2023年4月14日ばっちゃまさんの動画でCPIとFOMCの議事録からみえる米国市場についてまとめられていました。
インフレが高止まりしている現在に個人投資家の私たちがどんな予測をしていけばいいのでしょうか。
そのヒントになる内容でした。
また投資の神様と言われるウォーレン・バフェットが来日しましたね。
その際に語っている内容も動画内で知れましたのでシェアしたいと思います。
ということで今回は「インフレ指標とFOMC議事録からみる米国市場の現況」についてです。
市場を理解するために知っておくといい情報ばかりでしたのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。
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消費者物価指数
【総合】
予想5.2% 結果5.0%
【コア】
予想5.6% 結果5.6%
引き続いてインフレ率は低下したことを示しているとのことでした。
またエネルギーコストは低下、食品価格は横ばい、中古車価格も下落しています。
シェルターコスト(住居費)の0.6%の増加は11月以来の最小の増加でした。
シェルターはCPIにおけるウェイトの約1/3を占めていてFRB当局が注視しているとのこと。
CPIの発表に伴ってインフレ率低下が確認できたので株価が上がるかと思いましたが株式市場は終わってみると3指数が下落したんです。
【DOW】 −38.29(−0.11%)
【Nasdaq】 −102.54(−0.85%)
【S&P500】 −16.91(−0.41%)
特にナスダックは1%近い下げでした。
ちなみに株価下落の要因としてもう1つの大きなニュースであるFOMC議事録の公表によるものだと言います。
では次章でFOMC議事録の重要ポイントについて解説していきますね。
FOMC議事録の重要ポイント
それでは動画内で説明されていたポイントについてまとめていきます。
まずはFRBは銀行危機が「今年中に景気後退を引き起こす」と予想しているようです。
文書によると「米国の銀行危機の影響により、今年後半には景気が後退する可能性が高い」ということ。
また会合後の予測ではFRBメンバーは2023年のGDP成長率をわずか0.4%と予想しています。
ですがその後の2年間は回復すると予想しているんです。
前回の会合で利上げの一時停止が必要だとする数人のメンバーからの反発にも関わらずにFF金利を25bp引き上げました。
この引き上げはこの1年で9回目でFF金利は4.75〜5.00%まで上昇して2007年以来の高水準となっています。
また文書によると物価上昇圧力と労働需要の強さを考慮して「何らかの追加的な政策の引き締めが適切かもしれない」と結論づけたとのことでした。
これが意味することはまだ利上げが終わっていないということ。
この議事録をうけてCMEのFedWatchでは5月2日〜5月3日の会合では25bpの利上げ確率が動画内では約70%だったものがこの記事を書いている4月15日現在では80%を超えてきました。
この議事録を受けての市場の動きについて次章で解説していきます。
FOMC議事録公表後の米国市場
ではCPIとFOMC議事録の発表をうけて市場の反応がどうだったか。
まずは10年利回りはどうだったのでしょうか。
そこまで大きな動きはなく2023年4月15日現在では微増といったところです。
ではS&P500はどうでしょうか。
2023年4月15日現在のS&P500の株価をみても50日移動平均線のうえで順調に推移しています。
またここでADライン(騰落株線)もみていましたのでこちらも確認しておきます。
ちなみにADラインとは、Accumulation(集積)とDistribution(離散)を表示しトレンド転換のタイミングを計る指標。
具体的には、レートが上昇時にADラインが下降もしくはレートが下降時にADラインが上昇している場合にトレンドの転換と考えます。
株価上昇に伴ってADライン(赤色の線)もしっかりと上昇しています。
これはS&P500に含まれる500銘柄をみると下落している銘柄よりも上昇している銘柄が圧倒的に多いと分かります。
ここでDOWとNasdaqも同様にみていきますね。
ではまずはDOWからです。
S&P500と同様に50日移動平均線のうえで好調に推移しています。
ADラインをみるとDOWに含まれる30銘柄も幅広く上昇していることが分かります。
とてもいい推移ですよね。
では最後にNasdaqです。
Nasdaqも大きな陰線をつけていますが50日移動平均線のうえで推移しています。
ここ最近は株価はとてもいい推移ですよね。
ですがADラインをみると株価上昇にも関わらず全く伸びていないんです。
ばっちゃまさんはこの点からNasdaqは強気にみていないと仰っていました。
これが何を意味するかというとNasdaqに含まれる銘柄の上昇と下落を比較すると「下落のほうが増えてきている」ということ。
つまりは一部の大型銘柄が無理やり指数を押し上げている状態だと言います。
Nasdaqの上昇銘柄
ではNasdaqの中でどの銘柄が上昇をしているかチャートで確認してみますね。
ちなみに動画でばっちゃまさんが紹介された4銘柄です。
実際のチャートもみておこうと思います。
エヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)
年初来:89.32%
メタ・プラットフォームズ(ティッカーシンボル:META)
年初来:81.06%
アップル(ティッカーシンボル:AAPL)
年初来:28.02%
テスラ(ティッカーシンボル:TSLA)
年初来:49.63%
どの銘柄をみても年初来でとても暴騰していると分かりますよね。
これらの大型株がNasdaqを押し上げている状態だと。
しかしADラインは一番幅広いマーケットの動きを象徴している。
ですのでADラインが上昇せずに株価が上昇している場合は現状のような状態が長続きしないと仰っています。
Nasdaqについては確かに気をつける必要があるのではないでしょうか。
ご自身のポートフォリオなど見返してみて下さいね。
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ご不安な方はぜひ参考に読んでみて下さい。
次はバフェットの来日にてついてです。
ニュースでみた方もいると思いますがバフェット氏が話されていたことや日本株への言及について解説していきますね。
【投資の神様】ウォーレン・バフェット氏の来日
最近ニュースでよく出てきているのでご存知の方も多いと思います。
バフェット氏が来日したんです。
そして日経・CNBCなどのインタビューに答えていました。
✓銀行破綻について
「銀行破綻はまだある」と発言されていました。
米国の銀行システムの動揺はまだ続くとの認識を示されていました。
また「銀行に対する信頼が失われればシステムに影響が及ぶ」とも語っていたようです。
しかし銀行業界が現在抱える問題は2008年の世界的な金融危機を引き起こした問題とは異なると付け加えていたそうです。
「パニックに陥る必要はない。米国の銀行に預けている預金について心配ない」と語っていたが実はバフェットはほとんどの銀行株を売却しているとCNBCは報道しています。
昨年、USバンコープ、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴといった銀行株を売却しはじめていると。
ですがバンクオブ・アメリカの株は持ち続けているそうです。
そして日本株についても言及していましたので次章にて解説します。
バフェット氏が語る日本株
日本有数の商社グループの株を保有していることを「とても誇りに思う」と述べていたそうです。
ちなみに2020年8月に日本のトップ5商社を購入していたそうです。
実際の銘柄は下記になります。
【バフェット氏が保有している日本商社】
①伊藤忠商事
②三菱商事
③三井物産
④住友商事
⑤丸紅
それぞれ5%をわずかに上回る株式を取得していました。
そして2023年4月11日に5社の出資比率を7.4%に引き上げたようです。
今回のインタビューでバフェット氏は他の日本企業への追加投資については「常に検討の余地がある」と述べたそうです。
日本の商社はエネルギー、ヘルスケア、食品、小売、などさまざまな業界に拠点を持つ総合投資会社であるのでこの多様性が魅力だと仰っているそうです。
さらにChetGPTについても言及していました。
あらゆる本、あらゆる法律上の意見を理解することができる。
このツールによって節約できる時間は信じられないほど大きいと。
しかし最終的に先端技術が人類にとって有益かは分からないと言っていました。
要因としてこの技術は潜在的な悪用に対する懸念を呼び起こしています。
例えば学生がChatGPTを使って作文全体を作成したりハッカーが悪意があるコードを書くために使用するなどテストしはじめている点があるからとのこと。
このように多くのことをバフェット氏は語っていたようです。
バリュー投資で知られているバフェットの言葉として日本株の内容ができてので個人的にとても興味がありました。
みなさんはいかがでしたでしょうか。
インフレ指標は落ち着く中での米国市場の見通しについて
【総合】
予想5.2% 結果5.0%
【コア】
予想5.6% 結果5.6%
インフレの指標として多くの方がみているCPI(消費者物価指数)について下記の結果が出ました
上記が予想と結果です。
またCPIの中で1/3を占めるシェルターコスト(住居費)の0.6%の増加は11月以来の最小の増加で少しずつではありますがインフレは確実に鈍化しています。
そして今後はFRBによる利下げがいつかという問題もインフレの鈍化により出口がみえてきてたのではないでしょうか。
そして同時期にFOMC議事録も公表されました。
「米国の銀行危機の影響により、今年後半には景気が後退する可能性が高い」と予想。
また文書によると物価上昇圧力と労働需要の強さを考慮して「何らかの追加的な政策の引き締めが適切かもしれない」と結論づけたとのことでした。
利上げの終了はほぼ確定してきているが利下げの開始は不透明といったところですよね。
そんな中でのマーケットの動きをみていくと顕著な結果になっています。
S&P500とDOWは年初来の着実な株価の上げに伴いADラインも上昇。
ですがNasdaqだけは株価が上がっていますがADラインは下落しています。
現状としてどの指標を追うべきかの材料になるのではないでしょうか。
このタイミングでポートフォリオの見直しもしてみて下さいね。
またバフェット氏が日本株の追加購入をしていました。
どれも商社でありバークシャー・ハサウェイと同様に多くの事業を手掛けていると分かります。
分散された事業モデルであり永続した企業体質を好むバフェット氏がこのタイミングで購入した意味はあるのかもしれませんね。
現状でのマーケットを知るうえでとても有益な情報でしたので今回は記事にしてみました。
ぜひ参考にして投資に活かしていただけたら幸いです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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