2023年9月4日に広瀬隆雄氏がインヴァスト証券で最新記事「アメリカのマーケット展望【2023年9月度】」を出されていました。
上記の記事の内容をロイターで報じている情報を交えながら解説をしていこうと思います。9月短期ではありますがどのような見通しかが分かりさらに広瀬氏が注目しているETFもご紹介しています。
ということで今回は「広瀬隆雄さんの最新記事「アメリカのマーケット展望【2023年9月度】」についてです。
【この記事をみて分かること】
・S&P500短期の見通し
・中国経済について
・米国経済の見通し
・米国の企業業績
・広瀬氏注目のETF
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短期の相場見通し
広瀬氏がみているS&P500指数の向こう1カ月のターゲットは4250と言っていて上のチャートの赤線が4250になり2023年9月5日現在が4515ですので9月は下でみているようですね。
この点についてロイターも確認してみたのですが「米株、9月は「荒れ相場」か 政府閉鎖リスクも重し」という記事を出して、その中で調査会社CFRAによるとS&P総合500種指数は1945年以降、9月は平均0.7%下落と最もパフォーマンスが悪い月となっているとのこと。
米株市場はこの数週間で不安定な動きをしていて中国経済への懸念や米国債利回りの大幅上昇で、S&P500指数は7月31日の高値から4%以上下落したと報じていますがこのように9月の下落要因を予想できますよね。
では次の章では広瀬氏からみた中国経済についてを解説していきます。
中国経済の失速
上記のチャートは米国のCPI(消費者物価指数)になりますが米国経済はおおむね堅調で懸念された物価高もかなり解消したと言っていますが過去一か月で市場参加者の懸念点は中国経済へとシフトしていてその中国経済の状況は芳しくないと仰っています。
近年の世界経済で前年に比べて経済がどれだけ拡大したかを見ていておおまかな限界的経済成長(incremental growth)の25%は中国が、15%はインドが叩き出してきたがその中国の経済成長がいま減速していると広瀬氏は仰っていました。
この点を2023年8月16日にロイターが出し記事で下記内容を報じています。
「英金融大手バークレイズのアナリストは15日に投資家向けノートで中国の2023年国内総生産(GDP)伸び率が4.5%になると予想していて.従来見通しの4.9%から引き下げた。住宅市場の予想を超える悪化を要因とした。また中国の7月の小売売上高や鉱工業生産、投資といった経済指標は市場予想を下回っていて経済成長の鈍化がさらに深まり、長期化する懸念が高まっている」と報じています。
このように中国経済の失速が予想されるようになってきましたが広瀬氏はこのことは世界が低成長に向かうことを示唆していて10年単位で均してみると先進国+新興国全て合算した世界経済はリーマンショック後年々+4.8%前後で成長してきたが、今後は成長が+3.2%前後に鈍化すると思われると仰っています。
一方で世界の政府の負債を見ると新型コロナで景気テコ入れを各国政府が実施した関係で負債総額は増えていて政府の財政は大きく赤字に傾いたのですが、いまそれをゆっくり立て直している最中だとで今後政府の資金調達コスト、いいなおせば金利は高止まりする可能性があることを示唆しているとのこと。
問題は上に述べたような世界経済の構造変化がどのくらい急激に起こるかですでに中国の不動産開発業者の破綻、信託ファンドの利払い停止などのニュースが聞こえてきているので、ひょっとすると秩序だった減速ではなく、ハチャメチャになる展開も覚悟しておかねばならないかもしれないと仰っています。
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このように米国に限らず世界に対して影響が出る可能性がある経済大国中国のニュースについては今後もウォッチしていこうと思います。では次章では米国経済について広瀬氏の見解を解説していきますね。
米国経済の現況
こちらの章では米国経済について広瀬氏の見解について解説していきますね。
■実質GDPについて
まず米国経済はおおむね堅調で懸念された物価高もかなり解消していてつまり全般的に及第だと。広瀬氏は米国の実質GDPは安定的に推移していると仰っています。
また上記のチャートは記事とは違うものになっていますが「グローバル市場経済統計データベースのCEIC Data」より引用しました。「CEIC Data」によると米国の実質GDP成長率は2023年3月に1.6%を記録していて前期2022年12月の0.9 %と比べると上昇の結果とのこと。
また米国の実質GDP成長率は四半期で更新されていて1948年3月から2023年3月までは平均3.0 %となるようです。すこぶるいいという感じではありませんが悪くはないと広瀬氏はお考えなのではないでしょうか。
■失業率について
※FRED 失業率チャート
失業率は歴史的に低い水準で推移していて言い換えれば好景気が持続していると広瀬氏は仰っています。
この点を2023年9月1日のロイターの記事でエコノミストの予想では17万人増加してハリウッド俳優のストライキや運輸会社の経営破綻があり、伸び鈍化が予想されていたと報じています。また失業率は3.8%で7月の3.5%から上昇して2022年2月以来の高水準となってはいるがFRBの第4四半期の予想中央値(4.1%)は下回っているとのことでした。
ロイターの記事からも失業率が低水準をキープしていることが理解しやすいのではないでしょうか。
■鉱工業生産高について
鉱工業生産高については広瀬氏は景気が失速しそうになると下がってくるのが常ですがいまのところそのような危なっかしい兆候は見えないと仰っています。
この点を2023年8月16日の記事で「米鉱工業生産、7月製造業は0.5%上昇 自動車生産が寄与」と報じていますが米連邦準備理事会(FRB)が8月16日発表した7月の鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が市場予想に反し0.5%上昇していて自動車生産が急上昇したことが要因としています。ただ製造業の活動は借り入れコストの上昇により引き続き抑制されているとのこと。
まだ下がる兆候が見えない点から景気減速とは言えない状況なのではないでしょうか。ではこのような経済状況で企業業績をどうみているのか次章で解説していきますね。
企業業績
第2四半期のS&P500のEPSは前年同期比で-5.6%となっていて広瀬氏はいまが前年比の成長率がボトムであり、来期以降は改善すると見られてると。ただし足下のドル高がいっそう進行すればそれは米国の企業業績にとってマイナスだと思いますと仰っています。
補足としてドル高の株価への影響についてですが米金融大手のゴールドマンサックスの推計ではS&P500企業は平均で売上総計の29%を海外で生み出しているとしています。さらに対象をS&P 500のIT部門の企業に限れば売上総計の59%が海外によるものとのこと。
国外売上が顕著に高いテック企業は為替変動の影響を特に受けやすい点があります。ではそんな市場で広瀬氏が注目しているETFを最後にご紹介していきますね。
注目ETF
iシェアーズ中国大型株ETF(FXI)
中国経済が深刻な変調をきたしていることからFXIをショートする手があるとのこと。
ウィズダムツリー欧州ヘッジドエクイティーファンド(HEDJ)
ドイツなど中国に輸出している国も既に減速を感じ始めているのでHEDJをショートする機会があるかもとのこと。
iシェアーズラッセル2000ETF(IWM)
景気の見通しが暗転する初期には小型株が苦戦することが知られているのでIWMもショートはありとのこと。
SPDR S&P 500 ETF(SPY)
大型株のETFであるSPDR S&P 500 ETF(SPY)もショートだとのこと。
S&P500恐怖指数連動ETN(VXX)
逆にロングすべきはS&P500恐怖指数連動ETN(VXX)と言っているのですが注意点としてマーケットがギクシャクしはじめてからロングすべきで、マーケットが平静を取り戻したらすぐに手仕舞いしてくださいと仰っています。
8月の広瀬氏の見解との違いを確認したい方は下記の記事も読んでおいて下さいね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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