現在は関税の問題や景気後退懸念から米国市場が低飛行を続けている感じではないでしょうか。そんな中でインフルエンサーが新興国へ視野を広げて情報発信が増えてきていると感じています。理由として米国が利下げ方向へ傾くと金利差が縮まることで機関投資家など大口の資金が新興国へ動き出しているとの内容になっています。
ですので我々、個人投資家も動かないにせよ視野を広げておけるといいのかと思いますので本日は代表的な新興国株ETFをご紹介させていただこうと思います。ご自身の投資スタンスを検討する際の参考になるかと思いますのでぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

ということで今回は「新興国にまとめて分散投資が可能なETFのVWO」についてです。
【この記事をみて分かること】
・VWOについて
・基本情報
・株価について
・組入れ銘柄と国別構成比率
・配当実績
・VWO まとめ
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VWOについて

正式名称は「バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF」で米国籍のETFになります。またFTSEエマージング・マーケッツ・インデックスに連動する投資成果を目指しているETFになります。
ちなみにFTSEエマージング・マーケッツ・インデックスはブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなどの新興国を対象としており、各国市場の時価総額の約90-95%をカバーする広範な指標となっています。また組入れ銘柄も2025年3月現在にバンガードの公式サイトから確認すると5884銘柄となっていました。
つまり「新興国にある大型株・中型株・小型株の約5,000銘柄に投資しているETF」になると理解をしてもらえるといいのではないかと思います。
とても広範囲かつこれから成長が見込める新興国に特化したこのVWOについて、次章からは検討時に知っておきたい項目ごとに確認をしていこうと思います。ではまずは基本情報から触れていこうと思います。
基本情報
ティッカー | VWO |
名称 | バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF |
運用会社 | バンガード |
ベンチマーク | FTSEエマージング・マーケッツ・インデックス |
銘柄数 | 5884 |
投資対象 | ブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなど、 世界中の新興国市場で大型・中型株を保有する 「FTSEエマージング・マーケッツ・インデックス」 に連動する投資成果を目指す。 |
経費率 | 0.07% |
配当月 | 年4回 3/6/9/12月 |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 9.39% |
設定日 | 2005年3月10日 |
【運用会社】バンガード
「インデックス・ファンドの父」として知られているジョン・クリフトン・ボーグル氏が創業者で世界で初めて個人向けインデックス・ファンドを設立しました。
個人投資家も長期的に購入をしやすいようにバンガードは幅広く分散していてコストの最小化をしている点が特徴になります。また世界最大級の資産運用会社になるのでとても安心感を持てるのではないでしょうか。
【銘柄数】5884銘柄
前章でもお伝えしていましたがブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなどの新興国を対象として、各国市場の時価総額の約90-95%をカバーしています。分散ができている点も投資対象としては安心できる要素になるのではないでしょうか。
【経費率】0.07%
さすがバンガード社と言えるほど低い設定になっていますよね。ちなみに同じバンガードのETFでVTI(全米)が0.03%でVT(全世界)が0.06%となりますのでバンガードの中では若干高めでの設定ですが、他のETFに比べると最低水準といえるので中・長期での保有を検討した際もとてもいい材料になるのではないでしょうか。
【直近配当利回り】9.39%
上記のデータは2025年3月現在のブルームバーグで確認したものになります。配当利回りは基本的に3%以上だと高配当と言われていますのでVWOはかなり高いETFに現在はなっています。詳しくはこの後に解説していきますがおおよそ年間の配当利回りの平均は約3%となっているのでぎりぎりで高配当ETFと言える感じになっています。
また配当は年4回で設定がされています。
基本情報を確認してみると「高配当かつ新興国へ分散投資が可能な経費率の低いETF」と捉えていただけるのではないでしょうか。それでは次章で株価について触れておこうと思います。
株価について

【VWO株価】
45.27ドル(2025年3月14日現在)
チャートを確認すると2025年2月上旬にデットクロス(売りシグナル)を形成していましたが2月末に直近底値として反発をしています。また現在はゴールデンクロス(買いシグナル)に向けて移動平均線が近づいてきています。
大口投資家の動きからも、現在は米国から他国へ投資マネーがシフトしてきている段階だと思います。この点については多くの個人投資家が情報を参考にされている広瀬隆雄さんやバフェット太郎さんが新興国へマネーシフトをしていると言及をされています。
ちなみに直近でお二人の情報を記事にしましたの記事の最後に記事案内もしておきますのでご興味があればあわせて読んでみて下さいね。また実際に米国の関税問題や景気後退の可能性を踏まえると、新興国株の上昇に期待ができる時期ではないでしょうか。
ではもう少し深堀ってみて直近のVTI(全米)・VT(全世界)とのリターン比較もしておこうと思います。

上記のチャートは青はVWO(新興国)・黄色はVTI(全米)・水色はVT(全世界)と3つのETFで年初来のリターンを比較をしてみました。一目瞭然ではありますが青のVWOが他2つをアウトパフォームしていますよね。
現状は完全にマネーシフトがしていることが理解できるのではないでしょうか。もちろんこのデータだけで今後もこの流れが継続するとは言い切れませんが実際にリターンに差が出ていることは情報として入れておいて下さい。
このようにVWOの推移に期待ができることはご理解をいただけたのではないでしょうか。では次章ではこの株価を構成している銘柄や国別構成比などに触れておこうと思います。
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組入れ銘柄と国別構成比率
■組入れ銘柄

上記銘柄は2025年3月14日現在のBloombergのデータです。
1位:台湾セミ・コンダクター(9.16%)
2位:テンセント・ホールディングス(3.72%)
3位:アリババグループ・ホールディング(2.38%)
4位:HDFC銀行(1.26%)
5位:美団(メイトゥアン)(1.20%)
上位5社を見てみるとなんといっても約5000銘柄が組入れてある中で台湾セミは約10%となっていてウェイトが高いですよね。そのテンセント、アリババなど中国の大手が入っていて、さらにインドのHDFC銀行となっていました。
では国別構成比率も確認をしておこうと思います。
■国別構成比率

【上位5セクター】
1位:中国(32.04%)
2位:台湾(25.72%)
3位:インド(22.95%)
4位:サウジアラビア(14.72%)
5位:ブラジル(4.57%)
2025年3月現在では中国が1位で次いで、台湾セミの影響から台湾が2位になっていました。さらにやはりですがインドとここ最近のニュースになっている国が並んでいますよね。またサウジアラビアとブラジルという順位ですがどこも新興国でも伸びている国が多く入ってる印象でした。
配当実績
年度 | 配当金(ドル) | 利回り |
2024年 | 1.41 | 3.43% |
2023年 | 1.45 | 3.71% |
2022年 | 1.60 | 3.24% |
2021年 | 1.30 | 2.59% |
2020年 | 0.96 | 2.15% |
2019年 | 1.44 | 3.78% |
2018年 | 1.10 | 2.39% |
2017年 | 1.06 | 2.96% |
2016年 | 0.90 | 2.75% |
2015年 | 1.07 | 2.66% |
平均 | 1.21 | 2.82% |
平均でみると3%弱ではありますが直近の3年(2022年~2924年)では3%越えている点とこれからの成長率を考えると期待していいのではないかと思います。
VWO まとめ

今回はVWO(バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF)について解説をしてきました。
まずは基本情報のおさらいをしておこうと思います。
【運用会社】
バンガード
【銘柄数】
5884銘柄
【経費率】
0.07%
【直近配当利回り】
9.39%
※おおよそ年間の配当利回りの平均は約3%
前述をしていますが「高配当かつ新興国へ分散投資が可能な経費率の低いETF」になっています。また株価はリーズナブルでとても購入しやすく、国別の比率を見てみると上位が中国・台湾・インドになっていました。
注意点として新興国については国の情勢によって大きく株価にも影響があることから情報収集していくとコアにすえるのではなくてサテライトの位置で保有しておくのが賢明かと思います。
とはいえ現在の米国市場の不透明性や景気後退懸念を考えると新興国への投資も視野に入れておくといいのではないでしょうか。
また前述していますが投資インフルエンサーの広瀬隆雄さんやバフェット太郎さんが新興国に注目をされている理由が分かる情報をまとめた記事は下記になりますのがどのような理由から新興国がこれから期待ができるのかが分かりますのでぜひあわせて読んでみてください。
【広瀬隆雄さん】
【バフェット太郎さん】
それでは今回の情報が検討される際の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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