2024年第1四半期が終わりましたがみなさんお疲れ様でした。
結果は3ヶ月連続でプラスのリターンになり、2024年は本当に幸先のいいスタートで多くの方が含み益が出ているのではないでしょうか。理由としても連日ニュースになっていましたが2024年は開始からエヌビディアなど半導体(AI)の快進撃とFRBにより年内に利下げを開始するとの見方を背景に株価が上昇してきました。
ここまでの上昇でとても強気になっていたり、ハイテクセクターが増えすぎていたりなどポートフォリオが偏ってきていたりする方もいらっしゃるかと思います。またこのタイミングにポートフォリオを見返すため広瀬氏がとても参考になる記事「アメリカのマーケット展望【2024年4月度】」を出されていたのでシェアをさせていただこうと思います。
短期的にでもポートフォリオを見直すきっかけになるかと思いますのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。
ということで今回は「広瀬隆雄さんのアメリカのマーケット展望【2024年4月度】」についてです。
【この記事をみて分かること】
・米国経済の現況
・FFレート
・企業業績
・短期の相場見通し
・2024年4月の注目ETF
世界全体4,000万人以上の方が
ダウンロードしたウィブル証券
・手数料(米国株式等の取引)の低さ
・取り扱いが(約7,000銘柄)と多い
・少額投資(単元未満株)が可能です
米国経済の現況
■GDP(国内総生産)
広瀬氏が言及していたGDPにいてInvesting.comのデータで確認しておきます。
【直近3ヶ月GDP】
3月28日:予想3.2%に対して結果3.4%
2月28日:予想3.3%に対して結果4.9%
1月25日:予想2.0%に対して結果4.9%
結論は3ヶ月連続で予想を超えてきていて、広瀬氏はこのGDPの結果をうけて「米国経済はすこぶる好調」だと仰っていました。
■CPI(消費者物価指数)
同様にこちらもInvesting.comのデータで確認をしておきます。
【直近3ヶ月CPI】
3月12日:予想3.1%に対して結果3.2%
2月13日:予想2.9%に対して結果3.1%
1月11日:予想3.2%に対して結果3.4%
CPIに関してもGDP同様で3ヶ月連続で予想を超えてきていました。
この点について広瀬氏は「つまり物価は経済再開直後のハイパー・インフレの水準からだいぶ下がって来たけれど、折からの好景気でこれ以上は下げ渋っている」と仰っています。
どちらも米経済の底堅さが分かるデータになっていますよね。
ちなみに2024年3月13日にロイターで予想を上回るCPIの結果を受けて利下げが後退したのではという内容が報じられました。
米国の消費者物価指数(CPI)の伸びが2ヶ月連続で予想を上回ったことで、市場では米連邦準備理事会(FRB)が6月より早い時点で利下げを開始する可能性は事実上閉ざされたとの見方が大勢になった。一部では利下げ開始は6月以降になるとの見方も出ていると報じていました。
また上記のGDPおよびCPIの結果より広瀬氏がFFレート(政策金利)について言及されていましたので次章でまとめておきます。
FFレート
米国の成句金利であるフェデラルファンズ・レートは5.25~5.50%のままでずっと据え置かれていて、結論的には利下げの可能性がほのめかされるのは未だしばらく先になると予想をされていました。
ではここで2024年3月のFOMCでメンバーによる最新のSEP(経済見通し)が公表されましたが最新のFFレート予想を確認しておきますね。
ドットの数が一番多いのが9個ある4.50〜4.75になりますので変わらずですが2024年中に3回の利下げがあると予想をしているメンバーが多いことが分かりました。
またあわせて市場参加者の予想も確認しておきます。
こちらも年内に利下げがあると予想する市場参加者の割合(2024年3月30日現在)は6月が61.0%、9月48.4%、12月40.0%とFOMCでメンバーの予想と同様に3回になっています。
年初は市場参加者は年6回を予想していましたのでようやくですが双方の意見が一致してきていておおよその道筋ができていたイメージなのではないでしょうか。
ちなみに以前、広瀬氏は楽天証券のトウシルでのセミナーで今年の利下げは1回になる可能性もあると仰っていました。
この点については前述しているGDPやCPIなどの今後の結果が強く影響しますので引き続きチェックをしていき、個人的には利下げ回数はどのような結果になっても大丈夫なポジションを取れるように心がけておこうと思います。
企業業績
この点について広瀬氏は「米国の企業収益は出直りつつある」とのみ述べていました。
ちなみにファクトセットが2024年1月2日に出したレポートではアナリストはS&P500種指数が2024年度に2桁の増益を記録すると予想していました。また11セクター全てが前年比増益と予測していて、このうち5つのセクターは、ヘルスケア、通信サービス、情報技術セクターを筆頭に2桁成長が予想されているとのことでした。
さらに2024年第4四半期の収益成長率が最も高いと予想しているとのことでしたので上記のグラフをみてもおおよそですが大きな変更もなさそうですよね。
この点について現状では2024年は成長路線であると考えられていると理解ができるのではないでしょうか。
ではこの企業業績の予想を受けて広瀬氏が短期の見通しをどのように見ているか次章でまとめておこうと思います。
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短期の相場見通し
S&P500指数の向こう1カ月のターゲットは5150と仰っていました。
ちなみに3月30日現在で見ておくと5254.35ですので広瀬氏は短期的には下を予想されていました。実際にはチャートの赤線が5150付近になります。
この点について広瀬氏は4月15日は米国の確定申告の期限で納税を前にして米国の個人投資家は手元キャッシュを高めることをすると言います。
とりわけ去年の相場が良かった年は多額のキャピタルゲインが出ている人も多く、税理士から「追加でこれだけ納税しないといけません」という余り嬉しくないニュースをもたらされる人が多いのが通例です。
これが株式市場にとって何を意味するか?と言えば押し目があって買いを入れるチャンスでも、追加納税額が確定するまでは動けないということを意味するとのこと。従って米国株はやや軟調に推移すると予想をしていいますが、しかしだからと言って「全降り」するには及ばないとも述べていました。
あくまでも相場は横ばいからやや下向きという感じで推移すると予想をされていました。個人的にもあまり強気はならずに基本は持ち越しをするポジションで考えています。みなさんはどのようにお考えでしょうか。
では最後に広瀬氏が4月注目のETFをまとめておきたいと思います。
2024年4月の注目ETF
今回の注目ETFについてまずこれからサマー・ドライビング・シーズンに入るので原油価格には強気だと述べていました。
■WTI原油連動ETF(USO)
【株価(2024年3月30日現在)】
78.73ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:+18.12%
1年:+18.50%
3年:+24.82%
5年:−4.67
次がゴールドも良い動きをしていると述べていました。
ドルの価値が下がる可能性がある中でゴールドは避難資産として考えられるのではないでしょうか。
■SPDRゴールド・シェア(GLD)
【株価(2024年3月30日現在)】
205.720ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:+7.61
1年:+12.28%
3年:+8.76%
5年:+11.01%
金についてはボラティリティが高いため多少の知識は必要になるかと思いますので参考程度でいいのでぜひこの記事も読んでおいて下さい。
また広瀬氏はさらにゴールドが動いている時はシルバーにも注目が行きやすいと述べています。
■iシェアーズ・シルバー・トラスト(SLV)
【株価(2024年3月30日現在)】
22.7500ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:+4.45%
1年:+2.85%
3年:+0.07%
5年:+9.91%
その他で間接的にですが2つのETFについて恩恵をこうむると仰っていました。
■エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)
【株価(2024年3月30日現在)】
94.41ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:+13.51%
1年:+17.89%
3年:+29.52%
5年:+12.99%
念の為ですが記事内ではWLEとなっていましたが正しくはエネルギー・セレクト・セクターSPDRファンドはXLEになりますのでご注意下さい。
■ 資本財セレクト・セクターSPDRファンド(XLI)
【株価(2024年3月30日現在)】
125.96ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:+10.84%
1年:+26.58%
3年:+10.33%
5年:+12.84%
個人的にはゴールドはGLDを保有していて実は3月に少しだけ買い増ししました。ですが短期的に考えているためある程度の利益が出たタイミングで利確を検討しています。またエネルギーセクターという括りにはなりますがバンガード・エナジーETF(VDE)を保有していますので現状ではホールドしておこうと考えています。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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