多くの方が投資をされている高配当米国株ETFでメジャーなVYM・HDV・SPYDは配当は年4回です。それに比べて高配当でありながら毎月の配当金がもらえるETFがあります。
毎月配当が入ってくると生活が潤うなと考えたことはあるのではないでしょうか。ですのでぜひ検討をしておいてほしい毎月配当が可能な米国株ETFと一部ですが東証ETFをまとめてご紹介をさせていただきますね。
ということで今回は「毎月配当金生活が可能な米国株ETF」についてです。
もちろん無理なく少額からスタートしながらリスクは許容範囲内で検討してもらえたらと思います。
【この記事をみて分かること】
・JEPI
・QYLD
・PFFD
・GDRW
・QYLDとPFFDを円建てで購入できるETF
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JEPI
■基本情報
ティッカー | JEPI |
名称 | JPモルガン・米国株式・ プレミアム・インカムETF |
運用会社 | J.P.モルガン・アセット・マネジメント |
ベンチマーク | S&P500 |
銘柄数 | 103 |
投資対象 | ELNと株式(S&P500銘柄)の 割合を20:80になるように調整 |
経費率 | 0.35% |
配当月 | 年12回 |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 9.17% |
設定日 | 2020年5月21日 |
■運用方針
公式サイトで運用方針を確認すると米国の大型株とオプションの売却を組み合わせたポートフォリオからインカムを獲得し、株式の配当金とオプションプレミアムを原資として毎月分配を目指しますとなっています。
具体的には資金の8割程度をS&P500採用銘柄を中心とした株式へ、残りの2割程度をEquity Link Note(ELN)と呼ばれる仕組み債に投じています。
つまりELNでインカム(分配金など)を追求し、残りの株式投資部分でキャピタル(売買益)を追求しているETFがJEPIですね。
■組入銘柄
上記銘柄は2023年9月24日現在のデータです。
【組入銘柄上位5社】
1位:アマゾン・ドットコム(1.61%)
2位:マスターカード(1.56%)
3位:アドビ(1.56%)
4位:マイクロソフト(1.55%)
5位:プログレッシブ(1.55%)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
上位10社の割合をみてもかなり分散されている印象ですね。
■セクター
【組入上位5セクター】
1位:情報技術(13.7%)
2位:金融(13.0%)
3位:資本財(11.7%)
4位:ヘルスケア(11.6%)
5位:生活必需品(11.1%)
■株価
株価:54.16ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:+0.66%
3年:+10.47%
組入銘柄としてS&P500の中から選定していますので1年のリターンも比較してみました。
【トータルリターン比較】
JEPI(ブルー):+3.10%
S&P500(イエロー):+16.97%
株式の割合とそのボラティリティを意図的に抑えている分でJEPIのパフォーマンスが劣るのは当然になります。とはいえキャピタルを全く狙えないというまでではないようですね。
■配当実績
年末株価 (ドル) | 年間分配金 (ドル) | 利回り(%) | |
2022 | 54.49 | 6.362 | 10.07 |
2021 | 63.19 | 4.161 | 7.46 |
2020 | 55.75 | 2.715 | |
平均 | 57.81 | 4.413 | 8.765 |
〜JEPIのより詳細の情報はこちら〜
QYLD
■基本情報
ティッカー | QYLD |
名称 | グローバルX NASDAQ100・ カバード・コール ETF |
運用会社 | グローバルX |
ベンチマーク | ナスダック |
銘柄数 | 102 |
投資対象 | CBOE NASDAQ-100®・バイライト・V2・ インデックスに連動する投資成果を目指す |
経費率 | 0.60% |
配当月 | 年12回 |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 12.33% |
設定日 | 2013年12月12日 |
■運用方針
カバード・コール戦略で利益を生み出そうとするものでナスダック100指数の株式を購入して対応する同一指数のコール・オプションを売却。手数料及び経費控除前の価格及び利回りという点について、CBOE NASDAQ-100®・バイライト・V2・インデックスに連動する投資成果を目指しています。
「カバード・コール戦略」とは、現物の上昇で得られるリターンを捨てる戦略でプレミアムで得られるキャッシュフローと、現物から得られる配当金でリターンを追及しているしくみです。
■組入銘柄
上記銘柄は2023年9月24日現在のデータです。
【組入銘柄上位5社】
1位:アップル(10.99%)
2位:マイクロソフト(9.59%)
3位:アマゾン・ドット・コム(5.39%)
4位:エヌビディア(4.09%)
5位:メタ(3.72%)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
■セクター
【組入上位5セクター】
1位:情報技術(50.0%)
2位:一般消費財(15.4%)
3位:通信サービス(14.9%)
4位:ヘルスケア(7.4%)
5位:生活必需品(7.1%)
■株価
株価:16.73ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:−2.05%
3年:+4.41%
5年:+3.80%
組入銘柄としてNASDAQ100の中から選定していますので1年のリターンも比較してみました。
【トータルリターン比較】
QYLD(ブルー):+5.29%
NASDAQ100(イエロー):+30.63%
QYLDは現物の上昇を捨てている戦略になるためNASDAQ100のパフォーマンスには明らかな差が出てきていますよね。少し極端に言うとキャピタルではなくあくまでインカムのみを狙うETFと解釈ができます。
■配当実績
年末株価 (ドル) | 年間分配金 (ドル) | 利回り(%) | |
2022 | 15.91 | 2.188 | 9.86 |
2021 | 22.19 | 2.851 | 12.5 |
2020 | 22.8 | 2.545 | 10.78 |
2019 | 23.61 | 2.323 | 10.9 |
2018 | 21.31 | 2.65 | 10.8 |
2017 | 24.53 | 1.885 | 8.44 |
2016 | 22.35 | 2.044 | 8.73 |
2015 | 23.41 | 2.204 | 9.18 |
2014 | 24.01 | 2.579 | 10.1 |
2013 | 25.54 | ||
平均 | 22.566 | 2.363 | 10.1 |
〜QYLDのより詳細の情報はこちら〜
実際に1年間で月10,000円ずつ投資してみたらどうなるかを検証している記事を出しましたのでイメージしやすいと思いますよ。
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PFFD
■基本情報
ティッカー | PFFD |
名称 | グローバルX 米国優先証券 ETF |
運用会社 | グローバルX |
ベンチマーク | BofA メリルリンチ多様化コア米国優先証券指数 |
銘柄数 | 226 |
投資対象 | BofA メリルリンチ多様化コア米国優先証券指数の パフォーマンスを追跡することを目指しています。 |
経費率 | 0.23% |
配当月 | 年12回 |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 6.65% |
設定日 | 2017年9月13日 |
■運用方針
株式と債券の両方の特徴を持っているハイブリッド証券で株式のように証券取引所で取引されて債券のように利息または配当が定期的に支払われる特徴を持っています。
手数料及び経費控除前の価格及び利回りという点について、ICE BofAML・ダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックスに連動する投資成果を目指しています。
■組入銘柄
上記銘柄は2023年9月24日現在のデータです。
【組入銘柄上位5社】
1位:ウェルズ・ファーゴ(3.90%)
2位:バンク・オブ・アメリカ(2.78%)
3位:シティグループ(2.30%)
4位:JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(1.63%)
5位:ネクステラ・エナジー(1.53%)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
■セクター比率
【組入上位5セクター】
1位 金融:69.8%
2位 公共事業:10.8%
3位 通信サービス:6.30%
4位 不動産:5.40%
5位 一般消費財:2.10%
■株価
株価:18.94ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:+0.06%
3年:−3.11%
5年:+0.73%
組入銘柄としてS&P500の中から選定していますので1年のリターンも比較してみました。
【トータルリターン比較】
PFFD(ブルー):−6.97%
S&P500(イエロー):+16.97%
債券と株式のハイブリットではありますが金利が高い現状では債券・株式と金利は相対的にシーソーの関係になるのでさらに上昇しづらい状況になりますよね。
この記事を作成している2023年9月現在ではFFレートが5.25~5.50で11月にさらに利上げの可能性があります。また米国市場が強く利下げ時期が後退予想もされているのでエントリー時期は検討しておくといいかもしれませんね。
■配当実績
年末株価 (ドル) | 年間分配金 (ドル) | 利回り(%) | |
2022 | 19.37 | 1.284 | 4.98 |
2021 | 25.76 | 1.312 | 5.09 |
2020 | 25.8 | 1.335 | 5.33 |
2019 | 25.03 | 1.371 | 6.08 |
2018 | 22.54 | 1.399 | 5.62 |
2017 | 24.88 | 0.481 | |
平均 | 23.90 | 1.20 | 5.42 |
〜PFFDのより詳細の情報はこちら〜
DGRW
■基本情報
ティッカー | DGRW |
名称 | ウィズダムツリー米国クオリティ配当グロース・ファンド |
運用会社 | ウィズダムツリー |
ベンチマーク | ウィズダムツリー 米国株クオリティ配当成長インデックス |
銘柄数 | 297 |
投資対象 | ウィズダムツリー米国配当グロース指数の 価格および利回り実績と連動する投資成果を目指す |
経費率 | 0.28% |
配当月 | 年12回 |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 2.89% |
設定日 | 2013年5月22日 |
■運用方針
米国籍の上場投資信託。ウィズダムツリー米国配当グロース指数の価格および利回り実績と連動する投資成果を目指しています。
ベースとなるインデックスはウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長インデックス(WTDGI)で時価総額が20億ドル以上の米国株を構成銘柄としている米国籍の上場投資信託になります。
組入銘柄としては成長性と質の面で精査して約300銘柄を採用しているようです。
■組入銘柄
上記銘柄は2023年9月24日現在のデータです。
【組入銘柄上位5社】
1位:マイクロソフト(8.53%)
2位:アップル(5.80%)
3位:ジョンソン・エンド・ジョンソン(3.53%)
4位:ブロードコム(3.46%)
5位:プロクター・アンド・ギャンブル(2.94%)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
■セクター比率
【組入上位5セクター】
1位 情報技術:29.25%
2位 生活必需品:16.68%
3位 資本財:14.43%
4位 ヘルスケア:13.82%
5位 金融:12.13%
■株価
株価:64.30ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:-1.63%
3年:+11.76%
5年:+9.85%
組入れ銘柄が米国のみとなっていますのでS&P500と1年のリターンも比較してみました。
【トータルリターン比較】
PFFD(ブルー):∔16.80%
S&P500(イエロー):∔18.19%
チャートをみていくと直近1年はS&P500とほぼ同様となっています。また2022年11月から2023年5月ごろまでS&P500をアウトパフォームしていますよね。
DGRWは毎月配当でありながらS&P500並にキャピタルも期待ができる点から2023年11月ごろから年末へ向けた上昇予想の時期にエントリーも検討してみてはいかがでしょうか。
■配当実績
年末株価 (ドル) | 年間分配金 (ドル) | 利回り(%) | |
2022 | 59.69 | 7.88 | 2.18 |
2021 | 63.73 | 6.58 | 1.84 |
2020 | 51.20 | 5.41 | 2.01 |
2019 | 44.98 | 4.38 | 2.37 |
2018 | 34.72 | 3.32 | 2.67 |
2017 | 36.70 | 2.39 | 1.95 |
2016 | 28.91 | 1.67 | 2.46 |
2015 | 25.79 | 0.96 | 1.57 |
2014 | 26.07 | 0.56 | 2.14 |
平均 | 41.31 | 3.68 | 2.13 |
〜DGRWのより詳細の情報はこちら〜
QYLDとPFFDを円建てで購入できるETF
~ QYLDの円建てETF ~
QYLDについては円で購入することも可能で実際に円建てで購入できるETFは「2865」になります。外国税控除もありその点は本家QYLDに対してアドバンテージになりそうですね。
【より詳細な情報は下の記事でご確認下さい】
株価:1089円(1口)
経費率:0.63%
直近配当利回り:9.92%
1口1,000円程度になりますので定期的に購入も検討がしやすいのでおすすめです。
~ PFFDの円建てETFをご紹介 ~
PFFDについては円で購入することも可能で実際に円建てで購入できるETFは「2866」になります。2865と同様でこちらも外国税控除もありその点は本家PFFDに対してアドバンテージになりそうですね。
【より詳細な情報は下の記事でご確認下さい】
株価:948円(1口)
経費率:0.26%
直近配当利回り:6.36%
2865と同様に1口1,000円程度になりますので定期的に購入も検討がしやすいのでおすすめです。
配当金生活への強い見方
今回は多くの方が夢見る配当金生活に向けてとても強い見方になる毎月配当のETFをご紹介してきました。
【この記事をみて分かること】
・JEPI
・QYLD
・PFFD
・GDRW
・QYLDとPFFDを円建てで購入できるETF
気になるETFがあった場合は上記をクリックすると戻れますのでぜひ活用下さい。
配当は再投資してもいいですし、直近の生活を豊かにするためにも使えるので私はとても重要だと考えています。さらに毎月配当はその基盤を固めるためにとても強い見方だなと感じています。
インカム(配当など)を中心的に重視しているものがあればキャピタル(売買益)も狙えるものもあるのでご自身のスタイルにあわせてぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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