2つ前の広瀬孝雄さんの解説記事でもお伝えしていますが9月に入ってからアノマリー通りで米国株は下げ相場になっています。さらに広瀬氏は向う2ヶ月に買い場がくると仰っていました。
同様に2023年9月24日にバフェット太郎さんも「買い場がやってくる 10月頃底打ち 今は待て」というタイトルの動画をあげていました。
我々、個人投資家にとっては「買い場」を予想するうえでとても重要な内容でしたのでシェアしたいと思います。
ということで今回は「バフェット太郎さんが予想する10月に底打ちと買い場がくる」についてです。
もちろん全てを鵜呑みにするではなくポイントを理解しておくことで上昇の乗り遅れせずに投資ができますのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。
【この記事をみて分かること】
・米主要三指数の動向
・長期金利と四半期決算
・UAWのストライキ
・原油価格の高止まり
・秋相場の見通しと投資先
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米主要三指数の動向
バフェット太郎さんは調整局面が訪れようとしていると言っていて実際に9月第3週目の米国三指数について言及していました。
【米主要三指数の動向】
DOW −1.9%
S&P500 −2.9%
NASDAQ −3.6%
上記のように大きく下落していてS&P500とNASDAQについては3週連続で下落していました。
また7月の高値からの下落幅についても言及しています。
【米主要三指数の下落幅】
DOW −4.8%
S&P500 −6.2%
NASDAQ −8.5%
通常は調整局面となる10%に近づいてきているためバフェット太郎さんは10月か11月頃に株は底打ちして年末に掛けて大きく上昇をすると予想されています。言い方を変えればこのトレンド転換が株式を買い増す絶好のチャンスになると仰っています。
また投資家の不安心理を表すVIX指数について言及していました。2023年3月の金融不安が収束して以降は20を割り込んで推移していました。
【VIX指数の定義】
10~20:安定的
30〜40:要警戒
40以降:パニック
上記のように判断されますので現在の17付近については投資家心理は比較的に落ち着いていて「安定的」にいます。
ですがバフェット太郎さんは秋に訪れる調整局面では先行き見通しが不透明になることでVIX指数も30付近まで上がってくると考えらていてその時期が「買い場」になるとバフェット太郎さんは予想をされていました。
次に調整直面を迎える2つの要因について言及されていたので次章で解説していきますね。
長期金利と四半期決算に注目
調整局面を迎えるきっかけですが「長期金利の上昇」「米主要企業の決算」の2つが要因になるととのことでしたのでそれぞれ解説していきますね。
■長期金利
実際に米10年債利回りですが一時4.5%をつけるなど2007年以来16年ぶりの高値をつける場面がありました。これはソフトランディングの可能性が高まっていることを背景に将来の景気後退に備えて長期債を買い向かっていた投資家たちが売りに転じているからだと言っています。
そして9月のFOMCでFRBが年内あと1回の追加利上げ・来年2回の利下げを予想していることが明らかになり政策金利は長期に渡って高止まりする公算が大きいとバフェット太郎さんは仰っています。
となると債券利回りはリスクプレミアムが上乗せされる関係で年限の長いものほど利回りが高くなる傾向があり、短期金利を左右する政策金利が5.5~5.75%であるのに対して長期金利がいつまでも4%台ではおかしいと考えるからです。
仮にFRBがソフトランディングを成功するなら長期金利が5%の大台に向けて一段と上昇するとバフェット太郎さんは予想。
ここで長短金利差(10年と3ヶ月米国債)の推移を確認していて直近では「-1.88%」で底打ちをして反発をしていました。政策金利が高止まりする可能性がある中で長短金利差がゼロに向かって上昇すると米10年債利回りが5%をターゲットに急騰することを意味すると説明されていました。
上記要因からこれは株式市場ではマルチプル・コントラクション(PERの低下)が起こることが予想さると仰っています。
■米国の四半期決算
また10月2週目から米国では7〜9月期の決算シーズンが本格化します。
【S&P500の9月時点の予想】
前年同期比:-0.2%(6月末予想-0.4%)
売上高:+1.5%(6月末予想+1.2%)
いずれも6月末時点の予想から上方修正されていることを考えると投資家の期待値が上がっています。もし予想を下回った際に株価へ与える影響が大きくなりダウンサイドのリスクが高まっていると考えられています。
ここで先日上場したばかりのARM(アーム)の株価をみると初値の56.10ドルに対して2023年10月1日では53.55ドルと初値を下回りまっています。このことはAIブームが終わりを示唆していると仰っていてそれはハイテク株に対する先行き不安が強まっていると予想しています。
上記の「長期金利の上昇」と「決算シーズン」をきっかけに株式市場は一段と下がる可能性がありますが、こうした中で賃金インフレと原油価格がいずれも高止まりの兆しを見せていることも懸念材料だと言っています。
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UAWのストライキについて
またここ最近でニュースになっているUAW(全米自動車労働組合)はGMとステランティスに対してストライキを拡大すると表明しています。すでの3つの工場でストライキを始めていますがさらにGM・ステランティスの部品流通センター38ヵ所で新たにストを始めるとしているようです。
これにより自動車の補修パーツの配送が滞り販売店のサービス支障があると考えられています。ですがストの拡大対象には車両工場は入っていないようなので自動車の在庫不足に伴う自動車価格の上昇は回避できると予想されています。
ですがフォードを含む「ビック3」が賃上げなどの待遇改善で合意いた場合はこの賃上げ分は自動車価格に転嫁されますから賃金インフレに伴う価格の上昇は回避できないと仰っています。
■賃金・物価スパイラル
上記の理由から賃金が上がるから物価が上がり、物価が上がるから賃金が上がる「賃金・物価スパイラル」という悪性インフレに陥った場合にFRBの引き締め制作が予想以上に長期化する可能性があるので注意が必要だと仰っています。
労働市場が依然として逼迫していることを考えるとその可能性が高いと予想していてその影響から2024年の利下げがないかもと考えられています。
原油価格の高止まり
また原油価格はウクライナ戦争の長期化予想から一段と上昇する可能性があり、例えばロシアは2024年の国防支出の割合をGDP比で6%と今年の3.9%から増額を計画。これがウクライナ戦争の長期化を示唆していて原油生産が落ち込み、需要が一段と逼迫する可能性があると言っています。
ここで原油価格について確認していますが実際に9月29日のデータをSBI証券サイトのデータでみてみると9月上旬が85ドル付近だったのに対して9月末には95ドル付近まで上昇しています。これはサウジやロシアなどの産油国が年末まで減算を継続すると表明したことにあわせて中国の原油需要が底堅いためだと仰っています。
そして中国財新・製造業PMIとサービス業PMIの数値によっては中国景気の底堅さが示されれば原油高は加速してそれが原因で長期金利がさらに上昇する可能性があると仰っていました。
この点は2023年9月30日にブルームバーグが「中国製造業PMI、3月以来の拡大-先行きなお不透明も明るい兆候か」と報じています。
内容としては9月の中国の製造業購買担当者指数(PMI)は50.2で8月の49.7から上昇していてさらにエコノミスト予想の50.1を上回り、活動拡大・縮小の境目となる50を上回ったとのこと。またサービス業と建設業を対象とする非製造業PMIも51.7で8月の51から上昇。ブルームバーグがまとめた予想中央値の51.6を上回ったとのことでした。
これはよくないシナリオになっていることが分かるのではないでしょうか。ではこのような状況下でバフェット太郎さんが考える米国相場の見通しと今後に期待する投資先について解説していきますね。
秋相場の見通しと投資先について
・長期金利の上昇
・四半期決算
今回解説をしてきたように大きくは上記の2つが要因となり米国相場が一段と下落する可能性があるとバフェット太郎さんは予想されていました。
ですがこうした材料については一度相場に織り込まれた場合はそれ以上は売られることがないため10月か11月に底打ちをして年末まで大きく反発すると予想をされていました。
ではバフェット太郎さんはどのような投資対象に注目をされていますのでしょうか。
■iシェアーズ・コア・S&P500ETF(IVV)
PER:22倍
■iシェアーズ・MSCI・フロンティア・セレクトEM・ETF(FM)
PER:9.7倍
上記からPERをみても分かりますが米国ETFのIVVよりフロンティアマーケットETFのFMは割安であるとともにポートフォリオの約8割がグローバルサウスで占めているので今後の成長性も期待ができます。
そのため足元の調整局面は株を買い増す絶好のチャンスだとバフェット太郎さん言っていますが米国株よりも新興国株のほうが投資妙味があると予想されています。
ちなみにiシェアーズ・MSCI・フロンティア・セレクトEM・ETF(FM)の詳細は下記記事でまとめていますのであわせて読んでみて下さいね。
このように秋相場の見通しと現在の投資先について考えられていました。バフェット太郎さんが言うように米国だけでなくその他の国に関しても目を向けておくとさらに視野が広がるので資産の最大化につながるのではないでしょうか。
ということで今回の記事も読んでいただいた方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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