現在は米国の政策金利は5.25%~5.5%と22年ぶりの高水準となっていてまだ上がる可能性がある状況だと言われています。高金利は株価とシーソーの関係になるので利下げを待っている方が多いのではないでしょうか。
では現状のような利上げ局面で購入を検討しやすい投資先はどこになるかも気になりますよね。そんな方向けになりますが利回りが高いハイイールド債ETFのHYGをご紹介します。
ということで今回は「利上げ局面におすすめなハイイールド債ETFのHYG」についてです。
【この記事をみて分かること】
・ハイイールド債について
・HYGの概要
・基本情報
・株価推移
・組入銘柄とセクター
・配当実績
たぱぞうさんが2021年3月に紹介をされていましたのでこの記事でデータをアップデートして頂ければと思います。また購入する際のポイントがよく分かるように解説をしていますのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。
HYGのように資産拡大が可能な銘柄選定は難しいですよね。
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それではHYGの詳細の説明をするうえでまずはハイイールド債について解説していきますね。
ハイイールド債について
ハイイールド債は債券の一種でハイイールド債とは信用格付けが低くて利回りの高い債券のことでジャンク債とも言われます。信用格付けがBB(ダブルビー)以下の評価を受けている債券になるので信用格付けの低い債券は高い利回りを設定して資金を集める傾向があります。
債券の中ではハイリスク・ハイリターンの投資対象で一般的に「債券はリスクが低い」と言われていますがハイイールド債の取り扱いには注意が必要になります。
少し前のデータではありますが2021年11月末時点における米国社債の格付け別利回りは「BB」が3.9%、Bが5.3%、CCC以下が8.3%となっていますね。
HYGの配当利回りは5%以上以上ですのでBにあたる考えておいていいと思います。そのためデフォルトリスクは1.6%になるのでこの点は理解をしておく必要がありますので覚えておいて下さいね。
それでは上記を踏まえてですがこれからHYGの詳細について解説をしていきますね。
HYGとは
HYGは正式名称は【iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF】で高利回り社債で構成される指数と同等水準の投資成果を目指していてBNDやAGGが国債を中心にした構成なのに対してHYGは社債の中でも高利回りの社債に特化したETFになります
iBoxx®米ドル建てリキッド・ハイイールド指数に連動していてハイイールド債とは格付けが低く元本割れの恐れがあることから結果として高利回りになっている債券のこと。元本割れリスクがあるため個別で買うにはリスクが大きいですがHYGのようなETFでリスク分散をして購入するというのが1つの選択肢になります。
たぱぞうさんも言っていますがリーマンショック前という絶妙なタイミングでの設定日は2007年で他の債券ETFと比べて比較的ハイリスクとなります。
また総経費率は0.49%で比較してBND(0.035%)・AGG(0.04%)となり優先株式ETFのPFFが0.46%ですので信託報酬的に関してPFFに近いETFになります。例えばですが全米ETFのVTIや高配当ETFのVYMなどに比べると高い設定になっていてこの数年信託報酬は下がる傾向にありません。
わりとニッチなジャンルのETFなので一定の需要を満たしつつ信託報酬も高位安定傾向という感じになっています。
基本情報
ティッカー | HYG |
名称 | iシェアーズiBoxxハイイールド社債ETF |
運用会社 | ブラックロック |
ベンチマーク | iBoxx®米ドル建てリキッド・ハイイールド指数 |
投資対象 | 米ドル建てハイイールド社債で構成される 指数に連動する投資成果を目指す。 |
経費率 | 0.49% |
直近配当率 | 5.80% |
配当月 | 年11回(1月以外の毎月) |
設定日 | 2007年4月11日 |
運用は大手のブラックロックです。設定日が2007年4月と比較的に長い期間運用がされているETFで先程もお伝えしましたが経費率が少し高めな0.49%と少し高めの設定であることは理解しておくほうがいいかもですね。
また何よりも強みになる配当については5.80になります。デフォルトリスクも考慮してにはなりますが配当はともて魅力的ですよね。またほぼ毎月での配当になりますのでインカム狙いでの投資をお考えの方ですととても検討はしやすいのではないでしょうか。
配当が魅力的だとは理解ができたところで次は株価も確認していきますね。
株価について
上記のチャートはブラックロックの公式サイトにあるもので「期中の収益が全て再投資されることを前提に算出したものでファンドの費用(運用報酬・管理報酬その他の費用)を控除した後の実績値になります。ファンドに1万米ドル投資し、分配金(税引前)を当該ファンドに再投資したと仮定して算出したもの」とのこと。
また2008年のリーマンショック・2015年チャイナショック・2020年コロナショックなど景気後退時にもれなく株価が大きく動いていました。
また次に分配金を含まない取引値の推移もみておきますね。
ブラックロックの公式サイトの配当金を再投資した場合のチャートと比べると違うものに感じるほどで2023年に入ってから下げていますが過去1年でみるとトータルリターンは−2.62%となっています。
たぱぞうさんが言っていますが「取引値も分配金も成長を期待するよりは今出ている数字を見て買うETFになる」とのこと。リセッション時には株価を下げますのでそこを狙って買い向かう投資家さんもいるとのことでした。
直近ではコロナショック時にはそれが功を奏する形になっているのですが実際にはなかなか確信が無いとできない買い方なので難しいと仰っていました。現在は利上げ時期なので株価が下がっていますのでこれをチャンスと捉えることもできますよね。買い場かどうかをしっかり見極めたいですね。
組入銘柄
たぱぞうさんが記事にされていた2021年3月時点と比べても上位の銘柄が入れ替わっていました。
ハイイールド債と言われるものですが比較的安定的な企業の社債が組み込まれていて上位銘柄の株価も高利回りのものが多いようです。
組入れセクター
通信・エネルギーセクターが合計で約30%組入されていていずれも高配当が多いセクターになっていました。現在はHYGの利回りは5.8%とかなり高くなっていますのでこの点はとても大きなメリットになるのではないでしょうか。
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それではHYGの配当実績について解説していきますね。
過去の配当実績
年度 | 年間配当金 (ドル) | 配当金利回り | 年末株価 (ドル) |
2022 | 80.91 | 5.49% | 71.12 |
2021 | 77.01 | 4.38% | 79.90 |
2020 | 73.51 | 5.53% | 77.00 |
2019 | 69.25 | 5.96% | 73.71 |
2018 | 64.85 | 6.95% | 64.61 |
2017 | 60.36 | 6.78% | 65.94 |
2016 | 55.89 | 7.34% | 62.17 |
2015 | 51.33 | 8.68% | 54.81 |
2014 | 46.57 | 8.83% | 57.71 |
2013 | 41.48 | 10.0% | 56.64 |
2012 | 35.81 | 10.55% | 53.56 |
2011 | 30.16 | 13.94% | 48.23 |
2010 | 23.44 | 16.49% | 45.17 |
2009 | 15.99 | 20.64% | 40.37 |
2008 | 7.66 | 24.39% | 31.41 |
平均 | 48.95 | 10.40% | 58.82 |
年間の配当金の推移をみると連続増配を継続していてこの点はHYGの1番の強みです。また先程もお伝えしましたが直近の配当利回りが5.8%とかなり高い点からも投資妙味があるのではないでしょうか。
結論、インカム重視で利上げ局面でのインが重要
【ポイント】
・格付けはBにあたるETF
※デフォルトリスク1.6%程度
・経費率0.49%と少し高い設定
・配当月は1月以外の毎月
・景気後退時期は株価が下がりやすい
・利上げ局面が購入時期
・毎年年間増配をしていて利回り5%以上
今回はハイイールド債ETFのHYGについて解説をしてきましたがおおよそ上記の点を理解しておく必要がありあそうですね。
たぱぞうさんが言っていますがコア投資というよりはサテライトで活用するタイプのETFです。
インカムに魅力を覚える投資家はチェックしている人が多いとのこと。また利上げ局面では債券は値下がりするのがセオリーですのでその点を踏まえてインする必要があります。逆に言うと金利動向に応じた出し入れは地味ですが比較的確実性の高い中期投資に向いていると仰っています。
リスク許容度を考えたうえで利上げ局面である現在に検討するのもありなのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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