投資で情報収集をさせていただいている投資系インフルエンサーのたぱぞうさんもおすすめする高配当ETFのHDVが2023年3月の配当が公表されましたね。
3月配当は前年比での増配していて今後くる可能性があるリセッションにも強いであろう理由も記事でまとめました。
またVYM・SPYDに比べても安定した株価から安心して長期保有ができるのが分かる内容になります。
といいうことで今回は「株価安定型の高配当ETFの2023年3月データ」についてです。
長期保有もできて配当も安定して出ているHDVの現在の情報を理解していただけるように分かりやすくまとめましたのでぜひ最後まで読んでみて下さね。
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それでは2023年3月のHDVを解説していきます。
HDVとは
ブラックロック社が運用するHDV(iShares Core High Dividend ETF)は主に高配当米国株を組み込んでいますが各銘柄の財政の健全性も重視した銘柄75社(2023年03月24日現在)で構成しています。
財務健全性を図る「モーニングスター配当フォーカス指数」なので、比較的運用が安定傾向にあるETF。
よく比較をされるVYM・SPYDと比べて組入銘柄は一番少ないのは注意しておくポイントになるかもしれえませんね。
ですが財務健全性を重視していますので安定的な配当が可能になる点やボラティリティについても安定する可能性があることが分かりますよね。
また経費率は0.08%と低コストで保有ができます。
高配当ETFの中でもとても低い設定になっているでの安心して長期保有もしやすいのではないでしょうか。
上記のような特徴がある高配当ETFです。
ではまずはHDVに投資をするメリットから解説していきますね。
HDVの基本情報とメリット
ティッカー | HDV | VYM | SPYD |
名称 | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | バンガード・ハイディビデンド・イールドETF | SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF |
運用会社 | ブラック・ロック | バンガード | ステート·ストリート |
ベンチマーク | モーニングスター配当フォーカス指数 | FTSE ハイディビデンド・イールド・インデック | S&P 500高配当指数 |
銘柄数 | 75 | 440 | 83 |
投資対象 | 財務健全性と配当利回りの高い企業 | 配当利回り比較的高い大型株 | S&P 500の高配当上位80銘柄 |
経費率 | 0.08% | 0.06% | 0.07% |
配当月 | 年4回 3/6/9/12月 | 年4回 3/6/9/12月 | 年4回 3/6/9/12月 |
直近配当利回り(ブルームバーグ) | 4.24% | 2.82% | 4.29% |
設定日 | 2011年3月31日 | 2006年11月16日 | 2015年10月22日 |
純資産(ブルームバーグ) | 約1兆1,000億ドル | 約4兆7,000億ドル | 約6,500億ドル |
高配当御三家をまとめておきました。
ではここからHDVのメリットについて解説していきますね。
【HDVのメリット】
・組入銘柄は健全財務で高配当の大型株が中心
・年4回の配当
・経費率は0.08%と低コスト
✓組入銘柄は健全財務で高配当の大型株が中心
組入銘柄については後ほど詳しく解説しますが健全財務と言われるように景気に左右されにくいセクターの比率が高いです。
主に一般消費財、生活必需品、エネルギーセクターの企業に投資しているためボラティリティについても安心して保有できますよ。
✓年4回の配当
HDVは年4回(3月・6月・9月・12月)の配当があります。
景気後退のような市場が低迷している場合も配当は上下はありますが安定して出ています。
2024年付近でリセッション(景気後退)が予想されていますが株価変動があっても配当が出続ける点についてはとても心強いのではないでしょうか。
✓経費率は0.08%と低コスト
一般的に高配当ETFの経費率は0.3%~0.6%と言われていますので低コストと言われる理由がよく分かりますよね。
また先程も説明しましたが財務安定した銘柄が組入れられていますので長期保有したいと考える方に向いていると言われています。
このようにHDVは低コストで財務安定した企業への投資をしているため長期保有をしやすい高配当ETFだと分かるのではないでしょうか。
では次は株価についてVYMやSPYDと比べて見ていきますね。
株価について
上記の画像は直近1年の比較になります。
【HDV】
株価:98.38ドル
リターン : -8.05%
【VYM】
株価:101.70ドル
リターン:-10.30%
【SPYD】
株価: 36.11ドル
リターン:-17.86%
データは2023年3月26日時点でのものでHDVの株価は98.38ドルです。
トータルリターンでは3つを比較すると特徴である安定性が理解できる結果になっていますよね。
3つともにリターンが落ちていますがこれは高配当ETFに限らず米国株全体が下落しています。
過去記事でもまとめましたが地銀3社の破綻やFRBの急激な利上げの影響が考えられます。
上記の点を考慮すると現在はHDVについても株価が落ちているので比較的に買いやすい水準にあるのではないでしょうか。
また実際に市場参加者のFFレート予想は現状では6月FOMC会合で利下げも織り込みはじめていて株式は先見性があるため上昇の期待もできると考えられます。
ちなみに過去5年での株価も比較してみておこうと思います。
【5年トータルリターン比較】
HDVリターン :+16.91%
VYMリターン :+24.66%
SPYDリターン : +1.23%
VYMには劣りますが+16.91%とかなりハイリターンです。
長期ホールドを検討する際の参考になるのではないでしょうか。
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では次は配当について解説していきますね。
配当実績
年度 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 平均 |
2023年 | 1.04 | ||||
2022年 | 0.77 | 0.57 | 1.23 | 1.14 | 0.93 |
2021年 | 0.82 | 0.81 | 0.76 | 1.05 | 0.86 |
2020年 | 0.55 | 0.84 | 0.85 | 0.92 | 0.79 |
2019年 | 0.65 | 0.62 | 0.79 | 0.78 | 0.71 |
2018年 | 0.61 | 0.63 | 0.67 | 0.74 | 0.66 |
2017年 | 0.56 | 0.60 | 0.60 | 0.64 | 0.60 |
2016年 | 0.48 | 0.58 | 0.48 | 0.67 | 0.55 |
2015年 | 0.46 | 0.56 | 0.53 | 0.60 | 0.54 |
2014年 | 0.40 | 0.48 | 0.47 | 0.56 | 0.48 |
2013年 | 0.36 | 0.42 | 0.44 | 0.53 | 0.44 |
2012年 | 0.33 | 0.37 | 0.40 | 0.49 | 0.40 |
2011年 | 0.31 | 0.34 | 0.31 | 0.38 | 0.34 |
2023年3月の配当は1.042139ドルでした。
前年比でみてもなかりの増配でHDVだけではありませんが比較的に年末に向けて額が上がる傾向にあるのでこの後が楽しみですね。
また過去の平均配当率実績を見ていきますね。
【過去10年平均】
HDV :3.69%
VYM :3.23%
SPYD:4.62%
3つの中でHDVは中間になりますね。
安定性が特徴ではなるので株価も含めて今後も見ておくといいと思います。
ちなみにHDVとVYMは3月の上旬に追加投資しました。
現在も株価が落ちている中で配当は増やしていますのでご検討してみて下さいね。
では念のためですが2023年の配当スケジュールも表にしておきました。
【2023年 VYM配当スケジュール】
配当月 | 権利落ち日 | 支払い日 |
3月 | 2023年3月23日 | 2023年3月29日 |
6月 | 2023年6月7日 | 2023年6月13日 |
9月 | 2023年9月26日 | 2023年10月2日 |
12月 | 2023年12月20日 | 2023年12月27日 |
次章では最後に組入れ銘柄についても解説しますね。
組入れ銘柄
上位5社を見ていきます。
1位:エクソンモービル(エネルギー)
2位:ジョンソン・エンド・ジョンソン(ヘルスケア)
3位:アッヴィ(ヘルスケア)
4位:ベライゾン・コミュニケーションズ(通信)
5位:シェブロン(エネルギー)
※ブルームバーグより引用
6位以降をみてもヘルスケア・生活必需品などのディフェンシブセクターに加えて情報技術のような高配当が多いセクターと配当も安定して出しながら株価も底堅い印象になりますね。
セクター比率もみておきますね。
【上位5セクター比率】
1位:ヘルスケア(27.83%)
2位:エネルギー(24.32%)
3位:情報技術 (13.92%)
4位:通信 ( 9.50%)
5位:公益事業 ( 8.57%)
ヘルスケアとエネルギーで全体の50%以上を占めています。
この点が配当と株価を安定させている由縁になるのではないしょうか。
組入銘柄・セクターをみても長期保有に向いていると感じます。
ぜひ上記も参考に検討をしてみて下さいね。
HDVはリセッション時にもおすすめ
2023年3月の配当がありましたので2023年3月のHDVを解説していきました。
ポイントとしては2023年3月の大幅増配と組入銘柄・セクターをみて安定したETFだという点にありますね。
また2024年にリセッション(景気後退)が予想されています。
VYMと同様ですがボラティリティが比較的に安定していてかつ高配当なのため株価が下がっていてさらに利下げが予想される現在は買いとしてとてもおすすめできる時期だと考えています。
先程も言いましたが個人的にもHDVとVYMは3月に追加購入をしました。
もちろん投資は自己責任ですし完全な予測はできません。
ですが長期保有に向いていることはご理解頂けたのではないでしょうか。
ぜひこの機会に検討をしてみて下さいね。
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