S&Pグローバルlの10月レポートによるとS&P500指数は2023年7月まで5ヶ月連続で上昇(累計で 15.59%上昇)していました。8月(1.77%下落)・9月(4.87%下落)・10月(2.20%下落)と過去3ヶ月では一時、10.28%下落と調整モードに入ったとのことでした。
チャートをみても10月27日には200日移動平均線を下回っていましたが11月に入り10日まで1.04%上昇して、現在は50日移動平均線も越えてきました。かなり急ピッチに上昇してきた点は少し気になる点ではあります。
また11月からはアノマリーとして翌年の3月くらいまでは上昇相場が予想できますよね。ここ最近は買い場とのニュースを増えてきたのではないでしょうか。
そんな中で2023年11月10日に広瀬隆雄さんがトウシルで「年末、米国株は力強い上昇が期待できる」という記事を出されていました。ここからの相場を理解するうえでとても参考になり、また11月14日にSBI証券のサイトで「第3四半期決算で印象に残った銘柄」で広瀬氏の注目銘柄を紹介していましたのでともにシェアしたいと思います。
ということで今回は「年末までに上昇が期待できる米国市場と広瀬氏の注目銘柄5選」についてです。
【この記事をみて分かること】
・広瀬氏の年末までの予想
・米国のガソリン価格の現状
・米国の雇用市場の現状
・FBRの動向予想
・広瀬氏の年末に向けた投資戦略
・広瀬氏の注目銘柄5選
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広瀬氏は年末ラリーを予想
上記のグラフはFactSetの過去12ヶ月のCPIの推移データになります。また2023年10月3.3%予想に対して結果は3.2%となりましたよね。
米国株は年末にかけて力強くラリー(上昇)すると広瀬氏は予想していました。そう考える理由は今後米国の物価が沈静化することが期待できること、雇用市場にも減速の兆しが出てきたこと、それに呼応するカタチで米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が利上げの手を休めると見られると述べています。
2023年11月15日のロイターは「米10月CPI3.2%上昇、コアも伸び鈍化 利上げ終了観測裏付け」と報じていました。FWDBONDAの首席エコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「FRBはさらなる進展を確認することを望んでいるが、インフレとの戦いは曲がり角を迎えたようだ」とし、「運が良ければ、景気後退を回避し、インフレも低下するだろう」と述べたとのこと。
またインディペンデント・アドバイザー・アライアンス(ノースカロライナ州シャーロット)の最高投資責任者(CIO)、クリス・ザカレリ氏は「経済がリセッション(景気後退)を回避することができるかどうかはまだ分からないが、利上げが議論の対象から外されていることを人々が受け入れ始めているため、株式市場は引き続き上昇し、債券利回りは低下するはずだ」と述べたとのことでした。
ガソリン価格の下落
米エネルギー情報局の最新データで価格推移を確認してみると直近で明らかに下落をしてきています。
この点について広瀬氏は米国のガソリン価格は2022年2月24日にロシアがウクライナへ侵攻したことを受けて$3.50から$5.00まで急騰。しかしその後鎮静化し、最近では今年の9月を境に再び下落基調へ転じたと。現在のガソリン価格の軟調は、秋口まで堅調だった米国経済が、折からの高金利がもたらす金融コンディションのタイト化で、いよいよ減速し始めたことを反映していると述べています。
雇用市場も落ち着いてきた
上記のデータは求人サイトのインディードに掲載された求人の数を示したチャートで雇用主がどのくらい積極的に雇用しようとしているかに関し、ひとつのデータポイントを提供しているようです。これを見ると新型コロナ終息後の経済再開の後、ぐんぐん伸びていた求人数は去年の年末にピークを打ち、逆に今は沈静化しつつあることが分かると広瀬氏は述べています。
これらのことは米国経済が今後ゆっくりとスローダウンする可能性が高いことを示唆していてそれに合わせてしつこかった賃金インフレも一段落すると予想されていました。
記事内にはありませんでしたがあわせて失業率も確認しておこうと思います。
過去1年の失業率を確認すると直近で着実に上がってきているのがわかりますよね。
失業率についてはJETRO(日本貿易振興機構)の短信ビジネスをみてみると2023年9月から0.1ポイント上昇し3.9%。フルタイム・パートタイムの別でみると、フルタイムの失業率は前月と変わらず3.7%、パートタイムは前月から0.3ポイント上昇し4.6%だったとしていました。
着実に失業率が上昇傾向にあることが分かりますよね。
FBRの動向予想
広瀬氏はFRBは過去1年半に渡りインフレ退治を最優先事項としてきました。しかし最近はメッセージを改め、雇用の最大化と物価の安定のバランスを取ってゆくというスタンスに代わってきたと述べています。
それは過去に見られたようななりふり構わぬ利上げは、もうしないことを意味すると。実際、米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レートは7月の利上げを最後に5.25~5.50%の水準に固定されたままだと。
また2023年11月15日にロイターが「Bofaも米利上げ終了予測、バークレイズは追加利上げ予想」と報じています。Bofaグローバル・リサーチは、10月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを受けて、連邦準備理事会(FRB)の利上げが終了したとの見方を示したとしていて「われわれは、利上げサイクルが終わったと考えている。FRBはおそらく12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で来年の追加利上げの可能性を残そうとするだろうが、政策の選択がハト派寄りである以上、タカ派的なレトリックの見返りは少なくなる」と述べていたとのこと。
ここで今後の市場予想もCMEのFedWatchツールもみておこうと思います。
2023年11月18日のデータを確認すると2024年5月に利下げする可能性が一番高くて48.2%となっています。市場参加者は早ければ2024年5月に利下げを折込はじめてきていますよね。
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広瀬氏の年末に向けた投資戦略
FRBがもう利上げしないということは政策金利面での逆風が止んだことを意味します。これは安心して株式を買い進んで良いことを意味すると広瀬氏は述べています。
また折から11月、12月はアノマリー的に米国株が強い季節であることが知られています。ここは積極的に参戦したいと仰っていました。
上記はアカツキ法律事務所のサイトにとても分かりやすい図がありましたのでシェアしておきます。
11月は中間決算より上昇銘柄が出やすいようです。また年末に向けて大きく上昇していくことが分かるチャートになっていました。
広瀬氏も積極的に参加されると仰っていましたがこの時期に注目されている銘柄をSBI証券サイトで「第3四半期決算で印象に残った銘柄」という記事でまとめられていましたので次章で紹介していきますね。
広瀬氏の注目銘柄5選
ここでのデータはチャートはYahooFinanceよりまた株価やリターンは2023年11月18日にブルームバーグより抜粋。ちなみにティッカーシンボルをクリックするとブルームバーグで最新の情報を確認できます。
■データドック
【株価(2023年11月3日現在)】
109.54ドル
【年初来リターン】
49.03%
【1年リターン】
38.66%
■ビサアット
【株価(2023年11月3日現在)】
19.95ドル
【年初来リターン】
-36.24%
【1年リターン】
-44.49%
■デュオリンゴ
【株価(2023年11月3日現在)】
211.65ドル
【年初来リターン】
197.55%
【1年リターン】
205.54%
■トレードデスク
【株価(2023年11月3日現在)】
66.47ドル
【年初来リターン】
48.27%
【1年リターン】
32.78%
■ドクシミティ
【株価(2023年11月3日現在)】
24.64ドル
【年初来リターン】
-26.58%
【1年リターン】
-22.05%
また広瀬孝雄さんが小型グロースの中からSaaS企業の注目銘柄5選をまとめたのが下記記事です。
ぜひあわせて読んでみて下さいね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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