2022年はGAFAMの株価鈍化によりS&P500の失速があり、なかなか株価の上昇が感じられない年だったのではないでしょうか。
その点から多くの方の興味は2023年はどうなるかですよね。
2021年までは米国一択で投資しておけばと考えることはできましたが現在は様相が変わってきました。
記事内で詳細はお伝えしますが実際にここ数ヶ月の短期間でのチャートを比較すると「米国全体」より「米国以外」のほうが成績が良かったんです。
そんな中で私が視聴しているロジャーパパ米国株投資(YouTubeチャンネル)で紹介された面白いETFがありました。
興味を持つ方が増えてきているVXUS(米国以外ETF)です。
ということで今回は「米国以外が対象で高配当ETFのVXUS」について解説していきます。
ちなみにVXUS同様サテライトになり得る銘柄選定方法は「投資の達人になる投資講座 」で学ぶのがおすすめです。
VXUS(米国以外)とVTI(米国ETF)・VWO(新興国ETF)を比較・検証をして今年の投資にいかしていけたらと考えています。
とても面白い結果でしたのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。
VTIとの比較
ティッカー | VXUS(全世界) | VTI(米国) |
名称 | バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
運用会社 | バンガード | バンガード |
ベンチマーク | FTSEグローバル・オー ルキャップ(除米国)インデックス | S&P500種指数 |
銘柄数 | 7935(2023年1月現在) | 3997(2023年1月現在) |
投資対象 | TSEグローバル・オー ルキャップ(除米国) インデックスに連動する投資成果を目指す。 | 米国株式市場全体を投資対象とする。 時価総額ベースでウエートを算定。 |
経費率 | 0.07% | 0.03% |
まず最初の比較は下記のETFの基本情報の比較からしていきますね。
米国 ⇒ VTI(バンガードトータルストックマーケットETF)
米国以外株 ⇒ VXUS(バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF)
ともにバンガード社が運用するETFになります。
特に理解しておいていただきたいのは投資銘柄数です。
VTIは米国株式市場全体を投資対象とする約4,000社
VXUSは米国以外の先進国・新興国の両方へ約8,000社
ともに分散はできています。
比較するとですが銘柄数だけではVXUSが分散されていますよね。
さすが米国以外(全世界)といったところでしょうか。
また特徴としてVXUSの直近配当利回りが4.68%だという点です。
ちなみに2023年1月時点でブルームバーグの情報を確認するとVYMで3.52%でHDVで4.29なので超えているという事実。
VXUSがかなり高配当ETFといっても間違いないですね。
配当利回りは確実に特徴になるのではないでしょうか。
では次の章ではVXUSとVTIのチャート比較をしていきますね。
株価チャートの比較
まずは1年で比較をしてみます。
VXUS(ブルー) -14.78% VTI(イエロー) -17.68%
2022年6月にVXUSがアウトパフォームしただけでその他はVTIが勝っていました。
ですがなんと12月下旬あたりからあらためてVXUSが上がってきていて1年トータルでみるとVXUSが勝っているのが現状です。
では次は5年チャートで比較してみますね。
※5年チャート画像
VXUS(ブルー) -9.56% VTI(イエロー) +35.93%
5年でみた場合にはVTIが圧勝になりました。
やはりGAFAMの急成長などアメリカの強さを感じます。
ちなみに設定来もあわせて比較してみますね。
VXUS(ブルー) +8.92% VTI(イエロー) +235.77%
ちなみに設定についてVTIは2001年5月でVXUSは2011年1月です。
約10年でみていくとVTIの完全なる圧勝でしたね。
2021年までの米国の強さはチャートが物語っているなと分かりました。
ですがこの比較で一番興味があるのは昨年末からの株価の推移が大きく入れ替わっている点ですね。
実はチャート画像は入れていませんが直近1ヶ月トータルだとVXUSは+1.93%です。
一方でVTIが-1.25%だった点から今後の市場が変わってきていると理解ができますよね。
もちろん過去の実績になりますので未来を確証するものではありません。
その点は理解をしておいて下さいね。
ちなみに株価が騰がる銘柄選定の勉強は「投資の達人になる投資講座 」がおすすめです。
実際にセミナー受講してみたレビュー記事はこちら
あわせて読んでみて下さいね。
では次の章ではVWO(新興国ETF)との比較もみておきますね。
VWO(新興国ETF)とのチャート比較
では念の為にですがVWO(新興国ETF)との比較もみておきます。
ちなみにここでは1年チャートのみ確認しておきますね。
VXUS(ブルー) 12.02% VWO(イエロー)15.62%
先程のVTIとの比較と同様で10月下旬付近からVXUSが大きくアウトパフォームしてきていますよね。
ちなみに年初来データでみるとVXUSが6.68%でVWOは6.66%でした。
僅差ではありますがトータルでは勝ってきている点からも今後についてはVXUSが成長する可能性を理解できたのではないでしょうか。
では次の章ではVXUSの組入銘柄もみていきましょう。
組入銘柄
ここではVXUSの組入銘柄上位10社を確認しておきます。
現在は1位が台湾の半導体メーカーの台湾積体電路製造 [TSMC/台湾セミコンダクター]です。
さすが台湾は半導体の国といわれるだけありますね。
2位は多国籍食品会社のネスレです。
日本ではコーヒーやキットカットなどで有名ですよね。
さらに3位もオランダに本社がある半導体製造装置メーカーのASMLホールディングです。
少し前まではトヨタも上位10社に入っていたのですが2023年1月現在は入らなくなってしまのが個人的には少し寂しいと感じました。
ということで組入銘柄をみていくと各国の代表する企業が上位をしめている印象ですね。
この点は安心感は持てるのではないでしょうか。
では次の章ではVXUSの国別構成比もみていきますね。
VXUSの国別構成比
上記の画像はバンガード社のHPよりVXUSの上位10国を抜き出しました。
※2023年1月7日現在
実は日本が構成1位で15.20%でした。
この記事を観て下さるかた方は日本に住んでいる方がほとんどかと思いますのでドルで日本株を買うのはどうなのかと考えますてしまいますよね。
確かにこの点は検討する際には考えるべきとは思います。
ですが15%程度ですのでそこまで気にせずでもいいのではないしょうか。
さらに上位5位までみるとイギリス10.20%・中国8.10%・カナダ7.60%・フランス6.50%となります。
その他については0.5〜5%程度で構成されていました。
意外だと感じたのでなインドが4.60%だった点です。
今後は比率が変わるのかもと思いますが現状ではこのようになっていました。
では次の章ではアメリカとVXUSの構成国のGDPの成長率比較をしていきますね
2023年の世界GDP成長率の予想
では構成の上位10国を比較でみていきますね。
ちなみに上記データはIMF(国際通貨基金)が出している「世界経済見通し (WEO) 2022年10月」になります。
アメリカのGDP成長率は1.0%です。
比較としてVXUSの構成国上位10国の2023年のGDP成長率も確認しておきます。
【構成国上位10位(IME世界見通し)】
1位:日本 1.6%
2位:イギリス 0.3%
3位:中国 4.4%
4位:カナダ 1.5%
5位:フランス 0.7%
6位:スイス 1.0%(JETROデータ)
7位:オーストラリア 0.3%(JETROデータ)
8位:ドイツ -0.3%
9位:インド 6.1%
10位:台湾 2.75%(JETROデータ)
トピックスとしては中国とインドの成長率予想ですね。
またアメリカのGDP成長率は2010年代をみていくとおおよそで2〜3%ありました。
さらに2021年については5%超えです。
この点から考えてもアメリカのみのポートフォリオだけではなくて全世界も検討余地はあるのではないでしょうか。
投資信託での検討もできるようになりました
VXUS(ETF)ではなくて投資信託で検討したいという方向けに「楽天・VXUS」もご紹介します。
ETFと同様に連動する指数は「FTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス」になります。
実は設定が2022年12月22日となるためまだ情報が少ないので商品情報はあらためて別の記事でまとめようと考えていますのでお待ち下さい。
また注意点としては下記を確認したうえで購入されるといいかもです。
①信託報酬 0.132%(税込)
ETFのVXUSは0.07%なので多少の経費が掛かる。
②分配金が未定
楽天証券のHPでは「未定」となっています。
③設定日から日が浅い
情報が少なくいため比較が難しい
このように注意点はありますが「楽天・VXUS」は積立NISAの購入が可能な商品です。
金融庁のフィルタがかかっているので安心な投資信託にはなります。
また投資信託の場合は少額からの購入が可能ですのでぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
結論ですが「VXUS」を長期的な視野でサテライト投資がおすすめ
今回は米国以外ETFのVXUSをご紹介してきました。
特徴としては米国以外の各国の代表企業が組入銘柄上位になっていてさらに高配当であることが分かりました。
また2023年1月からのデータで比較するとVTI(米国全体)やVWO(新興国ETF)よりも直近1ヶ月くらいではアウトパフォームしてきていました。
さらにVXUS構成国のGDP成長率をみていくとアメリカの1.0%に対して中国・インドなど大きく成長する国も上位で構成されているのが特徴です。
米国に集まっていた投資資金がどんどん他国へ流れている可能性や投資の10年サイクルを考慮するとアメリカ以外の成長が見込まれています。
とはいえこれからも人口増加が予想されるアメリカをポートフォリオから完全に除外するのは考えずらいのではないでしょうか。
ですのでサテライト的な立ち位置にVXUSを購入されることを個人的にはおすすめします。
またETFではなくて投資信託で購入を検討されている方は楽天・VXUSを注目されるといいのではないでしょうか。
ぜひ検討してみて下さいね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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