【たぱぞうさんも紹介】オールカントリーで米国上場ETF ACWI【2023年6月】

ETF

2023年6月のFOMCではFFレートは据え置きですがパウエル議長のスキップという発言からも次回以降で年内はあと2回の利上げの可能性が出てきました。

また2023年秋から2024年の春ごろまでにリセッションの可能性についても良く耳にするようになりましたよね。

その様な状況や成長性などを考慮して最近では米国のみではなくオールカントリー(オルカン)での投資を考えている方も増えてきているのではないでしょうか。

ということで今回は「先進国および新興国の大型および中型株式ETFのACWI」についてです。

2021年9月にたぱぞうさんが紹介されていましたがさらに2023年版として最新の情報で解説していきますのでぜひ最後まで読んでみて下さい。

moomoo証券より

ちなみに今回ご紹介するETFなどmoomoo証券アプリでの情報収集がおすすめ。
またバフェット率いるバークシャー・ハサウェイのポートフォリオも確認できるのでぜひダウンロードしてみて下さいね。

それではまずは概要から解説していきますね。

ACWIとは

正式名称は「iシェアーズ MSCI ACWI ETF」になります。

運用については有名なブラックロック社で2008年3月26日に設定。
投資先については先進国および新興国の大型および中型株式で構成されるインデックスに連動したETF。

構成銘柄数はなんと2300以上です。
※公式サイト2358銘柄(2023年5月現在)

ちなみに上場マーケットはNASDAQ。

またインデックスについては米国の上場企業であるMSCIが算出。
浮動株ベースの時価総額加重平均型です。

ACWIは「All Country World Index」の略称で世界50か国の株式市場の時価総額の約85%をカバーしています。

さらに機関投資家の間では株式投資のパフォーマンス指標として使われることが多く「MSCI標準指数」とも呼ばれてることがあります。

上記がMSCIの公式サイトに出ているカバー国の一覧です。

MSCI公式サイトより

概要としてはざっくりとですが全世界の時価総額加重平均型で算出された約2300銘柄に投資ができるETFとなります。

ちなみにたぱぞうさんが言っていましたがインデックスは5月と11月の年に2回、採用銘柄の見直しがあるようです。

ですはまずは基本情報から解説をしてきますね。

基本情報

ティッカーACWI(全世界)
名称iシェアーズ MSCI ACWI ETF
運用会社ブラックロック
ベンチマークMSCIオール・カントリー・ ワールド指数
銘柄数2358(2023年5月現在)
投資対象MSCIオール・カントリー・ ワールド指数に連動する投資成果を目指し、
先進国市場および新興国市場の2300を超える株式を保有。
経費率0.32%
配当月年2回(6月・12月)
設定日2008年3月28日

特徴はなんといっても2300以上の銘柄でMSCIの公式サイトで確認すると48国が対象となっていました。
これだけ分散が効いている投資となるのでリスクヘッジはかなりできているという印象ですよね。

ですが経費率が0.32%という点が気になります。

ちなみに同様に全世界に投資ができるETFでバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の経費率は0.07%ですので見おとりしてしまいますよね。

ブラックロック社には引き下げを期待したいと思います。

また配当については年2回で6月と12月。
ちなみに直近の配当利回りをブルームバーグで確認すると1.49%でした。

約50ヵ国を対象から約2300社に分散投資ができて配当を年2回もらうことができるETFとなりますね。

運用会社

ブラックロックは1988年にニューヨークで設立された運用資産残高6.96兆ドル(約752兆円)と、世界最大級の資産運用会社です。

世界30ヶ国・70のオフィスに合計18,000名超の従業員が在籍。

代表的ブランド「iシェアーズETF」シリーズで世界のETF市場におけるシェアが約36%と世界最大のETFとなっています。
大きさを物語るものとしてブラックロック、バンガード・グループ、ステート・ストリートは「ビッグ・スリー」と呼ばています。

それだけ多くの方に認知をされている運用会社だと理解できますよね。
次章で株価についてみていこうと思います。

株価について

Yahoo Financeより

直近を眺めてみるとやはり2022年の10月からアップダウンはしていますがしっかりと上げてきている印象ですよね。
また1月にゴールデンクロスも形成。

前回の高値である93ドルを越えようとしています。
では過去5年でS&P500とも比較をしておこうと思います。

Google Financeより

※2023年5月26日現在

ACWI(ブルー)
⇒トータルリターン:25.15%
S&P500(イエロー)
⇒トータルリターン:51.80%

直近の5年に関してはS&P500が倍近いリターンとなっていました。
2010年代についてはハイテクブームにより米国株がものすごいリターンを出していました。

また同じオルカンにあたるバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)との株価も過去5年で比較をしておきます。

Google Financeより

※2023年5月26日現在

ACWI(ブルー)
⇒トータルリターン:25.15%
VT(イエロー)
⇒トータルリターン:6.38%

VTとの比較に関してはACWIが圧勝になっていますね。

多くのインフルエンサーや有識者がいう10年周期で考えると2020年代については新興国やフロンティアマーケットが台頭するとも言われています。

その点から今後はオルカンのリターン上昇が期待できるのではないでしょうか。

上記を踏まえたうえで組入れ銘柄と投資セクターについて次章で解説していきますね。

組入れ銘柄と投資セクター

Bloombergより

1位:アップル(テクノロジー)
2位:マイクロソフト(テクノロジー)
3位:アマゾン・ドット・コム(一般消費財)
4位:エヌビディア(テクノロジー)
5位:アルファベット(通信サービス)

上位5社を記載してみましたが大型株の代表銘柄が並んでいますよね。

ちなみに6位以下をみてもメタ、テスラ、ユナイテッド・ヘルス、エクソンモービルなどやはり大型株の常連といったところではないでしょうか。

またブラックロックの公式サイトから全組入れ銘柄をダウンロードしてセクター配分を確認してみました。

金融17%
資本財・サービス16%
情報技術11%
一般消費財・サービス11%
素材10%
ヘルスケア9%
生活必需品8%
通信7%
公共事業5%
エネルギー4%
キャッシュ、デリバティブ等2%

セクターとしてはとてもバランスがよく偏りが少ない印象です。
そのため1つのセクターが下落している時期でも他のセクターが伸びていればある程度は株価がマイルドになるイメージですよね

今回ご紹介している組入れ銘柄のような大型企業はもちろん投資対象ですがそれ以外で長く持ち続けたい銘柄の情報もチェックしておいて下さいね。
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では次は構成国もみておこうと思いますので次章で解説します。

構成国について

ブラックロック公式サイトより

米国が60.46%とかなりのウェイトを締めています。

また2位が日本となっているのが個人的にはとても意外でした。
さらに3位以下については欧州が多くまた数%というウェイトです。

オルカンといえどもやはり米国市場の動きに左右はされますね。
ですが1国のみではないのでその分で補填はされやすく安全性は担保できるのではないでしょうか。

配当実績

年度6月12月年間配当
2022年0.84680.67641.5232
2021年0.72420.07130.7955
2020年0.61410.68591.3000
2019年0.90630.94311.8494
2018年0.80150.64251.4440
2017年0.73210.66941.4015
2016年0.74370.55321.2969
2015年0.71800.71181.4298
2014年0.83620.48831.3245
2013年0.63260.45841.0910
2012年0.60390.47591.0798
2011年0.56200.45081.0128
2010年0.36220.44770.8099
2009年0.26600.28020.5462
2008年0.19750.1975

配当は6月と12月の年2回になります。
2019年までは多少まばらではありますが基本的には上がっていました。

2020年と2021年はパンデミックにより落ちたと予想できます。
さらに2022年はその2年より多少の増配がされていましたので今年にも期待といったところではないでしょうか。

米国のみだけでは不安な方には検討の余地あり

今回は米国株以外も検討をしている方向けにオルカン(全世界投資)が可能なETFであるACWIをご紹介していきました。

構成国の比率をみるとやはりオルカンとはいえ6割が米国でした。
さらに2割が日本です。

その点を考慮するとコアとして持っておくことも米国中心に考えている方なら検討の余地はあると感じます。

ですが経費率が0.32%と高い設定になっています。

商品名取引通貨経費率
【ACWI】iシェアーズ MSCI ACWI ETFドル0.32%
【2559】MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)
上場投信(2559) 東証上場ETF
0.08%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
投資信託
0.10%

たぱぞうさんは上記の比較よりオルカンでの検討であればその他の2つでの検討がいいと仰っていました。

・MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信(2559) 東証上場ETF
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)投資信託

今後10年単位で米国以外での成長が見込める状況の可能性を考慮するとオルカンも長期でホールドしたいですよね。

その点からも経費率はとても大事になります。
また円での購入が可能なことも踏まえてたぱぞうさんの意見に納得ができます。

もちろんご自身の考えが一番大切ではありますのでオルカン検討の際の参考にしていただければと思います。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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セカユタ

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