2023年上半期のトピックスとしてはAIブームがあってエヌビディアが高騰してきましたよね。さらにテスラ・メタなどハイテク銘柄を多く含んでいるNASDAQ100指数も大きく上昇した時期になりました。
実際に2023年9月10日現在では年初来のトータルリターンは40.67%となっていてS&P500が16.56でしたのでおおよそ3倍のリターンになりました。大きく高騰したNASDAQ100指数に連動しているETFのQQQが現在どのように推移しているかを解説しておこうと思います。
ということで今回は「NASDAQ100指数ETFのQQQ」についてです。
【この記事をみて分かること】
・QQQの概要
・基本情報
・株価について
・組入銘柄
・配当について
今回ご紹介するQQQのように大きく株価上昇する銘柄を見つけるのは難しいですよね。
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それではQQQのご紹介の前にNASDAQ100指数についてから簡単に解説しておきますね。
NASDAQ100指数について
まず最初にNASDAQ100指数について簡単に解説をしておきまがナスダック100指数とはナスダックに上場している金融銘柄を除く時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出される株価指数でS&P500などアメリカ合衆国を代表する株価指数の一つとなっています。
SBI証券の公式サイトでS&P500との違いについてわかりやすい説明がありましたので抜粋しておきます。
S&P500の採用基準は時価総額が82億ドル以上で流動性が高く浮動株が発行済株式総数の50%以上になっていて4四半期連続で黒字維持が条件となっていて米国の企業であるという制限があります。
一方でNASDAQ100の採用基準では米国外の企業も対象で、資本・時価総額・利益・キャッシュフローなどから構成される基準のうちどれか一つを満たしていれば赤字企業でも指数採用の対象となることが可能。
例えば新興企業によく見られる積極的な投資による赤字を伴った企業でも採用の可能性がありイノベーションの種を早期に取り入れることが期待ができ、この点がNASDAQ100とS&P500の大きな違いのひとつになります。
上記を踏まえたうえでQQQの解説をしていきたいと思います。
QQQとは
正式名称は「インベスコQQQトラスト・シリーズ1」で米国籍のETFにNASDAQに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含むNASDAQ100指数に連動した投資成果を目指しています。
たぱぞうさんが説明されていましたがNASDAQ総合指数に連動するETFは今のところないためQQQが比較的NASDAQと連動性の高いETFで運用会社はインベスコで1999年10月3日に設定されたNASDAQ100指数を参照するETFとしては一番有名で古い歴史を持っているのが特徴です。
さらに人気の理由としてハイテク株へ分散投資できる点があります。
先程もお伝えしましたがエヌビディア、テスラ、メタなど年初来で大きく株価が上昇した企業からGAFAMと呼ばれるGoogle、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftを中心とした大型ハイテク株が上位を占めます。つまりはQQQへ投資はこれらのハイテク株へ分散投資ができるとなります。
またS&P500のハイテク株構成比率は約25%程度ですがQQQの構成比率は約50%を超えているので倍の差があります。ですのでハイテクグロース株と呼ばる成長性が高い銘柄に分散投資が簡単にできる点が多くの投資家に人気になっています。
ではそのQQQの基本情報を次章でみていこうと思います。
基本情報
ティッカー | QQQ |
名称 | Invesco QQQ Trust Series 1 |
運用会社 | インベスコ |
ベンチマーク | NASDAQ100指数 |
銘柄数 | 100 |
投資対象 | NASDAQに上場している時価総額が最大規模の 非金融企業100社を含 むナスダック100指数に 連動した投資成果を目指す |
経費率 | 0.20% |
配当月 | 年4回(3・6・9・12月) |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 0.54% |
設定日 | 1999年3月10日 |
なんといっても投資対象が「NASDAQに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含むナスダック100指数に連動した投資成果を目指す」となりますのでハイテクグロース株に大きく傾けたETFになります。
また経費率は0.20%と例えばVOO(0.03%)やSPY(0.09%)とS&P500に連動するETFに比べると高めの設定になっています。
またNASDAQ100指数に連動するETFとしてQQQMやQQQJが0.15%となりますのでNASDAQ100に連動するETFはおおよそ0.2%前後と認識しておくといいと思います。
さらに配当金については年4回ではありますが直近の配当利回りをブルームバーグで調べると0.54%になっていますのでインカム(配当)よりキャピタル(売買益)でみていくETFとなりそうですね。
では次章でそのキャピタルの部分がどうかを株価・チャート推移で確認していきますね。
株価について
直近でチャートをみていくと3月付近が底値になり324ドルでその時点でゴールデンクロスを形成しています。そこからはAIブームの影響からか右肩上がりに高騰。実際には50日移動平均線がサポートラインになっていました。ですが8月に入ってサポートラインを下回りましたがまた9月付近で再度50日移動平均線の上を抜けていました。
株価としては直近の3月の底値でおおよそ290ドルでしたが2023年9月11日時点で約327ドルまで跳ね上がっています。
このまま50日移動平均線をサポートラインに上昇してくれると期待したいところですよね。
念のためNASDAQ100のADラインも確認しておきますが上記の赤のラインがADラインで実際に株価チャートと同様に上がってきていますので組入銘柄が全体的に上昇していると分かります。
NASDAQのADラインは大きく下がっていますがNASDAQ100は上昇していますのでこの点は安心できる要素にはなりそうです。
NASDAQ100のように大きく上昇する銘柄を見つけるのは大変ですよね。
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では次章では気になる組入銘柄について解説してきますね。
組入銘柄
上記銘柄は2023年9月11日現在のデータです。
【組入れ銘柄上位5社】
1位:アップル(10.87%)
2位:マイクロソフト(9.64%)
3位:アマゾン(5.50%)
4位:エヌビディア(4.37%)
5位:メタ(3.58%)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
マグニフィセント・セブンが上位にいてAIブームに大きく影響を受ける銘柄になっているのではないでしょうか。
また組入のセクターについてもみておきます。
■セクターアロケーション
【上位5セクター】
1位 情報技術:58.05%
2位 一般消費財:18.67%
3位 ヘルスケア:7.07%
4位 通信サービス:5.16%
5位 資本財:4.99%
過去の配当実績
年度 | 年間配当額 (ドル) | 分配金利回り |
2022年 | 2.135 | 0.54% |
2021年 | 1.697 | 0.54% |
2020年 | 1.737 | 0.82% |
2019年 | 1.124 | 0.73% |
2018年 | 1.405 | 0.90% |
2017年 | 1.301 | 1.10% |
2016年 | 1.253 | 1.12% |
2015年 | 1.105 | 1.07% |
2014年 | 1.453 | 1.65% |
2013年 | 0.893 | 1.37% |
平均 | 1.41 | 0.98% |
配当については基本情報でもお伝えしましたが年4回(3・6・9・12月)になります。また直近の配当利回りは0.54%ですのでインカムではなくてキャピタルで検討するETFになりますよね。とはいえですがもちろん配当も大事ではありますんので過去10年の年間配当実績をみておこうと思います。
多少の上下はありますが増えてきているのかなと感じます。この分を再投資にまわすことで資産の最大化を図ると考えておくのはいいのではないでしょうか。
またあと2回ではありますが2023年の配当予定日についてもまとめておきますのであわせてご確認下さい。
配当月 | 権利落ち日 | 支払予定日 |
2023年12月 | 12月15日 | 12月29日 |
2023年9月 | 9月15日 | 10月31日 |
結論、QQQはキャピタル重視で検討するETF
今回はNASDAQ100指数に連動するETFのQQQについて解説してきました。
【この記事をみて分かること】
・QQQの概要
・基本情報
・株価について
・組入銘柄
・配当について
上記をクリックしていただくと確認したい章を再度、読むことができますので気になることがあればもう1度読んでみて下さい。
ちなみにQQQについては直近配当利回りなどをみてもインカムはおまけでキャピタルで検討をするETFになると思います。この点にはたぱぞうさんも言及されていますがボラティリティが激しい分でその上昇を狙って購入をしていくのに適していますとのこと。
さらに大型銘柄100に分散はしていますのでその点は個別株よりは安心して購入が検討できるのではないでしょうか。またこの記事を作成している2023年9月10日時点でNASDAQ市場に気になるニュースがあるのでシェアしておきます。
まず中国政府がアップルの中国市場への参入について制限することを決定する可能性が出てきました。2023年9月8日のロイターの記事で「中国政府のiPhone規制強化、米企業の「中国リスク」再び鮮明」と報じています。記事の中で中国はここ数週間に政府職員によるiPhone規制を強化、一部中央政府機関の職員に公務でのiPhoneの使用を禁じたと。
もしこれが決定した場合にモルガンスタンレーのアナリストは300億ドルの営業利益をリスクにさらす可能性があると指摘しています。
またソフトバンクグループがNASDAQ市場にアームのIPOを計画していていますが実はアップルよりも中国への依存度が高く収益の約25%とも言われています。これはスマートフォンの多くにアームが設計したチップが使われていることを考えると大きいインパクトが出てくる可能性はあります。
この点はしっかりとウォッチする必要がありそうですね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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