということで今回は「半導体セクターに集中投資家が可能なETF SMH」についてです。
【この記事をみて分かること】
・半導体市場の見通し
・SMH(ヴァンエック半導体ETF)とは
・基本情報
・株価について
・組入銘柄とセクター比率
・配当実績
・SMH(ヴァンエック半導体ETF)のまとめ
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半導体市場の見通し
SMHの詳細を解説する前に2024年の半導体市場について少し触れておきますね。この内容についてはJETRO(日本貿易振興機構)の「2023~2024年の世界半導体市場の見通しと米国の戦略」というレポートから抜粋しようと思います。
まずこのレポートの中では半導体装置への投資額を2024年には2割増だとしていてました。
【地域別の2024年の支出見込み額】 | ||
国 | 前年比 | 支出額 |
台湾 | 4.2%増 | 249億ドル |
韓国 | 41.5%増 | 210億ドル |
中国 | 1.6%増 | 166億ドル |
米国 | 23.9%増 | 112億ドル |
日本 | 82.2%増 | 70億ドル |
また今後の新規の製造工場建設は米国が牽引するとの内容で米国においては、2022年8月に成立したCHIPSおよび科学法(CHIPSプラス法)を通じた米国内半導体製造能力強化のための527億ドル規模の予算措置の適用を見据えているとのこと。
具体的にはインテル、TSMC、サムスン電子をはじめとする主要半導体メーカーが数百億ドル規模の新工場建設計画をすでに発表。こうした事情から2023~2024年の工場建設プロジェクト関連投資額では、米国が最大の受け入れ国となることが見込まれているとのことでした。
このように2024年に大きな設備投資がはじまった点と4年ごとの半導体サイクルがあることを考えるとまだこれから市場の成長が見込める一方で現状でも投資家の期待から大きく株価が上昇しているのも事実です。
ですが先程のレポートにもあったようにまだはじまったばかりの可能性がある半導体ブームの恩恵をどう教授するポジションを考えてくかも個人投資家として重要なのではないでしょうか。
そして現在はエヌビディアを筆頭に半導体株の値が上がってきているのでできるだけリスクを減らしかつ恩恵を受けるポジションを取るための最適解の1つになり得るSMHというETFをこれから解説していこうと思います。
SMH(ヴァンエック半導体ETF)とは
正式名称は「ヴァンエック半導体ETF」でブルームバーグにて概要を確認すると「MVIS US Listed Semi-conductor 25指数」に連動する投資成果を目指していて、半導体セクターを中心に米国で上場する時価総額および流動性の高い25社を保有率は20%以下で投資するETFとしています。
ちなみにヴァンエック社はゴールドETFなどでテーマ型で有名で例えばGDX(ヴァンエック金鉱株ETF)などをご存知の方も多いのではないでしょうか。その他をみてもかなり角がとがったETFを出している印象です。
さらに後述もしますがヴァンエック社の公式サイトよりファクトセットをみたのですが情報技術セクターのみで構成されていますのでその点は頭に入れておいたほうがいいかと思います。また特徴として配当がありませんのでキャピタルのみで値幅を狙うことを検討をするETFとなります。
ですが前章で半導体市場への資金流入が多いこの時期だからこそ半導体セクターの上昇は見込めますが、個別株ではリスクがあり値が上がってきていますので多少でもリスク分散ができるSMHは検討の余地はあるのではないでしょうか。
それでは基本情報をみていこうと思います。
基本情報
ティッカー | SMH |
名称 | ヴァンエック半導体ETF |
運用会社 | ヴァンエック |
ベンチマーク | MVID 米国上場半導体25インデックス |
銘柄数 | 25 |
投資対象 | 半導体セクターを中心に、米国で上場する 時価総額および流動性の高い企業に投資 |
経費率 | 0.35% |
配当月 | ー |
直近配当利回り (Bloomberg) | ー |
設定日 | 2011年12月21日 |
基本情報の中で気になる点としてはやはり経費率ではないでしょうか。
どうしても比較をしてしまいますが有名な高配当ETFであるVTM・SPYD・HDVなどは0.06%~0.08%とかなり低い設定です。それと比べてしまうとかなり高いのは分かりますよね。
ですので長期保有に向かない側面があることは理解をしておいた方がいいのではないでしょうか。
また配当がない点からインカムではなくてキャピタル狙いになるため株価が重要になりますよね。ですので次章で株価について解説をしていきますね。
株価について
【株価】
225.01円(2024年4月3日現在)
ちなみにGoogleFinanceでS&P500との1年でのリターン比較をしてみたのが下記のチャートです。
結果ですが圧倒的と言えるほども差でSMHが圧勝していました。やはりキャピタル狙いで購入は特徴的にありなのかもと感じる点ではないでしょうか。半導体が伸びる可能性がある時期かどうかはしっかりと調べてからの検討が必要にはなりそうです。
ではこの株価を形成する組入れ銘柄とセクター比率を次章でまとめておきますね。
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組入銘柄とセクター比率
■組入れ銘柄
上記銘柄は2024年4月3日現在のBloombergのデータです。
1位:エヌビディア(20.28%)
2位:台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (12.17%)
3位:ブロードコム(7.73%)
4位:ASMLホールディングス(4.92%)
5位:マイクロン・テクノロジー(4.59%)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
■セクター比率
【上位5セクター】
1位:情報技術(99.9%)
2位:その他(0.1%)
3位:ー
4位:ー
5位:ー
セクターについては公式サイトのファクトセット内でデータがありましたのでシェアしておきますね。内容を確認すると情報技術セクターが99.9%となっていました。
さらに国別構成比もでておりましたのが米国が80.59%と台湾9.24%、オランダ7.21%になりました。データからも分かりますが米国企業が大半ででその他は数%となっています。ですのでセクターと国別構成比率は米国内の情報技術セクターに集中投資と理解ができるのではないでしょうか。
この特徴は頭に入れておくといいかと思います。
配当実績
SMHは配当がありませんので度々になりますがキャピタル狙いで検討するETFと捉えられます。ですので株価が上昇するであろう時期での保有が必要になりますので慎重に検討していただければと思います。
SMH(ヴァンエック半導体ETF)のまとめ
今回は半導体セクターの大手企業へ集中投資が可能なSMHについて解説をしてきました。
【特徴】
・半導体セクターの米国で上場する大手企業25社へ投資
・キャピタル狙いで検討
・セクター比率は情報技術に集約
このように分散というよりも「選択と集中」という言葉が合いそうなETFになります。また特徴を考慮すると現在のようにこれからまだ半導体セクターが上昇する可能性の時期に長期ではなくてあくまで短期での保有を検討が必要ではないでしょうか。
現在の株価チャートをみてもトレンドラインになっていますので状況をみて短期でエントリーはありではないかと考えています。
【米国AI関連企業に集中投資したい方】
半導体に絞らずにAI関連全般に分散を検討したい方には個人的にSMHよりはAIQがおすすめです。AI関連株を中心に85社への投資をしていて配当もあって株価もリーズナブルです。私たち個人投資家がとても購入しやすいETFで詳細はこちらの記事でまとめていますのであわせて確認してみて下さい。
【米国半導体企業に円で集中投資したい方】
さらに半導体セクターに円で集中投資をするにはグローバルX半導体 ETF(2243)がおすすめで、詳細はこちらの記事で確認してみて下さい。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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