あけましておめでとうございます。
ちなみにみなさんにとって2023年はどんな年になりましたでしょうか。
昨年は2022年のマイナスを取り戻すように米国の三指数ともに大きく上昇した年で特にナスダックに関しては脅威の40%越えの上昇をみせましたよね。本年は大統領選挙の年という点からも色々な予想がされています。
では2024年がどんな1年になるかウォール街の大手などが株価予想をしていますので年始に確認をしておこうと思います。
ということで今回は「2023年の株価指数の振り返りと大手金融機関の2024年の株価予想」についてです。
【この記事をみて分かること】
・2023年の米国三指数推移 振り返り
・2023年のラッセル2000推移 振り返り
・2024年 S&P500 株価予想
・各社の予想に対する言及内容
・広瀬隆雄氏の2024年株価予想
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・バークシャー・ハサウェイ (バフェット)
・ブリッジ・ウォーター (レイ・ダリオ)
・アーク・インベスト(キャッシー・ウッド)
2023年の米国三指数 振り返り
S&P500は2023年2月にゴールデンクロスを形成して50日平均線のかなり上を推移して最終的には年初来での最高値4781で終わりました。
ナスダックは2023年3月にゴールデンクロスを形成してS&P500同様に50日平均線のかなり上を推移していて最終的には年初来での最高値15074で終わりました。
ダウも2023年11月から大きく上昇し50日平均線のかなり上を推移していて最終的には年初来での最高値37385で終わりました。
では次は米国三指数の年間トータルリターンを比較して振り返っておこうと思います。
1位はなんといってもナスダックで44.52%上昇となりました。また2位はS&P500で24.73%で最下位はダウで13.74%と三指数すべてが二桁を越える上昇をしていました。このナスダックの大きな上昇の要因としてなんといってもマグニフィセントセブンの突出した上昇がありましたよね。
マグニフィセントセブンとはアップル(AAPL.O)、マイクロソフト(MSFT.O)、アルファベット(GOOGL.O)、アマゾン(AMZN.O)、エヌビディア(NVDA.O)、メタ・プラットフォームズ(META.O)、テスラ(TSLA.O)の7銘柄になります。
ちなみに2023年11月23日ロイターの記事ではナスダック100指数へのマグニフィセントセブンの割合は約50%でS&P500でも約30%と報じていました。そしてこの三指数の上昇の要因にはもう1点ありFRBによる利上げ終了への期待が大きく織り込まれはじめたことではないでしょうか。
12月のFOMC後のパウエル議長の会見内容からもハト派発言や利下げを視野に入れはじめたことが分かりました。このことが起点になり中・小型株へも資金流入がはじまってきましので次章ではその点も振り返っておこうと思います。
2023年のラッセル2000(中・小型株)振り返り
ラッセル2000については年を通して上下していた株価になりましたが2023年11月の年初来底値1636から最終的には2027と年初来高値で終わりました。
またラッセル2000と米国三指数の年間トータルリターンを比較しておこうと思います。
年初来でみておくとラッセル2000は15.78%とナスダック・SP500以下のパフォーマンスだったことが分かります。ですが2023年12月からの1ヶ月のリターンもみておきます。
直近の1ヶ月でみるとラッセル2000のトータルリターンは8.83%で三指数の約倍で大きくアウトパフォームをしていました。
もちろん切り取る時期にもよりますが直近では中・小型株に投資資金が流入しはじめていて中・小型株は資金流入がはじめると大きく上昇することも分かるのではないでしょうか。
このように米国全体が大きく上昇をして締めくくる1年になりました。では2024年はどのようになるのかを大手金融機関の予想が出揃いましたので確認をしておこうと思います。
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2024年 S&P500 株価予想
まず最高値を予想しているのがヤルデニリ・サーチで2023年年末から12%上昇の5400で最低値としてはJP・モルガン・チェースで11%下落の4200を予想しています。
かなりの両者だけみるとかなりの開きがありますのであくまで参考にみておく必要はありそうですね。ですので個人投資家(特に長期投資)としてはどちらの可能性も視野に入れながらポジションを取っておくといいのではないでしょうか。
では上記2社とあわせて5000を予想しているバンクオブアメリカの予想について言及している内容を次章でシェアさせていただこうと思います。
各社の予想に対する言及内容
■ヤルデニリ・サーチ 予想:5400
最高値を予想したのはヤルデニリ・サーチで5400と2桁の上昇を予想しています。この点については2023年11月18日のForbes JAPANで強気派のヤルデニ・リサーチのエド・ヤルデニ氏はS&Pが2024年末までに現状を20%上回る5400まで上昇すると予想。
ヤルデニ氏は昨年のひどい暴落が「高騰するインフレがFRBに利上げを強要し、信用収縮と景気後退を引き起こす懸念が広まったためだ」と説明。しかし、景気後退が現実のものとなる兆候はまだ見られず、このままいけばS&Pは力強い上昇を続けるはずだと彼は述べていると報じていました。
■バンクオブアメリカ 予想:5000
予想の中では中央値付近になるのがバンクオブアメリカで5000と現在地より多少の上を予想となります。2023年11月22日のブルームバーグで「S&P500種は来年過去最高値の5000に-BofAのスブラマニアン氏」と報じていました。
内容としてはサビタ・スブラマニアン氏率いるBofAのチームは、21日付のリポートで、来年の米国株に対する強気姿勢について「米金融当局の利下げが予想されるからではなく、金融当局のこれまでの成果が理由だ」と説明。「市場は多大な地政学的ショックを既に吸収している」とし、「米国例外主義は健在だ」と付け加えたとのこと。
またBofAのストラテジストは、楽観姿勢の理由として同行アナリスト調査を引き合いに出した。同調査では、経済が適温の「ゴルディロックス」環境になると示唆。経済成長が減速しても、企業利益の伸びは加速し得ると、スブラマニアン氏は指摘したとのことでした。
■JP・モルガン・チェース 予想:4200
一方で最低値の4200を予想しているJP・モルガン・チェースについては2023年11月30日にブルームバーグで「24年末時点の米S&P500種、4200とJPモルガン予想-最も悲観的」と報じていました。
内容としてドゥブラフコ・ラコスブハス、マルコ・コラノビッチ両氏らは29日の顧客向けリポートでS&P500種が2024年末までに4200と現行水準から8%程度下落する方向にあると予想。世界的な成長減速や家計の貯蓄減少が見込まれるほか、米大統領選をはじめとする各国の選挙が予定され、政策面の不確実性が高まるなど地政学的リスクにも言及したとのことでした。
このように各社割れている予想内容になりました。もちろんあくまで予想にはなりますので絶対はありませんので参考までに確認をしておいていただくといいのかと思います。
そして最後にいつも参考にチェックをしている広瀬隆雄氏の予想を次章でご紹介しておこうと思います。
広瀬隆雄氏の2024年株価予想
2023年12月15日にトウシルで「2024年 米国株の投資戦略」で2024年の米国株は1年を通じて+12.8%の上昇を予想。来年は大統領選挙の年で過去の経験則に従えば現職の大統領(=ジョー・バイデン)が再選を目指して立候補する場合は平均して+12.8%の上昇が記録された(出典:ストックトレーダーズ・アルマナック)からとしています。
仮にS&P500が2023年終値の4781から+12.8%となると5481となりますのでヤルデニ・リサーチに近い予想がされていることになります。
またこの点について2023年12月28日のブルームバーグでも同様に「現職大統領が2期目を目指す選挙が行われる年は、米株は歴史的に強気シナリオが優勢となる。ストック・トレーダーズ・アルマナックの集計データによると、1949年以来、こうした選挙の年にS&P500種は平均で13%近く上昇している。一方で現職が出ない大統領選の年は平均1.5%の下落となっている」と報じていました。
また株式が上昇する理由のひとつは、現職大統領は通常、投票前に景気とセンチメントを押し上げるために新しい政策を実施したり、減税を推し進めたりするからだとしていました。
またバイデン大統領の再選については2023年12月5日にロイターが「アングル:高齢が懸念材料のバイデン氏、民主党には「プランB」なし」と報じていました。
バイデン米大統領が何らかの理由により2024年大統領選挙での再選をめざさないと決意したとしても民主党には「プランB」が存在せずバイデン氏に代わる総大将を用意する必要が突然生じれば面倒な党内抗争が勃発する可能性があるとしています。
また世論調査での支持率が低迷し、党内からでさえ聞こえてくる高齢への不安にも関わらず、バイデン氏は自らの再選をめざす計画を堅持している。
これから新たな民主党候補が急きょ参戦するとしてもネバダ州、サウスカロライナ州、ジョージア州といった重要州で予備選挙への登録が締め切られてしまっているため、その前途は視界不良だとしていました。
この内容を鑑みるとバイデン大統領の再選は既定路線になりつつあると考えるのが自然なのではないでしょうか。
2024年の投資スタンスは考えましたか
今回は2023年の振り返りと2024年の大手金融機関の株価予想について解説していきました。
現状として米国ではソフトランディングの可能性が高まってきている中で3〜6回(FRBと市場参加者)の利下げも予想されはじめてきました。これにより大型株だけでなく中・小型株への資金流入もはじまり米国全体の上昇が織り込まれているのも事実です。
ですがまだ景気後退や地政学リスクなどの懸念点があるのも忘れてはいけないのではないでしょうか。ちなみに今年は新NISAがはじまりましたので活用しながら無理のないスタンスで投資をしていただければと思います。
今回の情報が投資をする際の参考になれば幸いです。
それでは今年も1年よろしくお願い致します。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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