このブログではQYLDやPFFDなど毎月配当の米国ETFをここまでもいくつかご紹介してきていましたが最近ではその米国ETFの東証版も多くなってきています。さらに東証版のメリットは円購入が可能で分配金は外国税額控除の対象になるケース(確定申告なしに外国税額分を受け取ることが可能)があることですよね。
上記のメリットがあり配当金で直近の生活を変えたいとお考えの方にはやはり毎月配当は魅力的なのではないでしょうか。また毎月配当の米国ETFでも人気があるのがQYLDで配当利回りの高さが魅力ですがそのQYLDの東証版が2022年9月30日に上場しましたので今回はご紹介しますね。
検討する際の注意点もお伝えしますのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。
※記事の内容は2024年1月24日に更新しました
ということで今回は「毎月高分配のQYLDに投資する東証ETF【2865】」についてです。
【この記事をみて分かること】
・【2865】の概要
・基本情報
・株価について
・配当実績
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【2865】グローバルXNASDAQ100カバードコールETFとは
運用会社のGlobalXによると【2865】は「主としてGlobaX Nasdaq100Covered Call ETF の受益証券に投資」するとしていますので毎月配当のQYLDに投資する円建てのETFと理解することができます。
ですのでここではQYLDの特徴を簡単にですが説明しておきます。
NASDAQ-100 インデックス構成銘柄を保有してNASDAQ-100 インデックスの対応するアット・ザ・マネーの1 か月物コール・オプションを毎月売却し、オプション・プレミアムを獲得する ETFになります。ちなみにナスダック100とは米国のナスダック市場に上場している流動性が高くてさらに時価総額(株価×発行済株式数)が大きい上位100社で構成される株式指数になります。
ここからたぱぞうさんの説明を抜粋させて頂きますが「QYLDはNASDAQ100の構成銘柄のプライス上昇部分は捨て、オプションのプレミアムで毎月分配の原資を得る戦略でオプションは毎月第3金曜日の前日の木曜日に清算される」と説明されていました。
またオプションは毎月清算されていてコールを売った人にはプレミアムが入る仕組みになっていてそのプレミアムが毎月分配の原資になっていると仰っています。
少し難しい部分もありますがここから詳細を解説していいこうと思いますのでまずは次章で基本情報について解説をしていきますね。
基本情報
ティッカー | 2865 |
名称 | グローバルX NASDAQ100カバードコールETF |
運用会社 | Global X Japan |
投資対象 | 日本で設立された上場投資信託。 Cboe NASDAQ-100 BuyWrite V2 Indexの パフォーマンスに応じた 投資成果を提供することが目的 |
経費率 | 0.63% |
配当月 | 年12回 |
配当日 | 毎月10日 |
設定日 | 2022年9月30日 |
なんといっても一番の特徴としてはやはり毎月配当になるのではないでしょうか。また配当は毎月10日となっていてBloombergで(2023年7月16日現在)の配当利回りを確認すると8.92でした。
※2024年1月24日現在の配当利回りは9.44%
同じく本家であるQYLDの直近の配当利回りもみておくと11.77%(2023年7月16日現在)なので多少の見劣りをするかもですね。
※2024年1月24日現在の配当利回りは12.16%
この点は為替(ドル円)の状況と外国税額控除の対象という点を考慮してご検討されるといいのではないでしょうか。この点は実際に2024年1月24日現在では148円で一般的には円高と考えられているので検討しやすいかもしれませんね。
また経費率は0.63%と毎月配当である点からも高い設定で、こちらも本家をみてみると0.6%と同様に高い設定となるのでほとんど誤差がなく許容できる範囲ではないでしょうか。
ちなみに同じく毎月配当であるPFFDの東証版【2866】は0.257%ですので経費率だけみると高い設定であると理解しておく必要はありそうです。ちなみに2866の詳細を知りたい方は下記の記事もあわせて読んでみて下さいね。
それでは株価について次章で解説していきます。
株価について
【株価】
1,146円(2024年1月24日現在)
【トータルリターン】
3ヶ月:+17.57%
1年:+34.45%
2023年3月から6月上旬まで上昇してそこからは上下はありますがほぼ横ばいが続いていました。ですが12月中旬を直近の底値にしてそこから急上昇してきていますね。このまま前回の高値1155円までもう少しまで上昇してきました。
またたぱぞうさんもやられていましたが原資産であるNASDAQ100との比較も確認しておきますね。
2023年10月末からNASDAQは暴騰でしていますがQYLDはその上昇分については取りに行っていないためチャートに格差が出ていました。
その他でセクター分散をできているのであればQQQにも投資をして上昇分を取りに行って配当については2865でと棲み分けするのもありかもしれませんね。つまり2865は配当自体は安定して出続けていると理解しておくといいのではないでしょうか。
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では次章で配当実績も解説しておきますね。
配当実績
実績については運営元のグローバルX社の公式サイトより引用していて、100口単位で表示されていますのでご注意下さい。
ちなみに配当は2022年10月より配当が開始していて1口単位で考えると8円〜9円となっていますね。
また毎月10日が分配金支払基準日で2022年11月10日から毎月10日を基準日として分配を出していました。今後も同様に推移するのではないでしょうか。この点は検討時に考慮しやすいので覚えて頂ければと思います。
QYLDの配当の実績について毎月1万円を1年間投資したらどうなるかを実際に検証しましたので実績はこちらの記事でご確認頂ければと思います。
課題は流動性
今回はQYLDの東証版ETFである2865を解説してきました。
【特徴】
・毎月配当
毎月10日に配当支給
・円建て
配金は外国税二重課税が対象外
・配当重視の戦略
NASDAQ100の構成銘柄のプライス上昇部分は捨て、オプションのプレミアムで毎月分配の原資を得る戦略
一番の特徴はやはり毎月配当であり、また円建てになるので外国税二重課税が対象外なのも嬉しいですよね。
ちなみにたぱぞうさんが購入時の注意点を言及されていたのでその点もあわせてお伝えしますが東証上場ETFにはS&P500や全世界株式指数に連動した商品があるので円で海外資産を取引できるいい商品が多くなってきました。
ですが一つ欠点があるとすると流動性に劣る銘柄が少なくないと仰っていました。
米国ETFほど、投資家のすそ野がまだ広くないからとのことで【2865】を持ちたい人の目的が定期的にそれなりの分配を得ることだとすれば買ったらそうそう売らないようにも思います。
しかし売りたいときに売りたい値段で売れるかは流動性に依存することになると言っていて、その流動性が芳しくないのだとしたら当初から大きなポジションは持たないほうがいいかもしれないと仰っています。
上記の点については注意をしながらぜひ投資を検討していただければと思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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