2023年の後半からFRBの利下完了への期待が大きくなり12月のFOMCでパウエル議長がハト派発言により利下げを折り込み投資家が反応をしはじめてきていて中・小型株への資金流入がはじまってきます。
実際に2023年12月のロイターの記事ではマグニフィセントセブンと言われる7銘柄はS&P総合500種指数(.SPX)に占める比重が非常に大きいため、同指数の年初来上昇率24%の3分の2近くをもたらす役割も果たしていたが、ここまで低調だった小型株のラッセル2000指数(.RUT)も12月の上昇率は14%と、3年ぶりの伸びになろうとしていると報じていました。
ですのでその中・小型株指数のラッセル2000に連動しているバンガードのETFをご紹介しようと思います。
ということで今回は「ラッセル2000連動ETFのバンガードVTWO」についてです
【この記事をみて分かること】
・ラッセル2000とは
・VTWOの基本情報
・株価について
・組入銘柄とセクター比率
・過去10年の配当実績
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・バークシャー・ハサウェイ (バフェット)
・ブリッジ・ウォーター (レイ・ダリオ)
・アーク・インベスト(キャッシー・ウッド)
ラッセル2000について
連動指数のラッセル2000について説明しておきますが例えば米国株で有名な指数はS&P500・NASDAQ100・ダウなどがありますがラッセル2000は米コンサルタント会社のラッセルインベストメント社が1984年に開発した米国の代表的な小型株指数になります。
ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している銘柄から時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の浮動株調整後の時価総額加重平均型の株価指数です。
特に相場を先行する指数として知られていますのでラッセル2000が上昇すると米国全体が株高が期待できますが下落していると株安の可能性がでてくると言われています
上記は2024年1月1日現在のラッセル2000と米国主要三指数の直近1ヶ月のトータルリターンを比較してみましたが倍以上の差が出てきていました。
ラッセル2000は「炭鉱のカナリア」とも呼ばれていてこの点についてたぱぞうさんは成熟した企業がほとんどの米国三指数(S&P500・ナスダック・ダウ)などに比べるてより成長性がある企業が含まれていますため景気の動向が強気の時には米国三指数をアウトパフォームすると言及されていました。
またラッセル2000のパフォーマンスに連動する投資成果を目指すVTWO(バンガード ラッセル 2000 ETF)は米国の中型・小型株を保有。ラッセル3000種指数のうち時価総額が下位の2000銘柄に投資をするETFです。通期ごとに時価総額ベースで保有銘柄のウエートを算定してリバランスを行っています。
ではまずは基本情報から次章で解説をしていきますね。
基本情報
ティッカー | VTWO |
名称 | バンガード ラッセル 2000 ETF |
運用会社 | バンガード |
ベンチマーク | ラッセル2000 |
銘柄数 | 2000 |
投資対象 | 米国の中型・小型株を保有していて ラッセル3000種指数のうち 時価総額が下位の2000銘柄に投資 |
経費率 | 0.10% |
配当月 | 年4回 3/6/9/12月 |
直近配当利回り (Bloomberg) | 1.44% |
設定日 | 2010年9月22日 |
まずは何と言っても分散されている組入銘柄数で実際にバンガードの公式サイトで確認すると2024年1月1日現在データでは1975銘柄となっていました。この点はたぱぞうさんも言及されていましたが非常に分散が効いてて中小型株にありがちな個別株リスクが低減されていると仰っていました。
また信託報酬についてですがラッセル2000連動ETFバンガードのVTWOは0.10%でブラックロックのIWMは0.19%となっていますので現状ではバンガードに軍配が上がります。そして直近配当利回りはブロームバーグで確認するとVTWO(1.98%)でIWM(1.44%)とインカムでも現状ではバンガードが勝っていました。
では気になる株価についても比較しながら次章で解説していきますね。
株価について
【株価】
81.10ドル(2024年1月1日現在)
※IWM 200.71ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:+14.08%
1年:+17.08%
3年:+2.24%
5年:+10.08%
チャートをみておくと200日移動平均線と50日移動平均線が交わる可能性が出てきてもうすぐゴールデンクロスが形成される可能性がありそうですね。今後さらに期待になりますよね。また設定からの運用実績が10年ほどVTWOが少ないですが株価でみると個人投資家にとってはIWMよりもVTWOのほうが買いやすいのではないでしょうか。
念のためですがGoogleFinanceでリターン比較もしておこうと思います。
リターンについてはほとんど差がないようですね。株価を考慮してVTWOのほうが個人投資家にとっては購入検討がしやすいのではないでしょうか。
ではその株価を構成する銘柄について次章で解説していきます。
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組入銘柄
上記銘柄は2024年1月1日現在のBloombergのデータです。
1位:スーパー・マイクロ・コンピューター(0.54%)
2位:ライト&ワンダー (0.34%)
3位:ラムバス(0.31%)
4位:シンプソン・マニュファクチャリング(0.30%)
5位:ベルリング・ブランズ(0.30%)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
■セクター比率
※セクター比率
【上位5セクター】
1位:資本財(18.70%)
2位:金融(15.60%)
3位:ヘルスケア(14.30%)
4位:一般消費財(13.20%)
5位:情報技術(12.70%)
VTWOの組入銘柄についてですがIWMと違いがあるのですが各銘柄の割合についてもいていくとどちらも約2000銘柄へ分散はできているのが分かる内容ではあったのでこの点に大きな違いはないのではないでしょうか。
またセクターをみてみると上位5セクターをみると一般消費財と情報技術の他社の比率が違いますが現状ではチャートをみて分かりましたがリターンについては大きな差がないのでこの点は気にならない程度ではないでしょうか。
さらにセクターについては逆業績相場(不況期)に強いセクターと業績相場(好況期)に強いセクターの相反するセクターの比率がバランスよく組み入れられていて分散が効いていてセクターもバランス感があるといった印象ではないでした。
それでは次章で配当についても解説してきますね。
過去10年の配当実績
年度 | 配当金(ドル) | 利回り(%) |
2023年 | 1.60 | 1.57% |
2022年 | 1.46 | 1.73% |
2021年 | 1.49 | 1.45% |
2020年 | 1.19 | 1.37% |
2019年 | 1.46 | 1.96% |
2018年 | 1.29 | 1.98% |
2017年 | 1.21 | 1.85% |
2016年 | 1.12 | 1.88% |
2015年 | 1.06 | 1.83% |
2014年 | 0.97 | 1.77% |
平均 | 1.25 | 1.76% |
ちなみにIWMと同様で2020年のパンデミック時に減配をしている点からも分かるのが中・小型銘柄での構成になる点からも景気に左右されやすい傾向がある点は理解しておく必要はありそうですよね。
ですが過去10年の年間配当利回りはVTWOは平均1.76%でIWMが1.58%でしたのでこの点についてもバンガードが検討しやすいのではないでしょうか。
VTWOについてのまとめ
今回はバンガードの中・小型株にまとめて投資ができるラッセル2000に連動のETFのバンガードのVTWOをブラックロックのIWMと比較もしながら解説してきました。
まず中・小型株に注目が集まっている理由としては米国の経済は底堅くリセッション(景気後退)の可能性が薄れてきていてさらにFRBによる利下げが予想できる時期になったことで中・小型株に対する期待が高まったからだと分かります。
また中・小型株については景気が強く利下げ時には資金流入がされやすい傾向がある点からも状況が変われば売りも検討が必要になると思います。そのため中・小型株に興味がある場合はリスク軽減のためにも株価が検討しやすいVTWOのほうが投資しやすいのではないでしょうか。
もちろんご自身の投資スタンスなどによりますが参考にしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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