2025年2月は米国の株式市場は軟調な展開になっていたと感じた方も多かったのではないでしょうか。
毎年2月はアノマリーで考えると弱い月ではありますが現在の米国の市場はトランプ大統領の政策に関する不透明感や景気後退懸念も重なりさらに上値が重たい展開になっていると感じます。
そんな中でユーチューブ登録者数約50万人のバフェット太郎さんが米国とその他の国の現在地について動画で解説をされていました。個人投資家として視野を広げておく意味でもとても有益な内容でしたのでこの記事でシェアをさせていただこうと思います。

ということで今回は「【投資の大転換期」世界株が米国をアウトパフォーム」についてです。
【この記事をみて分かること】
・米国株の現在地
・世界株が米国株をアウトパフォーム
・「欧州」金融相場入りによる株高
・【ブラジル】インフレ抑制による株高
・【メキシコ】金融相場入りによる株高
・【中国】ディープシークの台頭による株高
・まとめ
※気になる内容をクリックすると該当の章を読めます
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米国株の現在地

上記は動画で出ていた2月19日時点のS&P500のチャートになりますが2日連続で最高値を更新していて、年初来騰落率は+4.5%と好調に推移をしていると述べています。
ここでバフェット太郎さんが「今年も米国株の一強が続く」と考える個人投資家がいるのではないかと注意を促していました。ですがここでS&P500と世界株(VT)を比較して騰落率を見ていました。

画像をみても分かりますがVT(世界株)がアウトパフォオームをしているとのことでした。
またバフェット太郎さんはこれを「一時的」と考える方もいるかもしれませんが、2009年以降15年に渡って「米国株の時代」が続いたことを考えると相場が転換期を迎えてたのではないかと述べています。
★「米国株の時代」→「国際分散投資の時代」★
つまりここからは米国株の時代から国際分散投資の時代へやってくる可能に言及をしていました。
世界株が米国株をアウトパフォーム
この点についてはバフェット太郎さんは米国株のパフォーマンスがそれほどよくないのか?について話していて、その理由はマグニフィセント・セブンを中心に株式のバリュエーションが割高だからとのこと解説をされていました。

画像を見るとS&P500のPERは22.5倍で益回りになおすと4.5%になります。その一方で米10年債利回りは4.54%とS&P500の益回りを上回っています。
つまりリスク資産のS&P500に投資をするよりも無リスク資産の米10年債に投資をしたほうがリターンがいいということになるので「米国株に投資妙味がない」と説明をされています。
では次は世界各国のETFとの騰落率比較をして米国の現在地をみていきます。

上記画像から先進国であるドイツ・フランス・イギリスは米国をアウトパフォームしていることが分かりますよね。イギリスは米国の約2倍でドイツとフランスに至っては約3倍近い差になっていました。

続いて新興国ETFの比較ですがブラジル・メキシコ・中国についても米国株を上回っていました。メキシコが米国の約3倍でブラジル・中国は約4倍程度の差になっています。

そして最後に日本も比較していますが米国をアンダーパフォームしているようでした。その理由はこれはドル円相場が4.2%安と「ドル高円安に振れているため」と説明をされています。日本にも投資をしている我々にとってはよく覚えておくべきデータではないでしょうか。
ではなぜ欧州・南米・中国が高騰しているかという解説について各国で理由が異なるとのことですので次章以降でそれぞれまとめていきますね。
「欧州」金融相場入りによる株高

まず最初は欧州について解説をされていますが世界に先駆けて「金融相場」入りをしてるとのことでした。ちなみに金融相場とは「金利が低下をすることによって株価が上昇する相場」のこと。
★株価=EPS(一株あたりの利益)×PER(株価収益率)★
例えば株価は上記の公式で求められますがPERにはその企業の「投資家の期待」や「投資家の見通し」と「金利」が含まれています。仮に金利が上がればPERは下がり、金利が下がるとPERが上がることになるので金利が下がる局面ではPERが上がるため株価も上がりやすくなると説明をされていました。

そしてここで金利についてお話をされていましたが昨年の9月以降でFRBが3回の利下げを行った一方でECBは昨年の6月以降5回の利下げをしていて市場では来月に6回目を予想していて、年内は残り2回の利下げが見込まれているとのことでした。
このように金利が低下する局面は「金融相場」と言われていて株価が上がりやすくなります。
ですが足元ではインフレが根強いことからECBの利下げが一時停止するこも想定できて、その場合はそれ以上の金利低下が見込めず企業業績(EPS)が拡大しない限りは株式市場は利食い売りが押される可能性がある点は注意を促していました。
この点は頭に入れておくといいのではないでしょうか。では次はブラジルについての解説内容を次章でまとめておきますね。
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【ブラジル】インフレ抑制による株高

ブラジル株についてはブラジル中央銀行追加が利上げを示唆していて欧州とは真逆の金融政策にも関わらずEZW(ブラジル株ETF)は+15.9%と好調に推移しています。その理由はブラジルレアルが急速に買われているためと説明をされていました。

そもそもこれまでのブラジルは財政悪化懸念からレアル安を加速させてました。そのことにより高インフレと金利上昇に繋がり財政悪化懸念が高まる負のスパイラルになっていたとのこと。そしてここでブラジルの政策金利についてを触れていました。

ですが昨年の9月以降でブラジル中央銀行は10.5%だった金利を急速なペースで13.25%まで引き上げたことでインフレ率は2ヶ月連続で鈍化してインフレ懸念が和らぎ株高に繋がったと説明をされています。そして今後も財政健全化に向けて進展が見られればインフレは一段と鈍化して株高とレアル高につながると仰っていました。
このような理由でブラジルは株高になっていることが分かりました。では次はメキシコについて解説をした内容を次章でまとめておきます。
【メキシコ】金融相場入りによる株高

メキシコについては追加関税のリスクにさらされている中でEWW(メキシコ株ETF)は+11.6%と好調に推移していて、この理由については金利政策(金利低下)によるものだと解説をされていました。そしてここで政策金利について触れています。

これはインフレ率が3ヶ月連続で鈍化していて、インフレ懸念が和らいだことや利下げサイクル(金利低下)の本格化により金融相場入りをしていると説明をされています。
そして関税リスクについてバフェット太郎さんはメキシコから一定の譲歩を引き出すためのトランプ大統領の交渉術になるので譲歩を引き出すことに成功すれば関税の軽減もしくは撤廃になるのではないかと予想をされていて、つまり当初ほど懸念する必要がなくなったとバフェット太郎さんはお考えでした。
ですが貿易戦争がエスカレートする可能性はゼロではないこの点については注意深く観察はしておくべきと述べていて注意は促している一方で今は金融相場の恩恵を享受できる局面だと仰っています。
メキシコに関しては注意は必要だけど楽観視して見れる局面だということが分かりましたよね。では最後に中国について解説をしていましたので次章でまとめておこうと思います。
【中国】ディープシークの台頭による株高

中国についてFXI(中国大型株ETF)15.1%と好調ですが金融相場入りしている訳ではなくて中国の新興企業ディープシークの台頭をきっかけに中国株が見直され始めているからだと説明をされていました。
ディープシークショックがあったばかりですので個人投資家の方で知らない方が少ないかと思いますがディープシークを簡単に説明をしておくとオープンAIと比べて低コストでオープンソースである点に多くの方が驚かされました。
このディープシークの台頭によって中国の株価が動く可能性があるとの内容になります。その点を踏まえて動画の内容に戻りますがここで中国の人気大型株の年初来騰落率と米国を比較していました。

例えば米国に上場をしている中国の人気大型株の年初来騰落率は上記の画像から分かるように米国の大型株を大きくアウトパフォームしています。さらに各銘柄をみてみると米国3社に比べて中国3社は4倍~10倍程度差が出ていることが分かりますよね。

さらにmoomoo証券のコラムによると23年12月末〜2025年2月12日にかけてマグニフィセント・セブンのパフォーマンスは+76.6%で中国大手テック10社は+77.4%と24年以降のパフォーマンスを比較すると中国の大型株がマグニフィセント・セブンをアウトパフォームしているとのこと。
とりわけアリババは最近ではアップルとAI開発で提携すると注目を集めています。またアップルは24年10月から自社の生成AIサービス「アップルインテリジェンス」を提供していますが中国では海外製のAIが実質的に禁止している関係で中国ではサービス展開ができていないとのこと。
その結果、生成AIを搭載しているファーウェイなどにシェアを奪われていました。実際に2024年10-12月期の中華圏売上高は前年同期比−11%と落ち込んでいいるので中国企業と提携をせざるを得ないと予想をされていました。
さらにiPhoneに搭載する生成AI開発は画像検索機能や音声アシスタント「Siri」の中国版などアリババだけでなくバイドゥとも協力する方向で協議をしている述べています。

さらに中国株に対して金融大手ゴールドマンサックスはディープシークの台頭をうけて投資家の間で「AIによる成長」と「経済的利益が増える」という2つの楽観論を再評価する動きが広まっているとして、今後10年で中国企業のEPS(1株あたりの利益)は年率2.5%で成長して中国株の適正価格は+15%〜20%押し上げられる可能性があると指摘しているとのことでした。
さらにバフェット太郎さんは中国株に関してはこれまで景気後退への懸念から割安なバリュエーションが付与されていて株価が急騰をしている2月15日時点の実績PERはFXI(中国大型株ETF)は14.6倍でS&P500は28.3倍の半分程度しかない状況だと解説をしています。

ディープシークが牽引するAIセクター発展によって経済と市場がさらに押し上げられるとの期待が高まれば投資家が中国の国際競争力を再評価してバリュエーションもアップすることが期待できると予想。
そして最後にバフェット太郎さんは今年の下半期か来年以降でFRBの利下げサイクルが本格化すると米国の機関投資家は為替リスクが小さくなることで中国をはじめとした新興国にこれまで以上に資金シフトをするとも予想されていました。
仮にそうなった場合に中国株は割安なバリュエーションが適正価格に戻っただけで大きく値上がりが期待できるので足元の株高は強気相場の序章にすぎないと仰っていました。
まとめ

動画にはありませんでしたがまとめの前に最後にGoogle FinanceでVTI(全米)とVWO(新興国)の年初来パフォーマンスをみておこうと思います。
1月まではVTIが勝っていましたが2月にVWOが逆転をし始めていることが分かりました。今回のバフェット太郎さんの動画の情報を確認していくとこの先にさらに差が拡大する可能性は出てくるのではと考えるのではないでしょうか。
実際に現在は米国株のバリュエーション高くなっていることは事実ですし相場のサイクルとして米国株一強が15年程度続いて来たことを鑑みると転換期であるという考えも理解はできる点はあります。もちろんこの動画の意見をすべて鵜呑みにするべきではないですが例えばポートフォリオを見直して米国一択の場合は新興国への分散も一部検討するなど視野は広げておくといいのではないかと思います。
そのうえで何も考えずに米国だけではなくさらにその他の国にも目を向けて投資スタンスを検討していくことは中・長期的に投資をするうえではとてもいいことなのかと考えています。
今回の記事がみなさんの投資をしていくうえで参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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