【2024年4月更新】Vanguard(バンガード)社10年予測【VTIとVT比較】

株式投資

2023年9月(10月に変更分)でVanguard社の10年予測について公表がありました。各国での予想になるので参考に読んでおくことで世界の状況が見えやすくなります。

直近では2024年4月18日にアップデートしていたためぜひシェアさせて頂こうと思いました。あくまで予測ですが少なくとも専門家がまとめている内容ではあるのでわれわれ個人投資家は知っておいて損はないかと思います。

ということで今回は「【2024年4月】Vanguard社の10年予測」についてです。

【この記事をみて分かること】
・株式表記について
・2024年4月Vanguard社の予測(過去比較)
・米国の見通し
・中国の見通し
・イギリスの見通し
・ユーロ圏の見通し
・カナダの見通し
・オーストラリアの見通し
・新興国の見通し
・VTIとVTの株価の現在地について

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株式表記について

■バリュー株(US value)
対象企業の株価が企業価値や経済状況と比較して割安と市場から評価されている株式銘柄になります。そのため割安株と呼ばれることもあり

特徴としては知名度が低かったり注目を集めていなかったりすることで株価が低い状態にある点です。

ちなみに投資の神様バフェットが行う投資としてバリュー株投資があります。バリュー株という言葉をバフェットから知った方も多いのではないでしょうか。

■グロース株(US growth)
将来大きく株価が上昇すると期待されている株式銘柄のことで成長株と呼ばれていて特徴として投資家からの期待が大きく理論上の企業価値よりも株価が高い点です。

ちなみにグロース株投資で有名なのがキャシー・ウッドではないでしょうか。

■ラージキャップ(US large-cap)
時価総額50億ドル超の大手公開企業の株で「ラージキャップ」あるいは「ブルーチップ(優良株)」とも言われています。

ちなみに多くの方がご存知のマグニフィセントセブンと言われるわれるGoogle、Apple、Meta、Amazon、Microsoft、Tesla、Nvidiaなどが代表的な企業になります。

■スモールキャップ株(US small-cap)
時価総額10億ドル未満の比較的規模の小さい公開企業の株です。大型株に比べて成長スピードは速いですがボラティリティー(価格変動リスク)が高いのが特徴。

発行済み株式数が少ないため、必然的に値動きが荒くなりますが好材料が出ると一気に急騰します。反対に悪材料が出ると一気に急落してしまうので投資には注意が必要になります。

2024年4月Vanguard社の予測(過去比較)

まず今回みていくVanguard社の予測は10年間の年換算名目リターンを示していて。2023年12月31日のVanguard Capital Markets Model ® (VCMM) の運用に基づいていています。また以下については2024年4月17日現在のバンガード投資戦略グループの世界経済市場チームの見解です。

リターン予測2024年4月2023年10月2023年9月2023年4月
US equities
(米国全体株式)
3.7〜5.7%3.7〜5.7%3.7〜5.7%4.4〜6.4%
US value
(米国バリュー株式)
4.3~6.3%4.6〜6.6%4.6〜6.6%4.5〜6.5%
US growth
(米国グロース株式)
0.9~2.9%0.8〜2.8%0.8〜2.8%2.4〜4.4%
US large-cap
(米国大型株式)
3.7~5.7%3.7〜5.7%3.7〜5.7%4.3〜6.3%
US small-cap
(米国小型株式)
4.3~6.3%4.3〜6.3%4.3〜6.3%4.7〜6.7%
Global equities ex-U.S
(米国以外の
全世界株式)
6.9〜8.9%6.4〜8.4%6.4〜8.4%6.7〜8.7%
Emerging markets equities
(新興国株式)
6.1~8.1%6.2〜8.2%6.2〜8.2%6.3〜8.3%

2023年10月と比較してみてみると米国グロース・全世界(米国除く)は本当に小さくですがリターンが上がりました。また米国全体・米国大型・米国小型は横ばいで、バリュー・新興国が若干ですがリターンが落ちています。

さらに過去からみるとどの予測も少しずつリターンが落ちてきていますよね。もちろんバンガードの予想が全てではありません。また経済データによりますが利下げなど外的要因で大きく変化する可能性もありますので上記のデータを1つの可能性として覚えておくといいのではないでしょうか。


それでは各国ごとの予想もそれぞれ確認をしておこうと思います。

米国の見通し

【インフレ指標】
コア:2.6%

【失業率】
3.8% 〜4%

【経済成長率】
2%

【政策金利】
5.25%〜5.5%

【バンガードより】
FRBが推奨するインフレ指標であるコア個人消費支出(PCE)指数は(食品とエネルギー価格を除く)2024年通年のインフレ率は約2.6%で、さらに失業率は年末までに 3.8% から約4%へと緩やかに上昇すると予想。

当社では2024年の実質(インフレ調整後の)米国経済成長率は約2%と、当初予想の約0.5%を上回っていると。このように最新のインフレ・労働市場のデータは、米国経済が引き続き健全であることを示唆しているため、FRBの年内利下げを阻止する可能性があるとバンガードは考えているとのことでした。

中国の見通し

【インフレ指標】
コア:1%

【失業率】
記載なし

【経済成長率】
0.5%~1%

【政策金利】
2.2%

【バンガードより】
政府の政策が個人消費を支援ではなく投資と製造業のアップグレードが優先されているため、構造的不均衡は今後も残る可能性が高いとバンガードは考えています。また消費者需要が低迷し、その結果生じる需給不均衡がデフレ圧力をさらに増大させると予想。

このデフレ圧力を緩和するため、中国人民銀行は2024年に政策金利を2.5%~2.2%に引き下げ、銀行の預金準備率も引き下げるとバンガードは予想しています。また中央銀行のインフレ目標である3%でしたが通年のコアインフレ見通しを1%~1.5%の範囲から1%に、総合インフレ見通しを1.5%~2%から1%未満に下方修正したとのことでした。

イギリスの見通し

【インフレ指標】
コア:2.6%

【失業率】
4~4.5%

【経済成長率】
0.3%

【政策金利】
4.25%

【バンガードより】
3月の最新の前年同月比はそれぞれ3.2%と4.2%で、年末までに総合インフレ率は2%弱に低下し、コアインフレ率は約2.6%に低下すると予想。

また1月と2月のGDPデータは、英国経済が2023年下半期に一時的な景気後退から脱しつつあることを示唆しているため、バンガードは2024年のGDP成長率予測を当初の0.5~1%レンジから約0.3%に下方修正したとのことでした。

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ユーロ圏の見通し

【インフレ指標】
コア:2%

【失業率】
6.5%

【経済成長率】
5%

【政策金利】
2.5%〜3%

【バンガードより】
ECBが2024年残り5回の政策会合で金利目標を25ベーシスポイント引き下げると予想していて2.5%〜3%の範囲で2024年を終了すると言っていました。そのうえで2024年の経済成長率はわずか0.5%~1%にとどまると引き続き予想。

また賃金上昇率の鈍化、抑制されたインフレ期待、需要の低迷が重なり、総合インフレ率は2024年9月までに2%に低下して、失業率は現在の6.5%程度で2024年に終わると予想していました。

カナダの見通し

【インフレ指標】
コア:2%~2.5%

【失業率】
6% ~ 6.5%

【経済成長率】
 1.25% ~ 1.5% 

【政策金利】
4.25〜4.5%

【バンガードより】
2023年第4四半期に景気後退を回避したがバンガードは引き続き 2024年の成長率がトレンドを下回ると予想していて、成長率予測を約1%から1.25%~1.5% の範囲に引き上げました。

さらにカナダ中央銀行(BOC)は今年、オーバーナイト金利を50~75ベーシス・ポイント引き下げ、年末のレンジを4.25%~4.5%にすると予想していて、最初の利下げは6月5日、次回の中央銀行政策決定会合後に発表される可能性が高いと述べています。

また経済成長が鈍化する中で失業率は前月予想が6.1でしたが2024年末までに6%~6.5%の範囲で終わると予想していました。

オーストラリアの見通し

【インフレ指標】
コア:3.9%

【失業率】
4.6%

【経済成長率】
1%

【政策金利】
3.85%

【バンガードより】
家賃価格の高止まりと依然として厳しい労働市場により、オーストラリア準備銀行(RBA)は先進国の中央銀行の中で最後に政策金利を緩和する立場にあり、年末までにキャッシュレートを50ベーシスポイント引き下げて3.85%にするとバンガードは予想。

また金利上昇で金融環境が逼迫する中、年末の失業率は約4.6%になり、ヘッドラインインフレ率とコアインフレ率の両方が、2月の「トリミング平均」ベースでそれぞれ3.4%と3.9%から、2024年末までに前年比約3%に低下すると予想しているとのことでした。

新興国の見通し

米国経済の好調が続く中、当社はメキシコの 2024年のGDP成長予測を上方修正していて、1.75%~2.25%と予想しています。また世界の新興市場が平均約4%の経済成長を遂げ、これを筆頭に新興アジアの約5%の成長が見込まれるとの考えでした。

さらに新興ヨーロッパとラテンアメリカの成長率は2%~2.5%の範囲と予想していますが、米国の成長はメキシコとラテンアメリカ全体にプラスの影響を与える可能性があると予想していました。

上記のデータも今後の投資の参考にみておきていただければと思います。
では次章では最後に全米と全世界の現在地を確認しておきますね。

VTIとVTの株価の現在地について

9月予測の記事でも確認してありますが最後に全米と全世界の株価を比較してVTI(全米)とVT(全世界)をチャートでみておこうと思います。

■6ヶ月トータルリターン(2024年5月28日現在)

■1年トータルリターン(2024年5月28日現在)

GoogleFinanceより

■5年トータルリターン(2024年5月28日現在)

GoogleFinanceより

6ヶ月または1年のリターンは5%以下での差でしたが5年でのリターンは30%以上の差がついています。考え方ですが長期でみれば米国株が大きく上昇してきていたとなります。ですがVTの約6割くらいが米国への投資という点をふまえてですが短期でみると差が無くなってきていますね。

上記点から考えるとアメリカ以外への投資についても情報収集はしておくといいかと思いますので今後もアメリカ以外での投資先についてはしっかりとウォッチしていきながら情報発信をしていこうと思います。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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