2010年代はアメリカの市場がとても成長をしていた時期でしたが2020年代に関しては少しブレーキがかかってきているように感じている方も多いのではないでしょうか。また利下げ時期についてもインフレの再燃を考慮すると先になると予想されはじめてきましたので株式にとっての上昇要因は後退していると考えられます。
そして今後を期待されているのが人口の推移もボーナス期と言われる時期に入ってきてGDP成長率も2050年あたりにはアメリカを抜くという予想もされているインドです。そのインドに投資を検討する際に注目されているETFが「ウィズダムツリーインド収益ファンド EPI」です。
ということで今回は「インド株ETFで注目のEPI」についてです。
【この記事をみて分かること】
・基本情報
・EPI株価(アメリカ・インド指数比較)
・組入れ銘柄(セクター含む)
・配当実績
〜インドへの投資におすすめな証券会社〜
インド株に投資をするのにはADRでの購入が必要です。
ADRが11本もあり管理画面がとてもみやすく操作しやすいのでおすすめ。
今後が期待できるインドに幅広く投資ができる米国籍ETFのEPI。基本情報はもちろんですがSP500とのチャート比較など検討するうえで必要な情報はこの記事で収集できますのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。
EPIとは
米国籍のETF(上場投資信託)でウィズダムツリ ーインド収益指数の価格および利回り実績に連動する投資成果を目指していて運用会社はウィズダムツリーで「株式投資」「株式投資の未来」の2冊のベストセラーで有名なジェレミー・シーゲル教授がシニア投資戦略アドバイザーをされています。
ムンバイ取引所またはインド・ナショナル証券取引所に上場するインド株に投資をしていて保有銘柄数は307銘柄と大型株から小型株まで幅広い銘柄を含んでいて石油・ガス開発のリライアンス・インダストリーズ、世界有数の IT 企業インフォシス、インドを代表する住宅金融の HDFC などの成長力のあるインド企業を幅広く保有して毎年9月に構成銘柄をリバランスを行っています。
また利益額の大きい銘柄により多く投資するルールにより運用していて独自のルールで銘柄選定しているにも関わらず経費率は1%未満に設定されています。銘柄数をみると分散はされていて設定が2028年2月22日と運用実績もあります。
それでは注目されているEPIの詳細についてみておこうと思いますのでまずは基本情報から次章で解説していきますね。
基本情報
ティッカー | EPI |
名称 | ウィズダムツリーインド収益ファンド |
運用会社 | ウィズダムツリー |
ベンチマーク | ウィズダムツリー・インディア アーニング・インデックス |
銘柄数 | 307 |
投資対象 | ウィズダムツリ ーインド収益指数の価格および 利回り実績に連動する投資成果を目指す。 |
経費率 | 0.85% |
配当月 | 年4回(3/6/9/12月) |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 0.67% |
設定日 | 2008年2月22日 |
前章でもお伝えした通りですが銘柄数は300社を超えています。かなりの上位10社の割合も偏りなく比較的に低いため分散はできていると感じますね。
また経費率は0.85%とアメリカを代表するVTI・VOOや高配当ETFのVYM・HDV・SPYDと比較すると高めと感じます。ですがインド株ETFの中では低い設定であることも知っておくといいと思います。
さらに直近の配当利回りは0.67%と低いためキャピタルゲインを取れるかで検討をするETFだと思います。ではそのキャピタルに関わる株価について次章で解説していきますね。
株価について
チャートをみると3月末に直近の底値をつけてから上昇を開始しています。
また5月末にゴールデンクロスを完成してからは50日移動平均線のうえで推移をしているので上昇トレンドとなっています。
またGoogleFinanceで8月12日時点のS&P BSE センセックス指数(インド指数)とS&P500(アメリカ指数)を比較してみておきます。
①EPI(ブルー)
②S&P BSE センセックス指数(イエロー)
③S&P500(ライト ブルー)
【年初来比較】
①EPI:+8.85%
②センセックス:+6.79%
③S&P500:+16.73%
S&P500の圧勝といったところでしょうか。
米国テック企業の好調さが伺えますよね。
【1年比較】
①EPI:+9.05%
②センセックス:+9.85%
③S&P500:+4.30%
過去1年についてはセンセックスがTOPでEPIも同様にS&P500に勝ちました。
インド市場のポテンシャルを感じますよね。
【5年比較】
①EPI:+33.13%
②センセックス+72.35%
③S&P500:+55.71%
センセックスのすごさが際立っています。
インド市場の上昇をより理解できたのではないでしょうか。
年初来ではマグニフィセント7の好調もありS&P500が圧勝していますが1年でみるとEPIがアウトパフォームしていました。
アメリカはソフトランディングに成功して利下げに入れば株価を押し上げる可能性がありますがその点はまだ不透明な状況です。一方でインドについては中国からの拠点シフトが活発に行われているなど経済が活発化します。そのことによって消費活動や株価にも大きく影響がでてくるのではないでしょうか。
現状ではS&P500がアウトパフォームしていますが今後10年など長いスパンで考えていくとEPIも検討すべきだと考えられるのではないでしょうか。
ちなみにEPIのように今後も株高を期待できる銘柄選定を学ぶのは難しいですよね。
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では次は組入銘柄について公式サイトのデータをみながら解説をしていきますね。
組入銘柄
上記銘柄は2023年8月11日現在のデータです。
1位:リライアンス・インダストリーズ(エネルギー)
2位:タタ・スチール(素材)
3位:ICICI銀行(金融)
4位:インド石油ガス公社 (エネルギー)
5位:インフォシス(テクノロジー)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
上位5社のチャートを全てみましたが過去1年ではインフォシス以外は高値になっていて6位〜10位の企業についてもほぼ同様で高値をつけていました。この点からもインド株が全体的に好調であると分かります。
ですがEPIの上位10社の割合は35.81%でその他が64.19%となっていますのでその他の企業の株価にも影響を受ける可能性はあります。裏を返せばそれだけ分散がされているとも取れますよね。
上記より全体的にインドの企業が上昇トレンドにあることは分かったので今後に期待といったところではないでしょうか。
■セクター比率
上位5セクターで64.5%になっています。セクターローテーションから考えても比較的平均的に組み込んでいる印象でなのでとてもバランスよく配分されているといった印象ではないでしょうか。
では次章では配当について解説をしていきますね。
過去の配当実績
合計 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | |
2023年 | 0.0600 | 0.0000 | 0.0600 | ||
2022年 | 1.9602 | 0.1150 | 1.8450 | 0.0002 | 0.0000 |
2021年 | 0.4304 | 0.0434 | 0.0850 | 0.1100 | 0.1920 |
2020年 | 0.1680 | 0.0173 | 0.0350 | 0.0350 | 0.0807 |
2019年 | 0.1993 | 0.0279 | 0.0000 | 0.1300 | 0.0414 |
2018年 | 0.2640 | 0.0607 | 0.0846 | 0.1106 | 0.0081 |
2017年 | 0.2364 | 0.0750 | 0.0550 | 0.0800 | 0.0264 |
2016年 | 0.2114 | 0.0100 | 0.1250 | 0.0700 | 0.0064 |
2015年 | 0.2380 | 0.0314 | 0.0673 | 0.1158 | 0.0235 |
2014年 | 0.2258 | 0.0988 | 0.0586 | 0.0684 | 0.0000 |
2013年 | 0.1316 | 0.0000 | 0.0682 | 0.0633 | 0.0000 |
2012年 | 0.1623 | 0.0099 | 0.0453 | 0.0830 | 0.0241 |
2011年 | 0.1604 | 0.0000 | 0.0623 | 0.0981 | 0.0000 |
2010年 | 0.1435 | 0.0000 | 0.0652 | 0.0651 | 0.0133 |
2009年 | 0.0600 | 0.0072 | 0.0024 | 0.0447 | 0.0057 |
2008年 | 0.0913 | 0.0913 |
配当についてはEPIの公式サイトよりまとめました。
配当月は3・6・9・12月の四半期ごとで設定されていますが無配も珍しくないようです。直近でみると2022年12月と2023年3月は2二半期連続で無配。
念のために組入銘柄の上位10について直近利回りを確認してみましたが3%こえる高配当銘柄は数社でした。現状の組入銘柄からみても配当については大きな変化を求めるのは難しいかもしれませんね。
また基本情報でお伝えしましたがEPIの直近配当利回りは0.85%と高くはないです。ですのでインカム(配当)よりもキャピタル(売買益)を狙うほうがいいETFと捉えらえておくといいのではないでしょうか。
結論はインカムよりキャピタル重視のインド株ETF
今回はウィズダムツリーインド収益ファンド(EPI)を解説してきました。
インカムに(配当)について無配も珍しくはないので現状としては大きな期待が難しいことは分かりました。ですがキャピタル(売買益)については切り取る時期によりますが直近1年でS&P500と比較した場合にはアウトパフォームしています。
またインドの人口推移・成長率を考慮するとEPIは今後に期待といった印象です。実際に購入できる環境も少しずつ整ってきている点からも流動性もこれから改善してくるのではないでしょうか。
ちなみにインド株式市場にこれから期待をするべき理由について下記の記事にまとめました。
結論ですが現状ではあまり大きな金額をベットせずにサテライト寄りの位置でも保有を検討されるといいかと思います。とはいえ今後の経済成長があるインド市場のETFなのでまた半年後くらいを目処にあらためて検証をして記事にしようと考えています。
ぜひそちらもみていただければと思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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