【投資の神様】バフェット氏の株主へ向けた手紙について【バークシャー・ハサウェイ】

株式投資

投資の神様と言われるウォーレン・バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイが株主に向けて書いた手紙が話題になっています。この手紙は毎年書かれていて個人投資家にもとても有益な情報のため必ずニュースで取り上げられています。

そして最新の手紙についてポイントになる部分をまとめた動画をユーチューブ登録者数19.1万人のチャンネル「トラさん家のセミリタイア戦略」で出されていました。

バフェット氏がなぜ現金比率を上げているかの理由とS&P500とバークシャーの実績からあらためて個人投資家に取っても参考になる点が満載でしたのでトラさんの動画を参考に記事にまとめてシェアをしたいと思います。

今の米国市場でどんなスタンスを取るべきかを考えるうえでとても重要な情報でしたので最後まで読んでいただけたら幸いです。

ということで今回は「バフェット氏の株主へ向けた手紙」についてです。

【この記事をみて分かること】
・株主への手紙とは
・現金比率について
・米国・欧州・新興国株の過去リターン実績
・バークシャーの昨年の実績について
・リスク資産の減少と債権への投資
・株式リスクプレミアム
・バークシャーvsS&P500のパフォーマンス実績

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株主への手紙とは

バークシャー・ハサウェイ「2024 ANNUAL REPORT」より

冒頭でもお伝えしましたがまずはバークシャーが出す「株主への手紙」について簡単にお伝えをしておこうと思います。動画ではこの点はなかったのですが検索方法などもお伝えできれば思ったので触れておきますね。

まず「株主へ手紙」とは、バフェット氏が経営しているバークシャー・ハサウェイ社のアニュアルレポートのことで、自らの言葉で株主に向けたエッセイを記しています。またアニュアルレポートとは、上場企業が投資家や金融機関に対して情報公開するためのIRツールとなっていて「年次報告書」とも呼ばれているようです。

このレポートの中にはバフェット氏のメッセージなどが自由に加えられるものになっているためよりバフェット氏の思考を読み取れることから個人投資家でもとても話題性が高くなっているかと思います。

■株主への手紙の入手方法

バークシャーハサウェイのアニュアルレポートの入手方法はGoogleの検索で「berkshire hathaway」とタイプすると検索結果に「Annual & Interim Reports」と書かれた以下の画面がでてきます。

そして上記の赤枠の「Annual & Interim Reports」をクリックして下さい。

クリックすると上記のように四半期ごとと年次でのレポートの一覧が出てきます。ちなみに今回取り上げる「株主へ手紙」は上記画像の赤枠になります。

全文が英語になりますので翻訳アプリなどを利用してご自身でもぜひ読んでみて下さいね。ではここからトラさんの動画を参考にポイントをまとめていこうと思います。

現金比率について

バークシャー・ハサウェイ「2024 ANNUAL REPORT」より

まずは現金比率についての言及されている点についてですが「一部の評論家は現時点で異常なキャッシュポジションと見ているが、大部分は株式に残っています。また資金の多くは株式に投資されていて、その多くは米国株式ではあるが、これらの企業は国際事業を展開している。バークシャーは優良企業の株式よりも現金同等資産の所有を優先することはない。」と記していました。

このようにバフェット氏は明らかに現金にウエイトをおいたポートフォリオではないと言っていることは分かるかとおもいます。では動画ではより深堀をしてくれていたので続けます。

トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

トラさんの動画で解説されていましたが比率について3年前までは約10%程度でしたが現在は約30%程度となっています。過去をみてみると一桁台から20%以下で推移してきた中で現在は30%程度まで拡大していることを考えるとバフェット史上ではかなり守りに傾いていることをデータがしめしているとのことでした。

ですがバフェットは株主への手紙では「資金の多くは株式に投資」としていますのでバランスを守りに寄せつつも引き続きリスクは取っているとトラさん説明をされていました。

さらにバフェット氏は「その多くは米国株式ではあるが、これらの企業は国際事業を展開している。」とあえて記しているのはバフェットは国際分散投資ができていると考えていると強調したいのではないかと推測をしていました。

そしてここでトラさんは投資家初心者の方にしておいてほしいと過去の米国・欧州・新興国のリターンについて言及をしていましたのでその内容を次章でまとめておこうと思います。

米国・欧州・新興国株の過去リターン実績

トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

上記画像は動画内で出ていたもので過去15年の米国・欧州・新興国株のリターンを比較したものになりますのでリターンを下記にもまとめておきますね。

【過去15年リターン】
米国:13.82%
欧州:7.05%
新興国:6.36%

この結果から分かりますが過去15年についてはダントツで米国株がアウトパフォームをしていることが分かりますよね。アメリカ一強と言われたてきたのがうなづける結果ではないでしょうか。

トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

さらにその前の10年間(1998年〜2008年)のリターンを比較しているチャートも出されていましたのでこちらもシェアをさせていただきますね。

【1998〜2008年のリターン】
米国:5.83%
欧州:9.64%
新興国:15.06%

今度はダントツで新興国株がアウトパフォームしていました。直近15年とは真逆の結果になっていますので、トラさんは「切り取る期間で、結果は180度変わる」と述べていました。

この米国株のパフォーマンスが冴えなかった2008年に今のように「S&P500ガチホ」をどれだけの人が考えられたのかが疑問だと。さらにトラさんはバフェット氏が言う通りで海外で利益をあげているが、「米国株が下落すれば他の国も下落する」という主張にが崩れる時期もあるのではないかと仰っていました。

今から15年前にこういった時期があったので今後またこのような時期が来ても不思議ではなく、ご自身もその覚悟を持って投資をされているとのことで理解を促されていました。

トラさんのお考えはよく理解できるので個人的にも米国一択と思考を停止せずに視野を広げてスタンスを決めていこうと考えています。

さらに上記の内容をふまえたうえでトラさんはバフェット氏は「優良企業を保有することよりも、現金同等資産の所有を優先することはない」と株主への手紙で明記しているにも関わらず直近3年連続で現金ポジションを拡大してきたのはなぜか?について触れていますので次章でまとめていきます。

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バークシャーの昨年の実績について

バークシャー・ハサウェイ「2024 ANNUAL REPORT」より

では現金ポジションを拡大した理由はなぜか?についてトラさんは株主の手紙の4ページ目(タイトルは昨年の実績)に注目をしていてその中でバフェット氏は「2024年、バークシャーは予想を上回る業績をあげたが189の事業のうち53%収益の減少を報告した」と言っていました。

また「しかし、国債の利回りが改善した時に流動性の高い短期国債の保有大幅に増やしたことで、予想通りに投資収益が大幅に増加したことが追い風になった」とのことで、この点をトラさんはバークシャーの事業の半分が収益減少に直面する一方でバフェット氏は短期の国債の保有を意図的に大幅に増やしていたことで支えられたとまとめています。

さらにバフェット氏が購入している国債は償還期限が来るまで売らなければ、最初に決まった利回りをもらえる点からも「予想通りに投資収益が大幅に増加」と言っていると推測されていました。

ここでトラさんは以前の動画からバフェットが現金ポジションを増やしていることについて言及していた時の内容に触れていましたので次章でまとめておきますね。

リスク資産の減少と債権への投資

※トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

トラさんが半年くらい前に「バフェットが株を大量に売却した理由」という動画を出されていてバークシャーのバランスシートの解説をされていました。

そのバランスシートが上記の画像になりますが2024年に入ってから半年の間に株式の保有が大幅に減少している一方で現金および現金同等物(満期3ヶ月未満の国債も含む)の現金ポジションや満期3ヶ月超えているが短期の国債の比率が急速に増えていることに言及をされています。

国債の保有だけに絞ると倍増をしていて、このことに気づいている投資家が少ないのではないかと仰っていて、この点について株主への手紙で「予想通りに投資収益が大幅に増加」と言っているので2024年にバフェット氏はリスク資産の代表である株式の保有を大幅に減らして利回りの固定された短期の債権で固く収益を取りに行くことを意図的に選択していたと推測されています。

そのことが直近3年の現金同等のポジションが急速な拡大に現れていると仰っていました。

※トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

ちなみに上記の画像を見せながらトラさんはバークシャーは過去最長となる9四半期連続で株式の売り越しとなっている点にも触れていて、つまりは直近2年間以上は購入よりも売却した株のほうが圧倒的に多い状況が続いて、株式のポジションを減らしてきたと言っていました。

2022年の弱気相場までは逆に株を購入し続けていましたが2023年・2024年と株価が上昇する中で利益を確定しているのではないかと推測。ここでトラさんは株式リスクプレミアムについて解説をしていましたので次章でまとめておこうと思います。

株式リスクプレミアム

※トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

バフェット氏の現金ポジションの急速な増加を理解するために株式リスクプレミアムについてトラさんは解説をしていました。

株式リスクプレミアムとは「株式で積極的にリスクを取る見返りとして、安全資産の利回りに上乗せして得られるリターン」になります。そしてここ3年くらいは株式リスクプレミアムが大幅に低下していて、現在(2月25日現在)でも0.03とほぼゼロに近い水準になっているといっていました。

そのことからバフェット氏は株式のポジションを大幅に減らして、短期の国債を含む安全資産の割合を大幅に増やすことで現金ポジションの比率が高まっていると推測しています。

※トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

過去でバフェットの現金ポジションが現在のように跳ね上がったのは、いずれも株式リスクプレミアムが低下した局面でした。トラさんの言うようにバフェット氏が意図的に現金ポジションを増やしていることは個人投資家にもとても参考になる考え方ではないでしょうか。

そして最後に株主の手紙から「バークシャーvsS&P500」のパフォーマンスに触れていましたので次章でまとめておこうと思います。

バークシャーvsS&P500のパフォーマンス実績

※バークシャー・ハサウェイ「2024 ANNUAL REPORT」より

では最後になりますが株主の手紙の中から「バークシャーvsS&P500」のパフォーマンスについてまとめておきます。驚きの結果になっているのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。

※トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

株主の手紙では年間変化率(つまり年間のパフォーマンス)を比較している内容になっています。ちなみに左側がバークシャーで右側がS&P500で数字に()※カッコがついているのがマイナスのリターンを表していると解説をされていました。

※トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

バークシャーは1974年約48%の下落で半分になった後に、1976年には約129%も上昇をして2倍以上になり、さらにそこから1979年に約102%ともともと2倍になっら後にさらに2倍になっていて年間の変動率とは思えないくらい大きく変動しているとトラさんは言っていました。

一方でS&P500はそこまで大きな変動がないですが1973年に約15%下落した翌年にもさらに約26%も下落していたり、1975年のように約37%の上昇した翌年もさらに約23%プラスになっているのでこちらもそれなりに大きく変動はしていたようです。

※トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

ITバブルが始まる前の数年間のパフォーマンスを見ていくとバークシャーは毎年、二桁%のプラスを叩き出していて、S&P500のパフォーマンスに圧勝をしていました。

この時点でもイメージ的にバークシャーのパフォーマンスの強さは理解できていますよね。ではさらに見ていこうと思います。

※トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

さらにITバブル崩壊の5年間はかなりいい勝負となっていましたがITバブルがはじけた2000年からの3年間にも関わらずバークシャーは大きなマイナスを出していません。むしろバブル崩壊の最初の都市になる2000年には約26%の上昇をしていました。

一方でS&P500はバブル崩壊の波のダメージから3年連続で大幅な下落となり価値が半分になってしまっていました。バブル崩壊前の5年間のパフォーマンスが良かったために、より落差がすごかったのではないかとトラさんは言っていました。

さらにリーマンショックも見てみると2008年はバークシャーが約32%下落して、S&P500も約37%と両者ともに大きく下落としていますがバークシャーのポートフォリオはリーマンショックの200年と2007年にに大きく上昇していたのでトータルで見るとバークシャーのほうが金融危機をうまく切り抜けていることが分かりました。

※トラさん家のセミリタイア戦略「バフェット『予想通り。』【S&P500に圧勝】【投資の神様】【株主への手紙】」より

直近で見ていくと2022年にS&P500は約20%近くの下落をしていますがむしろバークシャーは若干プラスのリターンで終えていました。2022年はPERの高い割高な株の下落が多かったため指数がそれに引っ張られたことで大きなマイナスとなりました。

ですがバークシャーは割高な株にはほとんど手を出していないのでその影響からなんとかプラスになったのではとトラさんは推測されていました。

また全体の結果は下記になります。

【年平均リターン】
バークシャー:19.9%
S&P500:10.4%

バークシャーがS&P500の2倍のリターンになっていました。またこれはITバブルの崩壊時にバークシャーは大きな損失がなかった点が大きいのではとトラさんは言っていました。

【トータルリターン】
バークシャー:5,502,284%
S&P500:39,054%

なんとですがバークシャーのリターンは桁が2つ違うという恐ろしい結果になっていました。おおよそですが140倍の差があるということになるようです。近年はバフェット氏のパフォーマンスが落ちてきていると言われていますがトータルで見ると今でもS&P500を圧勝していると言えるのではないかとトラさんは仰っていました。

そして最後にトラさんは「年間10%の違いが、60年で140倍の差を生む=複利の力の凄さ」を物語っていると言われていましたが、今回の動画からもあらためてバフェット氏の投資術の凄さをあらためて理解ができたのではないでしょうか?

ちなみにトラさんの動画はネットでもなかなか出てこない情報を発信して下さっていて、分析力もありとても有益な情報を発信されています。SNSでも発信されていて自身のXでもトラさんのポストを引用もさせていただいているほどです。

ぜひご興味がある方はまずは動画を観てみて下さいね。

トラさん家のセミリタイア戦略

今回の動画の内容は以上になりますがトラさんも言っていましたがこれほどにすごい投資の神様が投資家に向けて送ってくれる手紙をこれからも見続けていきたいと思いました。そのことを強く願ってこの記事を終わりにしようと思います。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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