10月に入り決算シーズンになり、この時期は多くの銘柄のいろいろなニュースが出てきますよね。また今年は11月に大統領選挙を控えていますので個人投資家に取ってもとても大事な時期になっているのではないでしょうか。
そんな中で広瀬隆雄さんが決算に関する記事を2つトウシル(楽天証券サイト)で出されていました。
【10/15】
米国企業 決算発表シーズンが到来 決算発表直後のトレードのしかた
【10/21】
第3四半期決算発表シーズンここまでの展開と相場かく乱要因の多い米大統領選挙投票日まではとりわけ重要
決算時にどのような情報を集めてどう行動するかをあらためてチェックできるのと大統領選挙までスタンスを再度確認するのにとても役立つ情報でしたのでまとめてシェアをさえて頂こうと思います。
ということで今回は「【広瀬隆雄さん】2024年10月の決算に関する記事」についてです。
【この記事をみて分かること】
・米国企業の決算について
・決算で大事なこと
・決算発表直後のトレードのしかた
・米国第3四半期決算発表シーズンの総括
・来年のコンセンサスEPS予想
・今回の決算で目立った点
・今後の決算予定と注意点
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米国企業の決算について
米国の上場企業は1年に4回決算発表していて、例外もありますが多くの米国企業の会計年度はカレンダーと同じで1月に始まり12月末で〆られると述べています。
また12月で〆た四半期の決算は1月の中旬あたりから発表されて、おおまかに言って1月、4月、7月、10月が決算発表シーズンの開始月だと説明をされていました。
ちなみにいま現在は10月中旬に差し掛かり、第3四半期決算発表シーズンがちょうど始まったタイミングになります。なお小売業の場合、クリスマス商戦期間と、その直ぐ後に続くバーゲンセール期間はひとつのサイクルと捉えられるため決算の〆がそれらの期間をスッポリ収めるという意味で1月末になっているところが多いとのことでした。
まずはこの決算サイクルを頭に入れておこうと思います。また広瀬氏は決算で大事にするべきことについても言及していますので次章でみていこうと思います。
決算で大事なこと
■決算で確認をするべきこと
決算シーズンで大事なことは自分の気になっている企業がちゃんと「良い決算」を出しているか?を確認することだと広瀬氏は述べています。
「良い決算」とは:
1,EPS(一株あたり利益)で事前のコンセンサス予想を上回ること
2.売上高で事前のコンセンサス予想を上回ること
3.来期、通年のガイダンスが事前のコンセンサスを上回ること
この3つ全てをクリアした決算だけが「良い決算」だと広瀬氏は仰っていました。
■「良い決算」はクセになる
これも広瀬氏だけでなくいろいろな投資インフルエンサーが言っていますが一度「良い決算」を出した企業は、次の決算も、その次の決算も「良い決算」を出し続けることが多いという点です。
これと反対に「悪い決算」を出した企業は、次の決算も、その次の決算も釈然としない「悪い決算」をだらしなく繰り返しがちだと広瀬氏は言っています。
ですの個人投資家はまずEPS・売上高・来期・通期ガイダンスの3つがどうかを確認することが重要になるということでした。
ではもしいい決算の時はいつが買うチャンスで、悪い決算の時はいつが売り時かについて次章でみていこうと思います。
決算発表直後のトレードのしかた
通常、ある銘柄が「良い決算」を出せば引け後のトレード(=アフターマーケット)でその株価はジャンプすると言っていて、この理由は機関投資家がそのような「良い決算」を出した銘柄を買うために殺到するからだと述べています。
ちなみに10月17日にNetflixが好決算で飛んでいたので参考にチャートをみておきますね。
逆にそれが「悪い決算」だった場合、アフターマーケットで急落します。
ちなみに10月16日予定でしたが間違えて15日に発表をしたASMLが悪い決算で落ちたので参考にチャートをみておきますね。
ここでトレードの極意はそのような機関投資家の行動に逆らわず、「良い決算」で急騰した銘柄は株価が跳ね上がった後でも素直にそこから乗る、逆に「悪い決算」でこっぴどく売られた銘柄は株価が急落した後でも素直にそこで損切りするということです。
そして広瀬氏は個人投資家はどうしても「良い決算」で上がってしまった銘柄は気後れして見送ってしまいがちですし、「悪い決算」で急落した銘柄は(でも……)と流れに逆らいガチホしがちだと述べていました。
これは多くの方が自分やっているな・・・と感じたのではないでしょうか?
また続けて、でも機関の買いは一日では終わりません。機関の売りも一日では終わりません。機関投資家は決算の結果をじっくり吟味し、その内容に応じて腰を上げ、そこからガッツリ買う、ないしはそこからしつこく売るという行為をすると言っています。
だから「悪い決算」に個人投資家が買い向かったところで、それは迫りくる貨物列車の前に自分の身を投げ出すような危険なトレードにしかならないので決算の結果を素直に受け止め、間違っても流れに逆らうトレードをしないでくださいと仰っていました。
■勝率UPするためには、恥を忍んで
「良い決算」出した銘柄が跳ねた後で飛び乗れ!
広瀬氏の格言ですが、結論としてあなたがトレードの勝率をUPしたいと心から願うのであれば格好悪くても「良い決算」を出した銘柄の株価が跳ねた後で買いを入れることを励行してくださいと言及されていました。
上記については個人的にもとても勉強になったので今後も決算の度に思い出思い出して売買をしていこうと思います。
とここまでが10/15に出された記事より「決算との向き合い方」について抜粋をしていますがここからは10/21に出されてた記事より「決算からみる広瀬氏の考え」になりますので次章からはその点をみていこうと思います。
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米国第3四半期決算発表シーズンの総括
広瀬氏が記事を出された時点では2024年第3四半期決算発表シーズンはS&P500指数採用企業の4分の1が決算発表を終えています。
また決算を発表した企業の79%が売上高で事前予想を上回り、これは過去10年の平均の74%より良い成績だと述べていました。一方で売上高では64%が事前予想を上回り、これは過去10年の平均と一致しました。つまり今決算シーズンは大体順調だと広瀬氏は言っています。
実際に10月18日にファクトセットが出したレポートでも上記内容と一致していました。
また同様にファクトセットの「マグニフィセント 7」企業は、第 3 四半期の S&P 500 の収益成長に最も貢献した企業でしょうか?という記事があったので少しだけ触れておこうと思います。
全体として、「マグニフィセント7」のうち4社(NVIDIA、Alphabet、Amazon.com、Meta Platforms) が、2024年第3四半期のS&P500の前年比収益成長に最も貢献する上位10社に入ると予測。
しかし、第3四半期のS&P500の前年同期比収益成長に最も貢献した上位5社に入ると予想される「マグニフィセント 7」企業は、NVIDIAとAlphabetの2社だけとのこと。
【収益成長貢献予想】
1位:NVIDIA
2位:Pfizer
3位:Moderna
4位:Micron Technology
5位:Alphabet
ちなみに2位~4位については3社とも、前年同期に報告された損失との比較が容易なことから恩恵を受けているとしていました。
このように現在はNVIDIAは500社の中でも断トツに成長をしているということが分かりますよね。
またファクトセットの副社長、シニア収益アナリストであるジョン・バターズ氏は、「マグニフィセント7」に含まれる企業全体でも、今後5四半期で2桁の収益成長を報告すると予測しているだけでなく、指数に含まれる他の493社も今後5四半期で2桁の収益成長 (前年比) を報告すると考えていることは興味深いと記事には書かれています。
【S&P500全体予想】
24年第4四半期:14.0%
25年第1四半期:13.8%
25年第2四半期:13.0%
25年第3四半期:17.1%
25年第4四半期:15.4%
結果としてかなり強い予想がされていましたので参考までにお伝えをさせて頂きました。
ちなみに決算の確認方法をまとめた記事も合わせて読んでいただけるとご自身でも確認ができるのでぜひ活用をしておいて下さいね。
来年のコンセンサスEPS予想
ところが足元の好決算を尻目に今年、来年のアナリストのコンセンサス予想は下がり始めていると広瀬氏は言います。理由として述べていましたのは工業、ヘルスケア、エネルギーセクターにおける予想の下方修正が原因とのことでした。
まず工業セクターに関しては米国経済が全体として堅調な中、ここだけがスランプに陥っています。
ヘルスケアのEPS(1株当たり純利益)予想が下がっている理由はイーライリリー(ティッカーシンボル:LLY)が減量薬ペン型ゼプバウンドの発売に合わせ投与量を小さくすると同時に販売価格を大幅に引き下げたことで短期でのEPS予想が下がったことが関係していると言います。
さらにエネルギーセクターはこのところの原油価格の低迷がEPS予想の下がった原因だと。結果として2024年のS&P500のEPSは$239.46、2025年は275.47になり、これは前年比でそれぞれ+8.8%、+15%の成長になるとのことでした。
また向こう12カ月のEPSに基づいたS&P500指数のPER(株価収益率)は約22倍で、これは過去10年の平均18倍に比べると少し割高だと広瀬氏は仰っていました。
では今度は広瀬氏がここまでの決算の中での目立ったいる点に言及をしていまたので次章でまとめておきますね。
今回の決算で目立った点
今回の決算発表では投資銀行が株式トレーディングの好調で良い決算を出していると言っています。
■JPモルガン(ティッカーシンボル:JPM)
■ゴールドマン・サックス(ティッカーシンボル:GS)
■モルガン・スタンレー(ティッカーシンボル:MS)
また航空株も好決算が目立ったと述べていました。
■ユナイテッドエアラインズ(ティッカーシンボル:UAL)
そして先程も出しましたがネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)はコンテンツの魅力で新しいサブスクライバーを集め危なげない決算を出したとのこと。
その中で半導体製造装置メーカーASML(ティッカーシンボル:ASML)は誤って1日早く決算リリースをWebサイトにUPしてしまう失態を演じました。
しかもその内容が「あっ!」と息を呑む悪い内容で投資家を混乱に陥れました。EPSは予想5.36ユーロに対し5.28ユーロ、売上高は予想78.7億ユーロに対し74.7億ユーロという感じでそれぞれ事前予想に届かなかっただけでなく、新規受注が予想50億ユーロの約半分の26億ユーロにとどまりました。
その理由としてはインテル、サムスンなどの顧客が発注を先送りしたのが原因だと言われているようです。とここまでが現時点で目立った決算になりますが今後の注目の決算にも言及していましたので次章でまとめておきます。
今後の決算予定と注意点
では最後になりますが今後の決算予定と広瀬氏からの注意がありましたのでまとめておきますね。
まず今後の決算発表ですが10月28日の週はとりわけ重要だと言っていました。理由として下記の決算が控えているからだと説明をされていました。
【29日(火)引け後】
アルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)
【30日(水)引け後】
マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)
メタ・プラットフォームズ(ティッカーシンボル:META)
【31日(木)引け後(ハロウィーン)】
アップル(ティッカーシンボル:AAPL)
アマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)
さらにその翌週の11月5日(火)はいよいよ大統領選挙本投票日になります。
つまりこの期間は相場撹乱(かくらん)要因となりうる材料が目白押しなので、それに照らして投資家にはやや慢心が見られると広瀬氏は注意を促していました。
大型テックの決算がよければ市場は上昇ムードになり、万が一悪ければ下落ムードになります。さらにFOMCが11月6日~11月7日かけて行われるので利下げがどうなるか個人的に気になっています。
このように不透明感が多い時期はあまり無理をせずに動き過ぎないスタンスを取っておこうと思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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