2024年6月14日にSBI証券の記事で「「ビッグ5」が駆動するブル相場」という記事が出ていました。またその他でも同様にSBI証券の記事で「【外国株式】AIへの先行投資と需要のギャップについて」や「【外国株式】「ビッグ5」のAIへの取り組み」などAI関連の記事を出しています。
ここでは年初来で上昇をし続けている米国市場の牽引役をご紹介されていてS&P500・ナスダックの構成銘柄で多くの個人投資家がホールドしていると思います。
そして広瀬氏はその構成銘柄でも上位の5社がこのAIバブルを大きく引っ張っていると仰っています。ですのでその5社について広瀬氏の言葉も交えながら現在地をご紹介しておこうと思います。
ということで今回は「AIバブルの牽引役である【ビック5】」についてです。
【この記事をみて分かること】
S&P500・ナスダック指数の推移
「ビック5」
アップル
マイクロソフト
エヌビディア
アルファベット
アマゾン
投資家は何に注目すべきか?
【イメージキャラクター 武田鉄矢さん】
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S&P500・ナスダック指数の推移
米国を代表する株価指数であるS&P500指数とナスダック総合指数が揃って新値(2024年6月14日時点)をつけていましたまた2指数の動きについて7月10日にロイターが「米国株式市場=S&P・ナスダック最高値続く、エヌビディアが高い」という記事を出していました。
9日の米国株式市場でS&P総合500種とナスダック総合が最高値を更新して取引を終えたとしていて、さらに記事内では人工知能(AI)の成長に対する楽観論がFRBの利下げを巡る不透明感を相殺する中、ナスダックは6営業日連続、S&Pは5営業日連続で最高値を更新しているとのことでした。
広瀬氏いわくこれを駆動しているのはアップル、マイクロソフト、エヌビディアの大型株が中心でちなみにこの3つの銘柄だけでS&P500指数の20%を占めてるいてこれにアルファベットとアマゾンを加えた5銘柄は最近、「ビッグ5」と呼ばれています。
そしてこれらの銘柄はいずれもAIブームで恩恵をこうむる企業だと考えられていると仰っています。
ではこのビック5の直近1年の株価推移も確認をしておこうと思います。
アップル
【株価】
224.18ドル
【リターン】
年初来
16.44%
1年トータルリターン
16.33%
【広瀬氏より】
唯一、アップルだけがこの競争に参加しておらず、むしろiPhoneに代表されるコンシュマー・デバイスの中にAIを埋め込むことを目指していると述べています。つまりは各社が中央集権的なAIというビジョンを持っているのに対しアップルは分散ないしは拡散したコンピューティングを考えているからとのこと。
アップルがそうする理由は半導体の性能がどんどん向上すると普通の人が日常に使うAIのタスクの殆どが、手元のデバイスで、インターネットに接続されてなくても大体こなせてしまうということによるとお考えでした。
コンピュータの歴史は「メインフレーム→ミニコンピュータ→パーソナルコンピュータ→スマートフォン」という風にどんどん小さく分散されてゆく歴史でした。実際にiPhoneの処理能力は1960年代のメインフレーム・コンピュータのベストセラーIBM360を軽く上回ります。
たとえばアップルがオープンAIと業務提携しChatGPTに似たパーソナル・アシスタントをアップルのM4という半導体に埋め込むというのは荒唐無稽なシナリオではないと広瀬氏はい仰っていました。
アップルは今後に期待といったところではないでしょうか。
マイクロソフト
【株価】
440.37ドル
【リターン】
年初来
17.11%
1年トータルリターン
23.45%
【広瀬氏より】
すでにマイクロソフトは「コパイロット+PC」というコンセプトを打ち出しています。
別の表現をすればこれまでは「ユーザーがクラウドを通じてAIに自分の情報をアップロードする」という行為がAIの使い出を飛躍的に向上するカギを握っていました。ですがユーザーはなかなかそれをやりたがらないことが判明したということだと広瀬氏は述べています。
だから逆にAIのほうがPCやiPhoneのようなデバイスのレベルまで下りてきて、すでにそのデバイスの中に記憶されている過去の作業やデータを呼び出しやすいようにするという使い方で、これはパワフルな価値提案でだと仰っていました。
エヌビディア
【株価】
121.09ドル
【リターン】
年初来
144.52%
1年トータルリターン
155.04%
【広瀬氏より】
エヌビディアは「1年に1回のペースで新しいGPUを発表してゆく」という方針を打ち出したばかりです。GPUの賞味期間が1年であるのに対して後ほど話しますが賞味期間が6年というのは整合性がありません。
もちろんエヌビディアとデータセンター間での契約途中でGPUがアップグレードになった際、データセンターは余計なコストを払わず、オリジナルの契約金額で最新のGPUの供給を受けられるようなフレキシブルな契約になっているはずです。
しかし、いずれ設備投資の償却負担が「ビッグ5」の利益の圧迫要因になることを考えれば、苦しくても前倒しの償却により将来のリスクを軽減するのが保守的なやり方だと広瀬氏は仰っていました。
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アルファベット
【株価】
179.22ドル
【リターン】
年初来
27.17%
1年トータルリターン
44.60%
Googleについては広瀬氏からの言及が少なかったため2024年4月26日にブルームバーグの記事「アルファベット、売上高は予想上回る-クラウドの成長にAI寄与」より抜粋します。
Googleの親会社米アルファベットが25日に発表した1-3月(第1四半期)決算では、売上高がアナリスト予想を上回り、クラウド・コンピューティング部門の成長が寄与したとのこと。また1-3月期の売上高はパートナーへの支払いを除いたベースで676億ドル(約10兆5000億円)と、ブルームバーグが集計したアナリストの予想平均661億ドルを上回っています。
純利益も1株当たり1.89ドルと、ウォール街の予想(1.53ドル)より良かったようです。同社はまた、初めての配当を発表し1株当たり20セントを支払うとした。自社株買いを700億ドル追加することも明らかにした。株価は時間外取引で一時13%上昇したとのことでした。
アマゾン
【株価】
183.75ドル
【リターン】
年初来
20.94%
1年トータルリターン
38.33%
【広瀬氏より】
アマゾンAWSのセグメントマージンは2023年第4四半期の30%から2024年第1四半期は38%へと急改善しています。これはAIの恩恵という面があることに加えて、アマゾンは今年の1月からAWSの償却年数をこれまでの5年から6年に伸ばしたことが影響しているとのことでした。
償却年数が5年から6年に伸びると、仮に100設備投資したとして、単年度の償却額はこれまで20だったのが16.7で済み、この差つまり3.3は利益になるとのこと。また年間償却コストはいままでの83.5%で済むと述べていました。
そしてこの償却コスト減がAWSのセグメント利益を嵩上げしたというわけですのでハッキリ言って、今回アマゾンがデータセンターの耐用年数を6年としたのは会計基準の改悪をしたと広瀬氏は仰っていました。
投資家は何に注目すべきか?
今回はここまでAIブームの恩恵を受けている5社について広瀬氏が最近の記事で言及していた内容と実際の株価推移をまとめてきました。
注意点として広瀬氏が上げている気をつけるべきシナリオを2つご紹介をしておきますね。AIバブルに異変が出るとすれば、2つのシナリオが考えられるとの広瀬氏の見解でした。
①マイクロソフトのアジュール、アマゾンのAWS、アルファベットのグーグル・クラウドなどのセグメント売上高前年同期比成長率が前期の実績よりダウンした場合
②エヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)が「良い決算」を出せなかった場合、投資家の心中は穏やかではなくなるでしょう。
上記のシナリオがきた場合は投資家はそれを嫌気しますが、いまのところそのような兆候は一切、見られていないと広瀬氏は述べています。しかしだからといって「絶対安泰だ!」と決めつけずに次回の各社決算ではこの点を特に精査すべきだと仰っていました。
私たち個人投資家はこのように2つのシナリオには注意を行いながらそこまでは無理の無い範囲でAIバブルの波に乗って恩恵を受けられるポジションを取っていきましょう。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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