ここ最近は米国では利下げ時期の後退要因やリセッション予想などがあるためマーケットが不透明になっています。
また米国商務省が4月27日に発表した2023年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率(速報値)は前期比年率1.1%となり、市場予想の2.0%を下回っていました。このような中でブルマーケットになり得るであろう場所はどこなのかが気になりますよね。
1つの最適解として参考になるのが2023年トウシルで出されていた広瀬隆雄さんの記事「成長の希少性と偏在 成長は新興国・フロンティアマーケットにある」になります。
ということで今回は「今後の成長が期待できる新興国・フロンティアマーケット」についてです。
米国のみに偏らずに幅広い知見を持つためのヒントになりますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ちなみに新興国およびフロンティアマーケットは投資できる証券会社が限られている場合があります。
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それではまず世界の中央銀行の動向を広瀬氏が言及していましたので解説していきますね。
世界の中央銀行の動向について
新型コロナで世界の経済がストップしてしまったとき、世界の中央銀行は消費者や経営者のマインドがくじけないように急いで金融緩和しました。
FFレート
ちなみに世界経済の軸になるアメリカのFFレート(政策金利)を振り返ると上記チャートから分かるように2020年については利下げから0金利で推移していたことが分かります。そして広瀬氏はそれが功を奏して経済が再開した際には力強い回復が世界で見られたと言っています。
さらに上記チャートのグレーの部分はリセッションを表していてそのことからも経済に大きなダメージがあったことが理解できますよね。
実際、あまりに急激に成長が起きたことでサプライチェーンにボトルネックが生じ、コンテナ船の用船料の急騰、半導体の払底、新車が供給されないことによる中古自動車市況の急騰、サービス価格の上昇、そして賃金インフレなどの現象が次々に現れました。
世界中央銀行の政策金利
そこで中央銀行は極端な金融緩和から極端な金融引き締めへと大転換し、いまは世界的に高金利になったと広瀬氏は仰っています。
上記のグラフから分かるように日本以外は3%以上まで政策金利を引き上げてきています。そしてその結果としてインフレの状況とGDPについて広瀬氏が言及していましたので次章で解説していきますね。
今後は成長する国が不透明だと予想
前章で解説した通り世界の中央銀行はインフレ退治のため政策金利を引き上げました。またインフレ退治の戦いはほぼ終盤に近付いているのですが、インフレを殺すということは必然的に経済の活力も殺すことになるので、GDP(国内総生産)成長率は低成長に逆戻りしすると広瀬氏は言っています。
一例として米国の場合、経済再開後の四半期GDP成長率は瞬間風速で前年同期比+10%を超えていましたが、今は+2.0%に落ちてきました。事情はユーロ圏も同じだと広瀬氏は言っています。
しかも利上げの影響は今後も世界の経済成長の抑制要因となり、先進国のGDP成長率は今年+1.3%まで減速する見込みだと。
上記のグラフから2023年についてはあきらかに先進国の成長が鈍化する予想となっていて、一方で新興国・フロンティアマーケットが成長をしてく予想であることが分かりますよね。
個々の企業のレベルでも成長の鈍化が著しく、例えば米国を代表する大手ネット企業もパタリと成長が止まってしまった観があると広瀬氏は言っています。
これまで安定して成長してきた中国のような国でさえ、今後もコンスタントに成長できるか怪しい雲行きになっているとも。この点について確認してみると米金融大手シティのアナリストは6月20日に公表したノートで、中国の2023年経済成長率予測を5.5%として従来の6.1%から引き下げたとロイターが報じていました。
このように大きな成長が見込まれていた中国も鈍化傾向にあると理解ができます。
そして広瀬氏はつまり我々はこれから成長というものが珍しく、しかも偏在している世界へ突入すると仰っていました。
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それでは今後、広瀬氏が考える投資先はどこになるとお考えかを次章で解説していきます。
【ETF紹介】今後、成長が見込める新興国・フロンティアマーケット
それでは投資家は何処へ成長を求めれば良いのでしょうか?私の考えでは下記の国々は高い成長率が見込まれると広瀬氏は仰っています。
そして今回紹介されている国はインド、インドネシア、マレーシア、フィリピンになります。インドは最近注目のエリアですので耳なじみがあるかもしれません。ですがその他については投資としてはあまり聞かない国になるのではないでしょうか。
それでは各国のETFを紹介されていますのでチャートも含めてみていきますね。
■インド
ウィズダムツリーインド収益ファンド(EPI)
さすがインドといえるくらいに2023年6月に入るところでゴールデンクロスを形成しています。
そこからは50日移動平均線よりも上で上昇していっていますよね。
今後はかなり注目になるのではないでしょうか。
ちなみにEPIの詳細は下記記事でまとめたのであわせて読んでみて下さいね。
■インドネシア
iシェアーズMSCIインドネシアETF(EIDO)
2023年5月に入ったところでゴールデンクロスを形成。その後で少し下げましたが7月には窓をあけて上昇を続けていますね。
今後にさらに期待といったところでしょうか。
ちなみにEIDOの詳細は下記記事でまとめたのであわせて読んでみて下さいね。
■マレーシア
iシェアーズMSCIマレーシアETF(EWM)
2023年7月まで下がりきった印象ですよね。
そこから上がり始めているのでまさにこれからに期待といったところでしょうか。
ちなみにEMWの詳細は下記記事でまとめたのであわせて読んでみて下さいね。
■フィリピン
iシェアーズMSCIフィリピンETF(EPHE)
2023年7月に前回の5月の高値をちょうどブレイクアウトしたところでした。
このまま上にいくのかカップを形成しているようにも感じます。
こちらもとても期待が持てますよね。
ちなみにEPHEの詳細は下記記事でまとめたのであわせて読んでみて下さいね。
さらにバングラデシュ、ルーマニア、ベトナムはiシェアーズフロンティアセレクトEM ETF(FM)に組み込まれていますと広瀬氏は紹介されていました。
■フロンティアマーケット全体
iシェアーズフロンティアセレクトEM ETF(FM)
2023年6月にゴールデンクロスを形成。そこから急上昇をはじめました。
年初来でみてみるとトータルリターン+7.81%。
FMについては個人的にも2022年11月に購入をしていましたが+10%越えになります。
FMについての詳細をしりたい方は下記記事も読んでみて下さいね。
最後に広瀬氏はインフレ退治が完了し、世界経済が暗転し、各国中央銀行が利下げに入る局面では成長という面で希少価値を持っているこれらの国々が再評価されると仰っていました。
ちなみに今回ご紹介したフロンティアマーケットについては市場は小さいながら大きな成長を見込めますが輸出の不振時期や経常収支が赤字などから株価が急落リスクがあると言われています。リスクヘッジのためポートフォリオの10%程度までの保有をおすすめします。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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