みなさんは優先株をご存知でしょうか。
日本ではあまり聴き馴染みがないかもしれませんが海外市場ではよく目にするものです。ちなみに「優先株」を簡単にご説明すると「普通株」に比べて配当金を割増で受けられます。さらに会社が倒産したときに残った財産を優先的に受け取れる投資家にとって権利内容が優先的になっている株式のこと。
また現状では1株1,000円程度での購入ができて毎月配当が狙えますのでインカムゲインを狙う投資家にとってはとても魅力的ですよね。
この特徴をあわせもった米国ETFにPFFD(ティッカーシンボル:グローバルX 米国優先証券 ETF )がありそのPFFDの東証版が2022年9月に上場しました。投資の勉強をさせていただいているたぱぞうさんがPFFDの東証版を2022年11月12日に紹介をしていましのでポイントをまとめかつ自分の考える点も含めてシェアします。
ということで今回は「毎月配当で優先証券ETFのPFFD東証版(円建て)」についてです。
【この記事をみて分かること】
・【2866】グローバルX米国優先証券ETFとは
・基本情報
・株価について
・米国長期金利の低下時に株価上昇が期待できる
・配当金
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・バークシャー・ハサウェイ (バフェット)
・ブリッジ・ウォーター (レイ・ダリオ)
・アーク・インベスト(キャッシー・ウッド)
それではポイントを分かりやすく解説していきますので最後まで読んでみて下さいね。
【2866】グローバルX米国優先証券ETFとは
【特徴】
・優先証券
・優先株
・毎月配当
・円建て
✓優先証券
株式と債券の性質を併せ持つ ハイブリッド証券のことで株式のように証券取引所で取引されて債券のように利息または配当が定期的に支払われます。
他の債券投資商品と同じように金利の変動に影響を受けます。
※金利と債券は相対的にシーソーの関係
この点は理解をしておきたいですね。
✓優先株
株主の議決権をなくして債務や配当に対する優先権を与えるもの。
企業は株式の発行によって資金を調達ししていますが会社の株式を大量に保有している大株主は会社の経営方針に影響を与えることが可能です。
その点、優先株であれば経営陣側は資金調達をしながら株主の経営に対する影響を抑えることができます。
さらに投資家にとっては議決権をなくす代わりに配当重視でありかつ倒産時の残った資産を優先的にもらえるメリットを有します。
✓毎月配当
インカムゲインを狙う投資家にとってなによりも毎月配当は魅力的ではないでしょうか。
✓円建て
円建てとは商品やサービスの価格を日本円で表示して日本円を基軸通貨として取引すること。
たとえば米ドル建てという場合は商品やサービスの価格を米ドルで表示して米ドルを基軸通貨として取引することを意味します。
ですので円建ては日本国内での取引に適していて国内での消費者にとっては価格が分かりやすくなりますよね。
このように【2866】は株式・証券のハイブリットで優先株式の特徴である議決権はないが配当重視の投資法となります。
たぱぞうさんが仰っていましたが円建てのため通常分配金は外国税の二重課税調整の対象ですが【2866】は対象外になるとのこと。
この点はインカムゲイン狙いの投資家にはとても嬉しい特徴ではないでしょうか。
ではまずは基本情報からみていきますね。
基本情報
ティッカー | 2866 |
名称 | グローバルX 米国優先証券 ETF |
運用会社 | Global X Japan |
投資対象 | 「ICE BofA Diversified Core U.S. Preferred Securities Index(円換算)」 に連動する投資成果を目指す |
経費率 | 0.2575% |
配当月 | 年12回 |
配当日 | 毎月10日 |
設定日 | 2022年9月30日 |
純資産 | 14.4億円 |
そもそもPFFDに投資をしている円建てのETFです。
例えば経費率はPFFDは0.23%ですのでたぱぞうさんも仰ってましたが気にならない程度の違いではないでしょうか。
為替コストを考えると【2866】のほうがリーズナブルの場合もあるかもですし、前述もしましたがやはり毎月の配当が特徴です。配当については後ほどあらためて解説をしますので先に株価もみていこうと思いますね。
株価について
前回の底値2022年12月30日の864円とほぼ同様に3月24日に859円まで下がりました。
そこから2023年4月16日現在では898円と約900円まで戻しています。
後程、詳しく解説しますが金利に左右される点を考慮すると現状から上下動しながらあがっていく可能性があるように感じます。
実際に現状では金利上昇がある程度の天井がみえてきたことを考慮するとこれから戻していくと考えられますよね。
この点はこれからもウォッチしていこうと思います。
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それでは次章では今後の金利低下の可能性がある時期の可能性について解説しておきますね。
米国長期金利の低下時に株価上昇が期待できる
優先証券の株価の動きは株式と比べて小さいのが特徴で債券のように金利変動の影響を受けます。
具体的にいうと金利が上昇する局面で株価は下落して反対に金利が低下する局面で株価は上昇する傾向があるんですよね。
また金利が横ばいで推移する時は株価もおおむね横ばい。上記の画像は米国優先証券ETF(上場投資信託)PFFDの基準価額と米10年債利回り(逆目盛り)の推移です。
前述したように米国優先証券ETFの基準価額はコロナショックを除いておおむね米長期金利の動きと連動しています。
つまりは今後マーケットがFRBの利上げ停止を織り込み米長期金利が低下すると米国優先証券ETFの基準価額も上昇することが期待できるということ。
ちなみにFFレートの予測としてFOMCはメンバー2023年度の着地を5.1%ですが2023年4月8日現在では市場参加者は7月からの利下げを予測しています。
またインフレに関わる指標は毎月落ち着きはじめていますので今後の利下げはある程度は予測できるのではないでしょうか。ということは利下げが行われた場合は株価が上昇の期待がきるとなりますよね。
では最後に先程もお伝えしましたが配当実績も念のためにみていきますね。
配当金
日付 | 分配金額 |
2023年4月10日 | 4 |
2023年3月10日 | 4 |
2023年2月10日 | 4 |
2023年1月10日 | 4 |
2022年12月10日 | 4 |
2022年11月10日 | 8 |
配当については毎月10日が分配金支払基準日で2022年11月10日から毎月10日を基準日として分配を出しています。
初回の11月は8円、その後は4円で9月に上場しているため初回の11月は2回分分配を出したということかもしれません。1株が1,000円前後ですので少しずつ買い増しするのも可能かと思います。
株数が増えれば配当も増えて円建てですので外国税が免除という点も嬉しいですよね。
利下げによる株高を狙えてかつ円建てが嬉しい
今回は東証版PFFDの「グローバルX米国優先証券 ETF」を解説してきました。
あらためてポイントをおさらいしてみますね。
【特徴】
・優先証券
株式と債券の性質を併せ持つ ハイブリッド証券
・優先株
議決権をなくして債務や配当に対する優先権を与える
・毎月配当
毎月10日に配当支給
・円建て
配金は外国税二重課税が対象外
2022年から急激に利上げを行ってきましたがようやく天井が見えてきているのではないでしょうか。
【2866】の特徴として金利が上昇する局面で株価は下落して反対に金利が低下する局面で株価は上昇する傾向があります。
今後の利下げの可能性を考慮しても期待ができると言えますよね。
たぱぞうさんも仰っていましたが米国株で安定的に分配を得たいけど、通貨は円がいいという方には一つの選択肢になるのではないでしょうか。
ぜひ検討をしてみて下さい。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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