インデックスにせよ個別銘柄にせよ多くの米国株に投資している方がGAFA中心で比率が高いのではないでしょうか。
2021年までの10年もの間で株式市場を引っ張ってきたのでウェイトが高いのは理解ができます。
ですがGAFAの株価低迷があり米国中心での投資戦略から今までとは違った目線での銘柄・セクターの検討が個人投資家に必要になってきていますよね。
例えば各国の入国制限の緩和などからホテル・航空業界の回復やサプライチェーンの回復によるエネルギー関連や防衛関連の需要拡大など現状でも株価が上昇している銘柄もあります。
そして広瀬高雄さんが楽天証券のトウシルで動画・記事(2月分)の中で注目銘柄を紹介されていましたので銘柄選びの参考になるのではと考えて14銘柄をまとめてみました。
ということで今回は「2023年3月の注目業界と注目の14銘柄」についてです。
個別銘柄の選定はとても難しいですよね。
ですが今回紹介する銘柄から上昇する理由になるストーリーが分かりやすいです。
このようにストーリーが分かる業界・銘柄を選定することが資産の最大化につながることも理解ができて今後の投資への参考になるので最後まで読んでみて下さいね。
ちなみに株価が上昇する銘柄選定は無料セミナー「投資の達人になる投資講座 」がおすすめ。
オンライン受講で中断も可能でスケジュールしやすいので便利ですよ。
ではまずはS&P500 の現状について言及していましたので解説しますね。
GAFAからみるS&P500の現状
注目銘柄の紹介の前にまずは米国市場の企業業績について広瀬さんが話して下さっている内容をお伝えします。
2023年のS&P500採用銘柄の平均EPSは224.07。
昨年の219.51と比較すると今年のEPS成長率は+2%くらい。
どちらかというとEPSは足踏みしている印象。
四半期EPSの伸び率は2022年第4四半期が−3.7%
また2月にFactSetでS&P500に属する企業のうち82%が2022年第4四半期の実績値を報告していました。
このうち68%がEPSでポジティブサプライズ。
過去の平均を見ていくと5年平均(77%)・10年平均(73%)なので実績としては下回っているとのこと。
また売上高では65%の企業がポジティブサプライズ。
こちらも過去平均を見ていくと5年平均(69%)・10年平均(63%)なので実績としては10年平均は上回った結果だったということでした。
またGAFAの決算はどこも厳しいと仰っています。
特に問題なのが売上高成長が捻り出せなくなっている点だと。
次の成長をどこから捻り出してくるかというロードマップが見えていない状態。
ちなみに広瀬さんの記事からGAFAMの決算結果をまとめていますのでこちらの記事(【広瀬隆雄さんから学ぶ】GAFAM決算からみえる米国市場の近況)あわせて読んでみて下さいね。
このように今まで多くの個人投資家がウェイトを高めていたGAFAの比重を検討する必要が出てきていると理解できます。
ではどのような銘柄を注目されているかをチャートを載せてご紹介していきます。
エネルギー関連
まずはよくニュースでも出てくるエネルギー関連からです。
①ビスタ・エナジー(ティッカーシンボル:VIST)
メキシコを拠点とするアルゼンチンのシェール会社。
アルゼンチンのシェールオイルの生産高は低い位置からきれいに伸び始めています。
VISTは比較的最近始められたスタートアップ企業。
業績は着実に伸びています。
現在のPERは7〜8倍で非常に割安になっているとのこと。
ではチャートをみていきますね。
2022年7月から右肩に上昇をしてきています。
50日移動平均線をサポートラインにしてきれいに騰がってきいますね。
今後も期待ができる銘柄ではないでしょうか。
②ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリ(ティッカーシンボル:SQM)
チリのリチウム生産会社。
アルゼンチン、ボリビア、チリの国境にあるリチウムトライアングルという場所で純度が高いリチウムが採れるようです。
ちなみにiPhoneやTeslaなどハイパフォーマンスのバッテリーにも使用されている。
SQMはリチウム生産のマーケットシェアが大きい。
リチウム企業の中で一番コスト競争力が高いのがSQMだと思うと仰っています。
また広瀬さんはボラティリティが高いと言っていましたが実際にチャートをみても乱高下していますね。
今後もリチウムに対する需要は引き続き強いとは思うが販売価格は乱高下する可能性もあるので注意は必要ですとのことでした。
2023年の1月にゴールデンクロスを完成していました。
その点ではこれからの上昇を期待できるポイントになりますよね。
直近からの上昇を期待してウォッチしていきたい銘柄です。
③コムストック・リソーシズ (ティッカーシンボル:CRK)
シェールガスを開発している会社。
最近、事故があったルイジアナのLNG輸出施設が復旧して動き始めているとのこと。
今後は鋭角的に業績を回復させてくる可能性が非常に高いそうです。
シェール業者の中で一番ローコストで売上高もいい感じに伸びてきていると仰っています。
実際に2022年12月の頭から下がってきていますので今後の上昇次第で資産拡大できる銘柄にはなりそう。
ちなみに非常に安い銘柄だと広瀬さんが仰っていました。
広瀬さんの言う鋭角的な業績回復に期待したい銘柄ですね。
④APA Corporation(ティッカーシンボル:APA)
独立したエネルギー会社で天然ガス、原油、及び天然ガス液(NGL)の調査・開発・生産を行っています。
最近大きな材料が出てきているのですがそれはスリナムでオフショア油田が発見されたこと。
ひと足先に石油探索が始まったガイアナ(隣国)ではオフショア石油ブームになっているそうです。
ちなみに一国のGDPが前年比で+40%くらいに増えるくらいのインパクトを与えているとのこと。
またガイアナ沖で石油や天然ガスの掘削をしているHESという企業で株価チャートを確認してみます。
APAという銘柄は3年前のHESの置かれた状況にいるかもしれないということ。
上記はHESのチャートですが2022年7月から2023年の1月末ごろまで右肩に騰がっていました。
ちなみに最近では少し落ち着いてきている感じはありますね。
ではAPAのチャートを確認してみます。
2022年9月末から上昇してきて11月ごろまで急速に騰がりましたが最近では少し下げていますね。
広瀬さんは2022年から上昇しているがまだ騰がるだろうと期待されています。
APAは今後に期待となる銘柄ですね。
ここまでがエネルギー関連の注目銘柄になります。
では次章ではホテル関連をご紹介致します。
ホテル関連
この章では入国制限緩和などから回復しているホテル業界の銘柄になります。
⑤マリオット・インターナショナル(ティッカーシンボル:MAR)
マリオットは世界最大のホテルチェーンでたくさんのブランドを持っています。
ちなみに持たない経営を実践していて世界で142万室もの客室を展開しているがその大半はフランチャイズ・モデルを採用。
つまりホテル物件自体は不動産オーナーなどの投資家が所有。
マリオット・インターナショナルはブランドやホテル運営のノウハウ、予約システムなどを提供しています。
固定費をなるべく抱え込まない工夫をされていて営業キャッシュフローを見ると感染症の大打撃を受けたはずの2020年ですら黒字の16.4億ドルでした。
また顧客の囲い込みとしてマリオットボンボイというロイヤリティープログラムを持っています。
これを使えば同社のどのホテルに止まってもポイントが貯まる仕組みを構築していますね。
さらにマリオットはCEOも交代が少ない、長期に渡って安定的に経営するのが伝統になっているとのことです。
株価をみていくと2023年1月20日付近でゴールデンクロスを完成していて2022年12月28日から2023年2月14日までかなりのスピードで上昇してきています。
このような点からも広瀬さんが一番にマリオット・インターナショナルを取り上げているのはこのような期待感からなのではと感じますね。
⑥ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(ティッカーシンボル:HLT)
マリオット・インターナショナルに比べると少し期待感が薄いのかと感じられますがこちらも良く経営されていると広瀬さんは言っています。
同社はウォルドーフ・アストリア、LXR、コンラッドなどの高級ブランドを展開していますがラグジュアリー部門はやや他社より見劣りするとも仰っています。
株価をみていくとこちらも2022年12月20付近でゴールデンクロスを完成しています。
株価も好調で2023年1月11日には50日移動平均線をブレイクアウトしてからさらに上で推移しているので今後も期待ですね。
⑦ハイアット・ホテルズ(ティッカーシンボル:H)
ハイアット・ホテルズはビジネス・エグゼクティブに人気の高いホテル。
ちなみに2020年以降は感染症の影響から出張のあり方が少し変わってきているようです。
より多くの顧客が仕事と休暇を組み合わせて今までより長期で滞在するパターンが増えてきているとことで期待ができるとのこと。
端正なホテルですがレジャーを兼ねた出張ではやや面白味に欠けると感じる常連客が増えることが懸念されている点は指摘されていました。
2022年11月20日付近でゴールデンクロスを完成しています。
また2022年12月の高値も大きく越えている展開ですね。
さらに2023年1月6日に50日移動平均線を越えてからさらに上昇ペースを加速している点に注目できます。
マリオット・インターナショナルについでの期待感といったところではないでしょうか。
では次の章では航空関連の銘柄紹介になります。
航空関連
ホテル関連同様で入国制限の緩和などから上昇が期待できる業界ですよね。
⑧デルタ・エア・ラインズ(ティッカーシンボル:DAL)
航空会社ではデルタ・エア・ラインズが消費者から一番評判が良いと言っています。
同社はアトランタ国際空港をハブというは各地からの航空路線が集中していて乗客や貨物を目的地となる他の空港に中継する機能を備えた地域拠点となる空港です。
その点からも人・お金・物が集まる場所になりえますよね。
また財務的に保守的な経営をすることで知られていますと仰っています。
株価をみていくとホテル銘柄同様に1月10日付近でゴールデンクロスを完成しています。
2022年2月上旬まで大きな上昇をしてきましたが少し減速してますが入国制限の緩和などからさらなる上昇が期待できそうですよね。
⑨ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス(ティッカーシンボル:UAL)
太平洋路線に強いユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスがいよいよ極東市場の復活で恩恵をこうむることが予想されますと仰っています。
株価をみていくとこちらも同様に12月10日付近でゴールデンクロスを完成。
また2023年1月3日からの急上昇から1月12日以降はボックスを形成しているのがいいサインになりそうですね。
デルタと同様ですが入国制限の緩和はいいストーリーになりそうですね。
ちなみにホテル・航空関連の銘柄についてはこちらの記事(【広瀬孝雄さん最新記事】ホテル・航空関連業界の回復について【おすすめ銘柄紹介あり】)で詳しく解説していますので興味があるか方はあわせて読んでみて下さいね。
防衛関連
⑩ジェネラル・ダイナミクス(ティッカーシンボル:GD)
特需が発生する可能性があると仰っています。
長引いている戦争との兼ね合いもあり軍需関係の企業はどこも引き合いが多くなる可能性がありそうとのこと。
株価をみていくと2022年9月末から12月頭まで急上昇していました。
そこからまた下げていて直近では200日移動平均線付近を上下しています。
広瀬さんが仰る通りで特需次第でまた前回同様に急上昇が見込める銘柄ですね。
⑪レイセオン・テクノロジーズ(ティッカーシンボル:RTX)
ミサイルとかも引き合いが増えそうだと言われていました。
ではチャートをみていきますね。
2022年10月中旬の下値から12月の頭まで急上昇していました。
200日移動平均線が下値支持となってそこから調整局面といったところ。
国が予算を投じる業界でもあるのでそれなりの上昇が期待できる銘柄になることも理解できますよね。
ちなみに上昇銘柄を選定方法は動画視聴のみの「投資の達人になる投資講座」で勉強がおすすめです。
実際にセミナー受講してみたレビュー記事はこちら
概要がわかるのでぜひ読んだうえでセミナー受講してみて下さい。
銀行関連
続いては金融業界から3つをまとめてご紹介しますね。
ちなみに広瀬さんは預金をしこたま持っている銀行は良いと思いますと仰っていました。
それでは3社まとめて株価をチェックしてきますね。
⑫JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(ティッカーシンボル:JPM)
⑬ウェルスファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)
⑭バンク・オブ・アメリカ(ティッカーシンボル:BAC)
預金金利と短期金利の間の金利差は銀行の儲けになります。
今回の決算発表あたりからJPM付近もひょっとしたら預金金利を少し引き上げないとと言い始めているそうだと仰っていました。
またそれはリスクファクターであると。
しかし全体としては預金の動きは鈍い。
さらに負け組はGSで勝ち組はJPM。
そのような構図になっていると仰っていました。
また今後の見通しとして基調としてはドル安と言っていました。
理由としては近年はずっとドル高だったが背景にはざっくりとした利上げが繰り返されてきたからと。
昨年の年末から一気にドル安で利上げう止め感が出始めたことでドル安に転じた。
しかし直近は景気が強いことを示唆するデータポイントが相次いで出た関係でここにきて再びドル高に転じている。
ですが利上げサイクルは最終局面に近いことを予想していました。
そのため今のドル高が大きな動きになるとは考えていないようですね。
ちなみに銀行関連銘柄の2022年第4四半期の決算結果についてこちら(【バフェット太郎さんから学ぶ】米銀大手の決算からみる米国株式市場のゆくえ【株価は押上がる予想】)で詳細をまとめていますので参考に読んでみて下さい。
念のためにですが注目銘柄として紹介があったのは2月でした。
各チャートをみてお分かりになるように直近で急下降していると思います。
これは先日におきたSVBの破綻により他の銀行株へ大きな影響を与えました。
振興テック企業をメインに融資をしていたことにより資金繰りが苦しい振興企業の預金の大幅減少から18億程度の株式売却をしました。
そのことにより3月9日にグループ株価が62%急落していました。
金融セクターに対する投資家の警戒感が強まり、余波として上記の3銀行にも影響が出ています。
さらに最新の情報では政府やFRBの救済措置も取られることになりました。
この点は少しの間ですが様子見がいいのかもと感じます。
念のために追記しておきます。
順調業界の関連銘柄を知りご自身の投資にぜひ活かして下さい
年初から回復傾向ではありますが利上げの終着地点が見えずにFRBの少しのタカ派発言などからもS&P500の株価は重たい展開が続いていますよね。
今回ご紹介した銘柄はその中でも業界全体が回復もしくは上昇をしている注目できるものばかりでした。
見通しがとても難しい中ではストーリーが分かる業界の株価が上がっているなと分かります。
ですのであくまでコアにVTまたはVTIのような分散された投信などを置いたうえでサテライトに紹介した個別銘柄で少し目先のキャピタルゲインを取っていく戦略が安全かつ着実に資産を拡大できるのではないでしょうか。
もちろん投資は自己責任ではありますので全て鵜呑みは危険ですが先人の方のアドバイスも情報として受け入れてみてそのうえでご自身で判断することはいい結果に繋がると私は考えています。
ですので今回の記事も銘柄選びの参考にしていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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