2025年1月20日ついにトランプ政権が発足しましたね!
投資に関係する一例として「デジタル金融技術の促進」についてで暗号通貨などのデジタル資産の利用を保護、促進するなどが投資家の皆さんにはとても印象的だったのではないでしょうか。
さらに財務長官に投資家のスコット・ベッセント氏を指名ししていて、キー・スクエア・キャピタル・マネジメントの創業者であり、2011年から2015年まではジョージ・ソロス氏のソロス・ファンド・マネジメントで最高投資責任者(CIO)を務めいた株式市場にも精通した経歴を持っています。
またトランプ氏は米国の成長路線に関する政策を推し進めることを公言していることから現在は金融セクターへの期待が高まってきています。ですのでこの時期に金融セクターのETFについて確認をしておこうと思います。

ということで今回は「【新政権で期待】金融セクターETFのVFH」についてです。
【この記事をみて分かること】
・新政権発足による金融業界の反応
・基本情報
・株価について
・組入れ銘柄とセクター比率
・配当実績
・VFH まとめ
※気になる内容をクリックすると該当の章を読めます
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新政権発足による金融業界の反応

2025年1月16日のブルームバーグの記事で「米銀4行の決算好調、トランプ次期政権への期待に沸く-見通しも強気」と報じていました。その記事の中ではトランプ氏の返り咲きを受けて、銀行トップからはホワイトハウスを去るバイデン政権に対して批判的な別れの言葉が聞かれたようとのこと。
ゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)氏はアナリストとの電話会議で「企業経営陣の間ではセンチメントの変化が起きている」と発言。「2025年にかけて追い風が吹いているような感触だ」と続けたとのことでした。
さらに銀行幹部の間では足元、トランプ次期政権下で規制緩和が進むとの期待が高まっている。これに加え、2024年に好調な業績を収めたことを踏まえると、経営陣は株主還元を厚くすることに自信を深めているようだと述べていました。
また2025年1月22日のロイターでは「トランプ氏の経済政策、ビジネスにポジティブ=BofAのCEO」と報じています。その記事の中では米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は21日、トランプ米大統領が20日の就任初日に打ち出した一連の経済政策について、企業にとって「良いこと」として歓迎したと。
さらに世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に出席しているモイニハンCEOはロイターとのインタビューで、新政権は「米経済の成長と繁栄を望んでいる」と語ったとも言っていました。
このように大手メガバンクをはじめとするCEOがトランプ政権が発足したことにより業界の追い風を感じている中ですので投資家もこの流れは確認をしておくといいと思います。上記内容からもこれから金融セクターへの期待ができる可能性についてはご理解をいただけたのではないでしょうか。
ですので次章から米国の金融セクターへまとめて分散投資が可能はVFH(バンガード・ファイナンシャルズETF)について解説をしていきます。
VFHとは

まずVFHの正式名称についてですがバンガード・ファイナンシャルズETFです。
その名の通りでファイナンシャルですので金融に関する指数となる「MSCI USインベスタブル・マーケット金融インデックス」のパフォーマンスに連動する投資成果を目指すETFになります。
この指数は、米国の金融セクター株式銘柄で構成された株価指数で銀行、保険、投資銀行、資産運用会社などの金融機関に関連する企業の株式が対象になっています。さらに米国株式市場の時価総額の99%をカバーする株価指数で、大型株、中型株、小型株を対象としているようです。
また運用会社はバンガード社で「インデックス・ファンドの父」と呼ばれるジョン・ボーグルによって1975年に創業され。投資家の利益を第一に考え、低コストで安定した長期投資の機会を提供しています。
VTI・VOO・VYMなど低い経費率で個人投資家に絶大な人気があるETFなどを運用している会社です。それでは次章でVFH基本情報を確認しておこうと思います。
基本情報
ティッカー | VFH |
名称 | バンガード・ファイナンシャルズETF |
運用会社 | バンガード |
ベンチマーク | MSCI USインベスタブル・マーケット金融インデックス |
銘柄数 | 409 |
投資対象 | MSCI USインベスタブル・マーケット金融インデックスの パフォーマンスに連動する投資成果を目指していて、 各構成銘柄に同比率で全資産を投資する。 |
経費率 | 0.09% |
配当月 | 年4回 3/6/9/12月 |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 2.09% |
設定日 | 2004年1月30日 |
同様に金融セクターへまとめて投資が可能なブラックロック社のIXG(iシェアーズ グローバル金融 ETF)とも比較しながらみていこうと思います。
【銘柄数】
VFH:409銘柄
IXG :230銘柄
この銘柄については金融セクターといっても銀行、住宅ローン金融、消費者金融、専門金融、投資銀行・証券、資産運用・保管、法人融資、保険、金融投資などの活動に携わる企業で構成をされていますのでとても分散が可能だと捉えられるのではないでしょうか。
【経費率】
VFH:0.10%
IXG :0.41%
さすがバンガードといった感じですよね。IXGの¼の経費率になっているのでこの点は検討する際にVFHにする材料にはなりそうですよね。
【配当利回り】
VFH:2.09%
IXG :2.10%
直近の配当利回りに関してはブルームバーグのデータでみていますが差がありませんでしたのでどちらでも問題がないのではないでしょうか。
【配当月】
VFH:年4回 3/6/9/12月
IXG :年2回 6/12月
この点は好き嫌いになるかと思いますのでご自身の判断が優先ですが個人的は4回のほうがモチベーションが上がるのでいいなと考えています。回数の問題なのであまり検討時の材料にはなりませんが念のためにお伝えしておきます。
株価について

【VFH 株価】
125.45ドル(2025年1月30日現在)
またGooglefinanceでVFHとIXGの1年リターンを確認もしておこうと思います。

似たようなチャートパターンではありますが1年でみると4%ほどVFHがアウトパフォームしていました。また画像はつけてませんが5年でみるとなんと10%以上の差でVFHが勝っています。
この差はかなり大きいため中・長期での保有をお考えでしたらチャートでみるとVFHが優位になりそうですね。では株価を決める組み入れ銘柄とセクター比率を次章でみておこうと思います。
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組入れ銘柄とセクター比率
■組入れ銘柄

上記銘柄は2563と1655が投資を行うIVVの2024年10月8日現在のBloombergのデータです。
【上位5銘柄】
1位:JPモルガン・チェース (8.70%)
2位:バークシャー・ハサウェイ(7.67%)
3位:マスターカード(5.54%)
4位:VISA(4.83%)
5位:バンク・オブ・アメリカ(3.92%)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
さすがに米国へ投資をされている投資家はほとんどの方が知っているであろう銘柄ばかりではないでしょうか。また大手になりますので安定性があることは分かります。
■セクター比率

【上位5セクター】
1位:銀行(20.70%)
2位:取引・決済処理サービス(16.10%)
3位:資産管理・カストディ銀行(8.80%)
4位:損害保険(8.20%)
5位:金融取引所(7.90%)
マルチセクター・ホールディングス(7.90%)
金融セクターの中でも業種があるため全てを表記していませんがバンガードの公式サイトより抜粋して作成しています。
配当実績
年度 | 配当金(ドル) | 利回り(%) |
2023年 | 1.28 | 3.35% |
2022年 | 1.15 | 3.10% |
2021年 | 1.02 | 2.55% |
2020年 | 0.85 | 3.25% |
2019年 | 0.88 | 2.85% |
2018年 | 0.82 | 3.12% |
2017年 | 0.74 | 2.58% |
2016年 | 0.65 | 2.41% |
2015年 | 0.62 | 2.25% |
2014年 | 0.58 | 2.18% |
平均 | 0.81 | 2.70% |
年によりますが3%を越えている場合がありました。
高配当に近い配当が見込めるのでインカムもキャピタルも狙えるETFになります。配当が比較的に高い点も検討の際にはとても有益かと思いますのでぜひ覚えておいて下さいね。
VFH まとめ

今回はバンガード社が運用している金融セクターのETFであるVFH(バンガード・ファイナンシャルズETF)について解説をしてきました。分かりやすいようにIXG(iシェアーズ グローバル金融 ETF)と比較しながらでしたのでまとめておきます。
【銘柄数】
VFH:409銘柄
IXG :230銘柄
【経費率】
VFH:0.10%
IXG :0.41%
【配当利回り】
VFH:2.09%
IXG :2.10%
【配当月】
VFH:年4回 3/6/9/12月
IXG :年2回 6/12月
VFHの株価については2025年1月30日現在で125.45ドルとなっていました。また1年と5年のリターンをIXGと比較しましたがどちらもVFHがアウトパホームしています。そして配当ですが年によりますが3%を越える利回りも実績があるためインカム+キャピタルも狙えるETFになっています。
冒頭でもお伝えしましたがトランプ政権になり成長路線へ進んでいくシナリオでは金融セクターの上昇相場が期待できる時期ですのでぜひご検討をしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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