2023年3月にVYMの配当が出ました。
私が投資の参考にさせて頂いております「たぱぞうさん」もVYMについて動画やブログで何度もご紹介をされていました。
そのVYMですが前年比でも増額で年平均でみるとなんと12年連続での増配中。
また現在は株価が下がっているので買うのにもおすすめな時期である点からも配当実績だけでなくなぜVYMがおすすめなのかをまとめました。
ということで今回は「12年連続増配中で高配当ETFのVYM(2023年3月データ)」についてです。
タイトルにもありますがインカム・キャピタルをともに狙えるETFの理由もご理解いただけるかと思いますのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。
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まずはご存知の方ばかりかと思いますがVYMがどんなETFかを簡単にご説明していきます。
VYMとは
バンガード社が運用するVYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)は株式市場上で高い配当利回りを持つ企業440社(2023年2月28日現在)をベンチマークするETF(上場投資信託)です。
運用方針は平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイディビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目的としています。
ちなみに高配当銘柄に重点を置くFTSEハイディビデンド・イールド指数は高配当銘柄に重点を置いた株式指数で高配当銘柄の中でも相対的に安定している企業を選定しています。
400社への分散投資が可能で安定して現金配当があるため長期的な投資にも向いています。
念のためにリスクもお伝えすると高配当ETFは株価が低下した場合にも配当を支払うことが求められるため高配当銘柄が経済的な圧力によって配当を減らすこともあります。
この点は理解しておく必要はありますね。
ですがなんといっても400社以上へ分散投資をできる点はボラティリティについても安心材料になるのではないしょうか。
また経費率は0.06%とバンガード社の強みである低コストで保有ができます。
上記のような特徴がある高配当ETFです。
ではまずはVYMに投資をするメリットから解説していきますね。
VYMの基本情報とメリット
ティッカー | VYM | SPYD | HDV |
名称 | バンガード・ハイディビデンド・イールドETF | SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF |
運用会社 | バンガード | ステート·ストリート | ブラック・ロック |
ベンチマーク | FTSE ハイディビデンド・イールド・インデック | S&P 500高配当指数 | モーニングスター配当フォーカス指数 |
銘柄数 | 440 | 83 | 75 |
投資対象 | 配当利回り比較的高い大型株 | S&P 500の高配当上位80銘柄 | 財務健全性と配当利回りの高い企業 |
経費率 | 0.06% | 0.07% | 0.08% |
配当月 | 年4回 3/6/9/12月 | 年4回 3/6/9/12月 | 年4回 3/6/9/12月 |
直近配当利回り(ブルームバーグ) | 2.82% | 4.29% | 4.24% |
設定日 | 2006年11月16日 | 2015年10月22日 | 2011年3月31日 |
純資産(ブルームバーグ) | 約4兆7,000億ドル | 約6,500億ドル | 約1兆1,000億ドル |
株価変動の比較もするため高配当御三家の基本情報をまとめておきました。
ではここからVYMのメリットについて解説していきますね。
【VYMのメリット】
・組入れ銘柄は440社と分散投資が可能
・年4回の配当
・経費率は0.06%と低コスト
✓組入れ銘柄は440社と分散投資が可能
先程もお伝えしましたがVYMはバンガードの公式サイトで確認すると440社(2023年2月28日現在)で構成されていました。
よく比較される高配当ETFのSPYDは83社(2023年03月23日現在)HDVは75社(2023年03月24日現在)ですのでかなり分散できていますよね。
※各社運用会社の公式サイトより引用しています
分散ができている点からも株価の変動が少なく安心して長期保有ができると考えられます。
さらに高配当銘柄は一定の安定性があるので市場の下落期にも比較的安定した収益が期待できるのがいいですよね。
✓年4回の配当
VYMのは年4回(3月・6月・9月・12月)の配当があります。
配当については例えば〇〇ショックのような景気後退があっても配当は上下はありますが安定して出ています。
また2024年付近でリセッション(景気後退)が予想されていますので株価変動があっても配当が出続ける点はとても心強いのではないでしょうか。
✓経費率は0.06%と低コスト
運用会社のバンガードの強みでもありますが経費率は0.06%とかなり低コストで保有できるんですよね。
ちなみに一般的に高配当ETFの経費率は0.3%~0.6%と言われていますので低コストと言われる理由がよく分かります。
またVYMは高配当ETFを長期保有したいと考える方に向いていると言われていてこの経費率の低さがその由縁になります。
このようにVYMは低コストで分散投資が可能なため長期保有をしやすい高配当ETFだと分かるのではないでしょうか。
また〇〇ショックや景気後退期など株価が下落しやすい時期でも配当は出続けるの点からも保有するメリットだと理解できますよね。
では次は株価についてSPYDやHDVと比べて見ていきますね。
株価について
上記の画像は直近1年の比較になります。
【VYM】
株価:101.70ドル
リターン:-10.51%
【SPYD】
株価: 36.11ドル
リターン:-18.36%
【HDV】
株価:98.31ドル
リターン : -8.33%
データは2023年3月25日時点でのものでVYMの株価は101.70ドルです。
さらにトータルリターンでは3つを比較するとHDVに少し劣る状況です。
3つともにリターンが落ちていますが高配当ETFに限らず米国株が全体的に落ちています。
過去記事でもまとめていますが地銀3社の破綻や2022年からの急激な利上げの影響が考えられます。
その点を考慮すると現在は株価が落ちているので比較的に買いやすい水準にあるのではないでしょうか。
さらに市場参加者のFFレート予想では6月のFOMCでの利下げも織り込みはじめていて株式は先見性があるので株価上昇の期待もできると考えられます。
ちなみに過去5年での株価も比較してみておこうと思います。
【5年トータルリターン比較】
VYMリターン :+24.66%
SPYDリターン : + 1.23%
HDVリターン :+16.91%
5年という中期でみるとトータルリターンはVYMが圧勝となりますね。
もちろん過去のデータですので未来を保証できるものではありませんが長期ホールドを検討する際の参考になるのではないでしょうか。
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では次は配当について解説していきますね。
配当実績
年度 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 平均 |
2023年 | 0.72 | ||||
2022年 | 0.66 | 0.85 | 0.77 | 0.97 | 0.81 |
2021年 | 0.65 | 0.75 | 0.75 | 0.94 | 0.77 |
2020年 | 0.55 | 0.83 | 0.70 | 0.80 | 0.72 |
2019年 | 0.65 | 0.62 | 0.79 | 0.78 | 0.71 |
2018年 | 0.61 | 0.63 | 0.67 | 0.74 | 0.66 |
2017年 | 0.56 | 0.60 | 0.60 | 0.64 | 0.60 |
2016年 | 0.48 | 0.58 | 0.48 | 0.67 | 0.55 |
2015年 | 0.46 | 0.56 | 0.53 | 0.60 | 0.54 |
2014年 | 0.40 | 0.48 | 0.47 | 0.56 | 0.48 |
2013年 | 0.36 | 0.42 | 0.44 | 0.53 | 0.44 |
2012年 | 0.33 | 0.37 | 0.40 | 0.49 | 0.40 |
2011年 | 0.31 | 0.34 | 0.31 | 0.38 | 0.34 |
2023年3月の配当は0.7172ドルでした。
前年比でみても増配で平均で見ていくとなんと12年連続で増配中なのがすごい魅力的ですね。
また過去の平均配当率実績の平均値は下記になります。
【過去10年平均】
VYM :3.23%
SPYD:4.62%
HDV :3.69%
3つの中でVYMはSPYD・HDVに劣っています。
ですが株価については3つの中ではトータルリターンがありました。
この点からも長期保有することでインカム・キャピタルともに狙えると考えられますよね。
なにより12年連続での増配から考えても今後さらに期待できますよね。
では念のためですが2023年の配当スケジュールも表にしておきました。
【2023年 VYM配当スケジュール】
配当月 | 権利落ち日 | 支払い日 |
3月 | 2023年3月20日 | 2023年3月23日 |
6月 | 2023年6月20日 | 2023年3月24日 |
9月 | 2023年9月18日 | 2023年9月21日 |
12月 | 2023年12月18日 | 2023年12月21日 |
権利落ち日までに購入が必要になりますので検討中の方は6月以降の分でぜひ確認をしておいて下さい。
では最後に組入れ銘柄についても解説しますね。
組入れ銘柄
上位5社を見ていきます。
1位:エクソンモービル(エネルギー)
2位:ジョンソン・エンド・ジョンソン(ヘルスケア)
3位:JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(金融)
4位:シェブロン(エネルギー)
5位:プロダクター・アンド・ギャンブル(生活必需品)
※ブルームバーグより引用
上位にはとても有名な大手企業ばかりが組入れていますよね。
どの企業を見ても生活に密着したサスティナブルなビジネスを持った企業で構成されている点が成長性を理解できるのではないでしょうか。
またセクターについても見ておきます。
【上記5セクター比率】
1位:金融 (21.10%)
2位:ヘルスケア(14.20%)
3位:生活必需品(12.50%)
4位:資本財 (10.50%)
5位:エネルギー(10.30%)
※バンガード公式サイトより引用
高配当が多い金融・エネルギーなどローティーションがあるセクターと比較的にディフェンシブなヘルスケア・生活必需品セクターが上位でバランスよく混合している印象ですね。
この点が組入れ銘柄・セクターとして株価も押し上げている要因になっていると考えられます。
VYMは今後も期待ができるETFだとあらためて感じますね。
VYMは長期保有におすすめ
2023年3月の配当がありましたので2023年3月のVYMを解説していきました。
ポイントとしては配当実績の平均が12年で連続で増配している点でした。
また組入銘柄・セクターをみてもさらに増配は期待ができるとも考えています。
さらに2024年にリセッション(景気後退)が予想されています。
その中でボラティリティが比較的に安定していてかつ高配当なVYMは株価が下がっていてさらに利下げが予想される現在は買いとしてとてもおすすめできる時期だと考えています。
実は私もVYMは3月に追加購入をしました。
もちろん投資は自己責任ですし完全な予測はできません。
ですが長期保有に向いていることはご理解頂けたのではないでしょうか。
ぜひこの機会に検討をしてみて下さいね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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